MotoGP:ホンダ 2022年 第4戦 アメリカズGP 予選レポート
2022年 MotoGP 第4戦アメリカズGPの予選、ホンダ勢は今大会から復帰のマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が9番手、中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)10番手、ポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)12番手、アレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)23番手。ドゥカティ勢に上位5番手までを独占され、厳しいグリッドからの決勝となった。

連日、好天に恵まれたサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)だが、土曜日のフリー走行と予選は、気温が上がり、さらに、午後にかけて強い風が吹く難しいコンディションとなった。その中でライバルのドゥカティ勢が躍進。ホンダ勢もフリー走行では2分2秒台の好タイムをマークしたが、予選ではタイムを伸ばせず、ポジションを落とした。

今大会が復帰戦となったマルク・マルケスは、FP3では着実にタイムを更新して2分2秒490のベストタイムで総合4番手。予選ではフロントローとポールポジション(PP)が期待されたが、予選Q2では、2分3秒038がベストタイムとなり9番手へとダウンした。マルク・マルケスは、最後のアタックでミスをしてタイム更新を果たせなかった。しかし、COTAでは圧倒的な強さを発揮してきただけに、決勝では3列目からの追い上げが期待される。

初日17番手と出遅れた中上貴晶は、FP3で2分2秒908までタイムを短縮して総合9番手に浮上。ダイレクトでQ2進出を果たし10番グリッドを獲得した。初日はフロントのフィーリングに苦しんだ。この日も完全ではなかったが、決勝日朝のウォームアップでさらにセットアップを進め、決勝に挑む。

初日、体調を崩し12番手だったポル・エスパルガロは、2日目のフリー走行で2分2秒798までタイムを上げて総合7番手に浮上。ダイレクトでQ2進出を果たした。そして迎えた予選では、トラックリミットでタイムがキャンセルになるなど不運が続き、再び、12番手へと後退したが、「走りの内容は2列目以内」と語り、マルク・マルケスとともに追い上げのレースが期待される。

初日16番手のアレックス・マルケスは、FP3でタイムを更新できず18番手に後退。そして迎えた予選Q1では1本目の新品タイヤのアタックで転倒を喫し、初日にマークした2分3秒795を更新できず23番グリッドとなった。アレックス・マルケスは、ほぼ最後尾からのスタートになるが、決勝レースに強いアレックス・マルケスの追い上げに期待される。

マルク・マルケス(Repsol Honda Team)
「昨日から一歩一歩、そして着実に自信を取り戻しています。今日はフィーリングもライディングもよかったのですが、予選では、何度かミスが続き、最後のアタックもミスをしてタイムを更新することができませんでした。それでも9番グリッドを獲得することができたのでよかったです。今日はマシンのセットアップも進み、いい方向にいきました。明日の目標はいい形でレースを終えることです。9番手からスタートするのは簡単ではありませんが、いろいろなことが起こりうる長くて厳しいレースになると思うので、最後までしっかり走りたいです」

中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)
「FP3では、昨日より一歩前進しました。かなりいいラップタイムをマークすることができて、ダイレクトでQ2に進出しました。午後の予選Q2ではさらにタイムを短縮しようと全力を尽くしましたが、わずかに届きませんでした。しかし、現状でのベストは尽くせたと思います。明日の決勝に向けて10番グリッド、4列目からのスタートはそれほど悪くないので、いいスタートを切って一つでもポジションをあげたいです。昨年の大会は転倒再スタートして17位という結果でした。今年はその雪辱を果たしたいです」

ポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)
「今日は体調もよく、胃の痛みもなくなり、パワーも向上しました。しかし、今日の予選の最大の失敗は、トラックリミットのグリーンゾーンに触れてしまったことです。もう一つは、アタックのタイミングを少し間違えてしまいましたが、FP3と同じように、トップ6には入れるポテンシャルがあったと思います。今日は自分のライディングでもいくつかミスを犯してしまいました。幸い、今年はスタートがいいので不安はありません。ここの1コーナーはいつもトリッキーなので、オープニングラップに何が起こるか見てみようと思います。明日の決勝に向けて体調を回復させるために今日もしっかり休養したいです」

アレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)
「午前中はいくつか改善することができましたが、フィーリングを取り戻すことができませんでした。しかし、FP4では本当にいいステップを刻めたと思うし、いいフィーリングが再び戻ってきました。予選ではベストを尽くしましたが、1本目のアタックで転倒してしまいました。フロントのフィーリングが完全ではなく、自分のライディングスタイルでは対応できませんでした。明日の決勝では、もう一度自信を取り戻したいです。明日は1周目から最終ラップまでベストを尽くします」

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カテゴリー: F1 / MotoGP