MotoGP:ホンダ 2021年 第3戦 ポルトガルGP 予選レポート
復帰戦のマルク・マルケスが6番手と好走。アレックス・マルケス13番手、ポル・エスパルガロ14番手、中上貴晶は21番グリッドから決勝に挑む
2021年 MotoGP 第3戦ポルトガルGPの予選は、終日、青空が広がる絶好のコンディションとなり、今大会が15戦ぶりの復帰戦となるマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が6番グリッドを獲得した。
ケガをしてから9カ月、15戦ぶりの復帰を果たしたマルケスは、初日6番手と周囲を驚かせるすばらしいスタートを切った。そして迎えた2日目のFP3も順調にタイムを刻んだが、ニュータイヤを装着してアタックを始めようとした周回に転倒者が出て赤旗中断となった。その後、セッションは再開したが残り時間は少なく、アタックできたのはわずか1周。そのため大接戦の中で15番手へとポジションを落とした。
その結果、マルケスはQ1からの予選となるが、Q1はトップタイムをマークしてQ2に進出。しかし、アタックできるタイヤが予選を通じて一本しかないため、Q1からの予選となった影響が出てしまい、Q2はセッション終盤にコースイン。このときもワンラップのアタックで6番手タイムをマークした。
復帰戦ということでマルケスは、着実な走りに徹した。そして周回するごとにRC213Vのフィーリングに慣れ、パフォーマンスを引き出した。決勝もドライコンディションが予想される。マルケスは、これまで何度も世界中のレースファンを驚かせるすばらしい走りを披露してきた。今大会はまだまだ100%の走りではないが、決勝に向けて重要なセッションとなるFP4では、1分40秒台で連続ラップをこなし、復帰戦での表彰台獲得に向け期待が膨らんでいり。
マルク・マルケスの弟のアレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)は13番グリッドから決勝に挑む。初日11番手スタートのアレックス・マルケスは、セッションごとに着実にタイムを短縮した。FP1は1分42秒台だったが、FP2で同40秒台へ。そしてFP3では同39秒台へとタイムを更新するが、トップから1秒差に15台という大接戦の中で11番手は変わらず。惜しくもダイレクトでのQ2進出を果たせなかった。そして迎えたQ1では、わずかの差で3番手となりQ2進出を果たせず、13番グリッドが確定した。決勝では追い上げのレースに挑む。
Repsol Honda Teamで3戦目を迎えるポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)は、初日12番手だったが、2日目のFP3では13番手へとポジションを落とした。ダイレクトでのQ2進出を果たせず、Q1からの予選となったが、大接戦の中で4番手に終わり、14番グリッドが確定した。この日は、FP4でハイサイドを起こして転倒を喫し、それがQ1の走りに影響した。決勝では追い上げのレースが期待される。
初日10番手の中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、前日の転倒の影響で右肩の痛みがひどく、FP3は痛み止めの注射を打つなどの処置を施して出走したが、わずか9ラップで走行を終えた。その後の走行を断念し、FP4、予選Q1をキャンセルしたことで21番グリッドが確定した。
マルク・マルケス(Repsol Honda Team)
「今日はかなり努力しました。FP3でQ2へ進むのが目標でしたが、それは不可能でした。Q1ではQ2へ進めるとは思いませんでしたが、僕のスタイルに合う調整がとても役立ちました。このポジションは本当のポジションではありません。とても驚きましたが、現実を受け止めたいです。レースが長いことは分かっています。医師には毎日腕の力がなくなっていくと言われていました。でもできることをやります。目標はレースで完走し、何ができるのかを見極めることです。腕の痛みは筋肉の痛みなのでポジティブです」
アレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)
「うれしいですが、Q2へ進めためには、FP3もQ1も一つだけポジションが足りませんでした。午前中のFP3はQ2へ進む絶好のチャンスでしたが、ミスをして転倒してしまいました。大きな転倒をしてしまいましたが、僕は無事です。身体の調子もいいです。リズムはとてもよく、セクター2でもっとタイムを縮めなければなりません。でも全体的には悪くありません。明日はいいスタートを切り、序盤からプッシュして、アグレッシブな走りでオーバーテイクしたいです。フィニッシュまでチャレンジャーとなって、いいレースにしたいです」
ポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)
「コーナーエントリーが少し速すぎてリアのグリップがなくなりました。アクセルに触れるとリアはスリップし続け、大きなハイサイドを起こしてしまいました。体に大きな衝撃を受けました。臀部あたりがかなり痛み、予選に影響してしまいました。すべてのセクターをうまくつなげることにまだ苦戦しています。セクターごとを見れば速くなってきているのですが、まだ1周でうまくまとめられず苦戦しています。これから少し体を休めて明日に向けて準備を整えたいです。ハードなレースになると思いますが、がんばります」
中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)
「今日は難しい一日でした。朝、起きたときに、あまり体調がよくありませんでした。しかし、FP3だけはマシンに乗ってトライしようと思いましたが、数周走行した後、ブレーキングで肩の痛みがひどくなりコントロールできませんでした。そのため、今日は休んだ方がいいと判断し、その後のFP4と予選も走行しませんでした。明日は最後尾からのスタートになるので厳しいレースになると思いますが、決してあきらめません。ベストを尽くします。できればポイントを獲得できるようにがんばりたいです」
