MotoGP ロードレース世界選手権
MotoGP 第13戦サンマリノGPのフリー走行は、朝方は雲の多い空模様だったが、MotoGPのFP1が始まるころには青空が広がり、両セッションともにドライコンディションで走行が行われた。しかし、前日から降り続いた雨の影響で難しい路面コンディションとなり、転倒者の多い一日となった。

そんな中で、ダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)がトップから0.115秒差の4番手。マルク・マルケス(Repsol Honda Team)が0.244秒差の5番手、カル・クラッチロー(LCR Honda)が0.314秒差の6番手と続いた。

トップから1秒差に15台という大接戦。ティト・ラバト(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が0.589秒差の10番手とまずまずのスタートを切り、チームメートのジャック・ミラーは18番手だった。

大接戦の中で4番手につけたダニ・ペドロサは、セットアップに集中してタイヤテストに取り組み、決勝に向けた準備を進めた。微妙な路面コンディションの中で「2週間前のテストほど好調な走りができなかった」と語るダニ・ペドロサだが、2年連続大会制覇に向けて、まずまずの一日となった。

5番手のマルク・マルケスは、FP1でトップタイムをマーク。FP2でも順調にタイムを短縮してトップをキープしていたが、セッション中盤に転倒を喫し、その影響でタイムを更新できなかった。しかし、多くのメニューを消化することに成功し、土曜日のフリー走行と予選では、タイヤの選択に集中することになる。

大会前に左手人差し指の腱を切断し、添え木を当てて開幕に挑んだカル・クラッチローは、FP1で4番手と好調な走りを披露。FP2でも順調にタイムを短縮していたが、セッション終盤に転倒を喫し6番手に終わったしかし、左手のケガが予想していたより影響がないことから2日目のフリー走行と予選で、さらにタイム短縮とポジションアップに挑む。

ティノ・ラバトは、初日10番手と好調なスタート。今年はなかなかトップ10に入れない走りが続いているだけに手応えある一日となった。土曜日のフリー走行では、第6戦イタリアGP以来、6戦ぶりのQ2進出を目指す。チームメートのジャック・ミラーは新品タイヤで思うようにタイムを更新できず18番手だった。

ダニ・ペドロサ (MotoGP 4番手)

「昨日雨が降ったので、今朝の路面コンディションは100%ではありませんでした。午後は改善されましたが、2週間前のテストほどよくはありませんでした。とにかく、多くの仕事をこなすことができました。特にタイヤテストに取り組むことができました。どれがよりこのサーキットに合うのか、ということ考える一日でした。また、サスペンションのセッティングにも取り組めました。明日もタイヤの選択に引き続き取り組みます。まだ足りないものがある第3セクターを改善できるように集中します」

マルク・マルケス (MotoGP 5番手)

「今日の内容にはかなり満足しています。最後に転倒したのは少し残念ですが、全体的にマシンの感触はよく、ポジティブでした。また、FP2もいいスタートが切れました。その後、いくつか違うセッティングを試しましたが、思ったようには進みませんでした。それ以外は順調で快適に走れたし、とてもいい仕事ができました。明日はタイヤの選択に重点的に取り組みます。今日との比較をするために、ハードオプションタイヤに焦点を当てたいです」

カル・クラッチロー (MotoGP 6番手)

「午後の転倒は本当に運がありませんでした。ハードフロントタイヤで出たのですが、それはマルクが戻ってきて、ちょうどこのタイヤはその時点では理想的な選択ではないと報告したときでした。僕はすぐに転倒してしまいました。指をケガしていますが、一日いいペースがあったので少し残念でした。感触はよく、午前中はすぐにリズムをつかみました。マシンに関しても前進したし、中古タイヤでとてもいいタイムも出していました。指がまだちゃんとくっついているのはいいことです。冗談はさておいて、正直、あまり快適な状態ではありませんが、深刻ではありません。きちんとハンドルバーを握ることはできませんが痛みはありません」

ティト・ラバト (MotoGP 10番手)

「今日はとてもポジティブでした。そして前戦のシルバーストンでつかんだいい感触を積み重ねることができました。フロントエンドやリアグリップがとても信頼できるので、それほど限界を感じることなくプッシュすることができます。FP2では力強さをかなり感じました。トップ10に入ることができてよかったです。MotoGPでは、特に天候の影響でなにが起こるか予測ができないので、出せるときにいい周回をしておくことが常に重要になります。FP3でドライになってもトップ10に入れるように戦えることを願っています。それでQ2へ進めたら素晴らしいことだと思います」

ジャック・ミラー (MotoGP 18番手)

「今日のマシンの感触にはまずまず満足していますが、今のポジションを考えれば、まだ改善できる部分はあります。セッションの最後にライダーたちがタイムアタックに入ると、僕よりかなり速いタイムを出していました。僕の場合は中古のミディアムオプションと新品タイヤではわずかコンマ数秒しか変わりませんでした。レースペースは悪くありませんが、Q2に進出するため、トップ10に入れるように明日の午前中のFP3ではもっとスピードを見つけなければなりません。ドライになればそれに取り組めるので、ドライになることを願っています」

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カテゴリー: F1 / MotoGP