ピレリ:F1アゼルバイジャンGP 決勝 タイヤ戦略解説
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予想された通り、セーフティーカーの登場がアゼルバイジャングランプリの結果に決定的な影響を及ぼした。終盤のセーフティーカー導入は、上位勢の大半をウルトラソフトへの交換へと促し、スタートタイヤのスーパーソフトで首位を走行していたメルセデスのバルテリ・ボッタスにとっては、有利なピットストップの機会となった。
リスタート後、ボッタスはデブリによるパンクに見舞われ、チームメイトのルイス・ハミルトンが2ストップ戦略で優勝した。
スタート時、大半のドライバーがスーパーソフトを装着した中、全3種類のコンパウンドがスターティンググリッドで見られた。また、多くのドライバーが3種類のコンパウンドをレースで使用した。2回のセーフティーカーがレースに影響を及ぼし、トップ10内で6種類の異なるタイヤ戦略が展開された。このセーフティーカーの導入によって、シーズン中で2番目に長いサーキット上でのタイヤの摩耗とデグラデーションが抑制された。
マリオ・イゾラ (ピレリカーレーシング責任者)
「アゼルバイジャングランプリでは多様な戦略が展開されました。状況によって変化する戦略の中で、全3種類のコンパウンドが使用されたレースを興味深く見守りました。セーフティーカーによる中断がレース結果に大きな影響を及ぼしましたが、ボッタスは、スーパーソフトでの非常に長いオープニングスティントを見事にマネージしていました。また、優勝したハミルトンは、全3 種類のコンパウンドを使用してあらゆる局面をうまく活用しました。冷涼なコンディション、長いストレート、イエローフラッグやセーフティーカーによる中断などによる状況下、特にリスタート時のタイヤ温度のマネージは難しいものとなりました。ベストリザルトの6位を獲得した Formula2チャンピオンのシャルル・ルクレールを祝福したいと思います」
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