MotoGP ロードレース世界選手権 日本グランプリ ツインリンクもてぎ
MotoGP 第15戦 日本グランプリのフリー走行は、終日、雨が降り続く中で行われ、総合首位で日本グランプリを迎えたマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が2番手とまずまずのスタートを切った。

午前中1回目のセッションでは、ただ一人1分55秒台のタイムをマークする好走で、快調にラップを刻んだ。午後のセッションでも順調にラップを重ねたが、セッション終盤の3コーナーで転倒。2番手で初日を終えた。しかし、1分55秒台で連続ラップを刻み、ウエットコンディションでのセットアップを進めることに成功した。

2年ぶり4回目の日本グランプリに挑む総合4位のダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、ウエットコンディションに苦戦し、1回目のセッションでは20番手と大きく出遅れたが、2回目のセッションで大きくタイムを短縮。タイヤの温度が上がらず、グリップが不足するという課題を、午後のセッションでは大幅に改善した。

カル・クラッチロー(LCR Honda)は9番手だった。ツインリンクもてぎとウエットコンディションを得意とするカル・クラッチローだが、この日はタイムを出すタイミングを逃し、9番手に終わった。しかし、セットアップもライディングも好調で、予選、決勝でのタイム短縮とポジションアップに期待がかかる。

開幕前の怪我で欠場したジャック・ミラーの代役として出場の青山博一(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は22番手。ミシュランタイヤではウエットコンディションの経験値が少なく、レインタイヤのフィーリングを掴むために着実にペースを上げた。土曜日のセッションがウエットコンディションになれば、引き続き、セットアップを進めることになる。チームメートのティト・ラバトは、FP1で転倒したことが影響して思うようにタイムを更新できず、23番手だった。

マルク・マルケス(MotoGP 2番手)
「今朝はすべてが完ぺきで、マシンに乗った感覚が非常によかったです。しかし、FP2で最後に走行に出たときにセットアップの変更をしたのですが思ったと通りには行きませんでした。セッションの最後に新しいタイヤに履き替えたのですが、違う感覚があり、グリップを失ってしまいました。今のMotoGPでは珍しいハイサイドで転倒しましたが大丈夫です。ですが、どうしてこのようなことが起きたのかを確認しなくてはなりません。おそらく、この点を改良する方法として、エレクトロニクスについて少し作業することになると思います。とにかく、速さがあり、ラップタイムもよかったので、セットアップの方向性は変わりません。この週末には、自信を持っています」

ダニ・ペドロサ(MotoGP 8番手)
「今朝はタイヤに熱を入れるのに苦労してしまい、まったくグリップが得られず、とてもタフな状況でした。午後はこの低い気温に適合するようにセットアップを変更して、やや改善が見られたのですが、十分とまではいっていません。グリップがないので、マシンに乗っていてよい感触が得られていません。私たちのチームではより柔らかいスペックのタイヤを準備していますが、天気予報を見たところ、もっと雨が降ることをが予想されます。今のタイヤのコンフィギュレーションで、レース中持つだろうと考えているので、このまま継続して、より私たちに合うように作業していきたいと思っています」

カル・クラッチロー(MotoGP 9番手)
「今日は非常にいい一日でした。雨の日は非常に得意としていますが、マシンのエンジングレーキを少し改良しなくてはなりませんでした。このコースの路面は非常にグリップがよく、チームとしても今日はとてもいい作業ができていますが、残念なことに、間違ったタイミングで新しいタイヤを履いてしまい、セッション終盤に向けてラップタイムを上げることができませんでした。また、今朝は難しい状況だったので、残念なことにホルヘ(ロレンソ)(ヤマハ)との事故が起きてしまいましたが、2人とも無事だったのでよかったです」

青山博一(MotoGP 22番手)
「MotoGPにまた参戦することができて、とても素晴らしいことだと感じています。またEstrella Galicia 0,0とMarc VDS、そしてHondaには、今回のチャンスを頂いたことに対して、改めて感謝を伝えたいと思います。また、ここホームコースでのレースができることは非常に特別なことです。ただ、天気だけが残念ですね。ミシュランのタイヤにはあまり経験がないので、レインタイヤの性能を理解するために今朝は冷静に安定して走ることを心がけました。慎重に作業をしたので午後にはよくなっていきましたが、リアのグリップでもう少し自信を持てるようになるまでは、100%プッシュできる状態とは言えないかと思います。このコースではハードな加速が必要な箇所があるので、リアグリップの感覚がないと、簡単にはいかないと思っています」

ティト・ラバト(MotoGP 23番手)
「今日は難しい一日でした。FP1が始まり早い段階でクラッシュしてしまい、この状況に対応する自信がなくなってしまいました。午後は同じタイヤを使って、明日使うタイヤを温存しました。自分自身が遅いということは事実だと感じています。私が言えることは、明日改善ができるようにベストを尽くすということです。天候が好転してくれるといいですね」

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カテゴリー: F1 / MotoGP