カテゴリー: F1 / MotoGP
2021年 MotoGP 第3戦ポルトガルGPの予選は、終日、青空が広がる絶好のコンディションとなり、今大会が15戦ぶりの復帰戦となるマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が6番グリッドを獲得した。
ケガをしてから9カ月、15戦ぶりの復帰を果たしたマルケスは、初日6番手と周囲を驚かせるすばらしいスタートを切った。そして迎えた2日目のFP3も順調にタイムを刻んだが、ニュータイヤを装着してアタックを始めようとした周回に転倒者が出て赤旗中断となった。その後、セッションは再開したが残り時間は少なく、アタックできたのはわずか1周。そのため大接戦の中で15番手へとポジションを落とした。
その結果、マルケスはQ1からの予選となるが、Q1はトップタイムをマークしてQ2に進出。しかし、アタックできるタイヤが予選を通じて一本しかないため、Q1からの予選となった影響が出てしまい、Q2はセッション終盤にコースイン。このときもワンラップのアタックで6番手タイムをマークした。
復帰戦ということでマルケスは、着実な走りに徹した。そして周回するごとにRC213Vのフィーリングに慣れ、パフォーマンスを引き出した。決勝もドライコンディションが予想される。マルケスは、これまで何度も世界中のレースファンを驚かせるすばらしい走りを披露してきた。今大会はまだまだ100%の走りではないが、決勝に向けて重要なセッションとなるFP4では、1分40秒台で連続ラップをこなし、復帰戦での表彰台獲得に向け期待が膨らんでいり。
マルク・マルケスの弟のアレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)は13番グリッドから決勝に挑む。初日11番手スタートのアレックス・マルケスは、セッションごとに着実にタイムを短縮した。FP1は1分42秒台だったが、FP2で同40秒台へ。そしてFP3では同39秒台へとタイムを更新するが、トップから1秒差に15台という大接戦の中で11番手は変わらず。惜しくもダイレクトでのQ2進出を果たせなかった。そして迎えたQ1では、わずかの差で3番手となりQ2進出を果たせず、13番グリッドが確定した。決勝では追い上げのレースに挑む。
Repsol Honda Teamで3戦目を迎えるポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)は、初日12番手だったが、2日目のFP3では13番手へとポジションを落とした。ダイレクトでのQ2進出を果たせず、Q1からの予選となったが、大接戦の中で4番手に終わり、14番グリッドが確定した。この日は、FP4でハイサイドを起こして転倒を喫し、それがQ1の走りに影響した。決勝では追い上げのレースが期待される。
初日10番手の中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、前日の転倒の影響で右肩の痛みがひどく、FP3は痛み止めの注射を打つなどの処置を施して出走したが、わずか9ラップで走行を終えた。その後の走行を断念し、FP4、予選Q1をキャンセルしたことで21番グリッドが確定した。
マルク・マルケス(Repsol Honda Team)
「今日はかなり努力しました。FP3でQ2へ進むのが目標でしたが、それは不可能でした。Q1ではQ2へ進めるとは思いませんでしたが、僕のスタイルに合う調整がとても役立ちました。このポジションは本当のポジションではありません。とても驚きましたが、現実を受け止めたいです。レースが長いことは分かっています。医師には毎日腕の力がなくなっていくと言われていました。でもできることをやります。目標はレースで完走し、何ができるのかを見極めることです。腕の痛みは筋肉の痛みなのでポジティブです」
アレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)
「うれしいですが、Q2へ進めためには、FP3もQ1も一つだけポジションが足りませんでした。午前中のFP3はQ2へ進む絶好のチャンスでしたが、ミスをして転倒してしまいました。大きな転倒をしてしまいましたが、僕は無事です。身体の調子もいいです。リズムはとてもよく、セクター2でもっとタイムを縮めなければなりません。でも全体的には悪くありません。明日はいいスタートを切り、序盤からプッシュして、アグレッシブな走りでオーバーテイクしたいです。フィニッシュまでチャレンジャーとなって、いいレースにしたいです」
ポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)
「コーナーエントリーが少し速すぎてリアのグリップがなくなりました。アクセルに触れるとリアはスリップし続け、大きなハイサイドを起こしてしまいました。体に大きな衝撃を受けました。臀部あたりがかなり痛み、予選に影響してしまいました。すべてのセクターをうまくつなげることにまだ苦戦しています。セクターごとを見れば速くなってきているのですが、まだ1周でうまくまとめられず苦戦しています。これから少し体を休めて明日に向けて準備を整えたいです。ハードなレースになると思いますが、がんばります」
中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)
「今日は難しい一日でした。朝、起きたときに、あまり体調がよくありませんでした。しかし、FP3だけはマシンに乗ってトライしようと思いましたが、数周走行した後、ブレーキングで肩の痛みがひどくなりコントロールできませんでした。そのため、今日は休んだ方がいいと判断し、その後のFP4と予選も走行しませんでした。明日は最後尾からのスタートになるので厳しいレースになると思いますが、決してあきらめません。ベストを尽くします。できればポイントを獲得できるようにがんばりたいです」
カテゴリー: F1 / MotoGP