小椋藍がマルク・マルケスに冗談「なぜ勝たせてくれない?」 初優勝まであと一歩
小椋藍がMotoGP第9戦チェコGPで圧巻の走りを披露した。ポールポジションからスタートしたトラックハウス・アプリリアの小椋藍は、終盤までマルク・マルケスと優勝争いを繰り広げたものの、0.4秒差で惜しくも初優勝を逃した。

それでもスプリントと決勝の両方で2位を獲得し、MotoGP参戦後最高の週末となった。ランキングでもペドロ・アコスタを上回り、選手権5位に浮上している。

ポールポジションから堂々のレース展開
小椋藍の好調ぶりはスタート直後から際立っていた。

これまでアプリリア勢はスタート加速で苦戦する場面もあったが、今回はポールポジションから完璧な蹴り出しを決めてレースをリード。前日のスプリントでも好スタートを見せており、その勢いを決勝でも維持した。

しかしレース前半はファクトリー・ドゥカティ勢のペースが勝った。まずフランチェスコ・バニャイアに先行を許し、その数コーナー後にはマルク・マルケスにも抜かれた。

それでも小椋藍は冷静にレースを組み立てた。

「自分を責めるとしたら、レース戦略が理想的ではなかったことです。序盤でもう少しアグレッシブに走れたかもしれません」

終盤はマルケスを追い詰める
レース後半になると小椋藍は再びペースを上げた。

終盤にはトップを走るマルク・マルケスとの差を縮め、初優勝への期待を高めた。しかし最後の一撃を放つにはわずかに足りなかった。

「僕にとっても非常に厳しいレースでした。そしてマルクには少しだけ余裕がありました」

「それでもチームがこういうバイクを用意してくれたことは素晴らしいことです。もちろん勝ちたかったですが、僕にとって重要なのは週末全体のクオリティです。間違いなくこれまでで最高の週末でしたし、とても嬉しい驚きでした」

「満足していますし、決勝終盤のスピードはスプリントよりもさらに良かったです」

勝利に届かなかった要因
終盤にマルケスへアタックできなかった理由について、小椋藍はバンク中のグリップ不足を挙げた。

「バンク中のグリップが少し足りませんでした。もしそこにもっと自信があれば、1回か2回は仕掛けるチャンスがあったかもしれません」

優勝争いを最後まで演じながらも、決定的なオーバーテイクを仕掛けるだけの余裕はなかったという。

レース後には小椋らしいユーモアも
惜しくも初優勝を逃した小椋藍だったが、レース後には笑顔も見せた。

「残り数周で厳しいと分かっていました。マルクも本当にいいペースでしたからね」

そして冗談交じりにこう語った。

「『なんで僕に勝たせてくれないんだろう』って思いましたよ。だって彼はもうたくさん勝っているんですから!」

会場はこのユーモアあふれるコメントに笑いに包まれた。

MotoGPキャリア最高の週末に
ブルノでの小椋藍は週末を通して圧倒的な安定感を示した。

FP1で5番手、プラクティス最速、FP2で5番手、ポールポジション獲得、スプリント2位、決勝2位。これまで課題となることもあった週末序盤から高いパフォーマンスを維持し続けた。

初優勝にはあと一歩届かなかったものの、現MotoGP最強ライダーのマルク・マルケスを最後まで追い詰めた走りは大きなインパクトを残した。小椋藍はブルノで、MotoGPトップライダーの一角として戦える実力を改めて証明した。



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カテゴリー: F1 / MotoGP