マルク・マルケスがドゥカティと2028年まで契約延長 850cc時代も継続参戦

2025年にドゥカティ移籍初年度で最高峰クラス7度目のタイトルを獲得したマルケスは、昨年のインドネシアGPで負った肩の負傷からの回復状況を見極めながら契約交渉を進めていた。
しかし、両者は数カ月前に新たな2年契約で合意しており、先週末のブルノでMotoGPとMSMAの商業契約がまとまったことを受けて正式発表に至った。
ドゥカティとともに850cc新時代へ
今回の契約延長により、マルク・マルケスは2027年に始まるMotoGPの新レギュレーション時代もドゥカティのライダーとして迎えることになる。
2027年からは排気量が1000ccから850ccへ縮小されるほか、タイヤサプライヤーもミシュランからピレリへ変更される。さらにライドハイトデバイスの廃止や空力開発の制限も導入される予定で、マシン開発の方向性は大きく変化する。
ドゥカティではフランチェスコ・バニャイアに代わり、現在KTMに所属するペドロ・アコスタが新たなチームメイトになる見通しだ。
マルケス自身もブルノで行われたプライベートテストで、初めて850cc仕様のドゥカティとピレリタイヤを試している。
「未来を赤く染め続ける」
契約延長を受けてマルケスは、ドゥカティへの強い信頼を改めて示した。
「僕は赤だ。この新しい契約を結び、ドゥカティ・レノボ・チームの一員であり続けられることを本当にうれしく思う」
「ドゥカティ加入を決めた時、このプロジェクトが最も競争力のある選択肢だと確信していた。彼らは僕を信じてくれたし、私たちは信頼と努力に基づいた関係を築いてきた」
「今回の契約更新でも、彼らは再びその信頼を示してくれた。僕の決断のタイミングを尊重し、正しい判断を下すために必要な安心感を与えてくれた」
「最初のシーズンでタイトル争いをし、それを勝ち取ることができた。それは私たちが選んだ道が正しかったことを証明するかけがえのない結果だった」
「僕はこのスポーツを愛しているから戦い続けるし、さらに大きな目標を達成したい。そのためにここが最適な場所だと確信している」
「ここにいる限り、未来を赤く染めるために全力を尽くす」
ホンダ離脱から完全復活
2013年にレプソル・ホンダからMotoGPデビューを果たしたマルケスは、その後7シーズンで6度の最高峰クラスタイトルを獲得した。
しかし2020年ヘレスでの右腕骨折とその後の合併症、さらには複視の再発に苦しみ、キャリアは大きな危機を迎える。加えてホンダの競争力低下も重なり、2021年ミサノから2024年アラゴンまで1000日以上にわたって勝利から遠ざかった。
転機となったのが2024年のホンダ離脱だった。マルケスはグレシーニ・ドゥカティへ移籍し、1年落ちマシンながら復活を果たす。その活躍を評価したドゥカティは、ホルヘ・マルティンではなくマルケスを2025年のファクトリーチームへ昇格させた。
その期待に応える形で、マルケスは2025年シーズンを圧倒。シーズン終盤に負傷離脱したものの、残り5戦を残してタイトルを決める圧巻の強さを見せた。
史上最多記録への挑戦続く
現在33歳のマルケスは、最高峰クラス通算7度のタイトルを獲得しており、バレンティーノ・ロッシの記録に並んでいる。
歴代最多となるジャコモ・アゴスチーニの最高峰クラス8冠まではあと1回。MotoGP通算勝利数でもロッシの89勝まで残り14勝に迫っている。
2027年の技術規則変更は、ライダーの能力がより重視される方向になるとの見方もあり、多くの関係者はマルケスに有利に働く可能性があると考えている。
ドゥカティとの新契約により、MotoGP史に残る数々の記録更新への挑戦は少なくとも2028年まで続くことになった。
カテゴリー: F1 / MotoGP
