MotoGP ドゥカティ
2018年 MotoGP第10戦のチェコGPが8月5日にブルノ・サーキットで開催された。ドゥカティ・チームのアンドレア・ドヴィツィオーゾは、節目となるドゥカティ加入後100戦目のGPを優勝で飾り、ホルヘ・ロレンソも僅差の2位でフィニッシュした。

ドヴィツィオーゾはポールポジションからのスタート。当初はバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)とバトルを展開し、終盤はチームメイトのロレンソやマルク・マルケス(ホンダ)の激しいアタックを退けて、ロレンソとわずか0.178秒差でフィニッシュラインを通過した。

今日の勝利により、ドヴィツィオーゾはチャンピオンシップ・ポイントを113ポイントに伸ばしてランキング3位に順位を上げ、首位のマルケスとの差を68ポイントとした。

2列目からスタートしたロレンソも、素晴らしいライディングを見せた。残り1/3まではトップグループのやや後方を走行していたが、その後はトップグループに追いついて、チェッカーフラッグまでドヴィツィオーゾやマルケスと見応えあるバトルを展開した。ロレンソは、ファイナルラップで1分56秒640を記録。これが今レースのファステストラップとなった。ロレンソもポイントを積み重ね、115ポイントでランキング5位に浮上した。

第11戦のオーストリアGPは、8月12日にレッドブル・リンクで開催される。

アンドレア・ドヴィツィオーゾ(Ducati MotoGPチーム #04) 1位
「素晴らしい勝利だ!レース・ウィークエンド前からやれそうな気がしていたので本番が待ち遠しかったが、まさかここまでの勝利が手にできるとは予想していなかった。金曜日の第1セッションから速さには手応えを感じていた。昨日の予選は、凄い走りができたと思う。今日のレースも戦略が完璧だった。それ以外にも、すべてに満足している。ラップ毎にレースを組み立てて、周囲で起こっていることを自分なりに解釈して、ライバルのライディングも観察した。リアタイヤを使いすぎずに良いレースができた。終盤はちょっと手こずったが、ホルヘ(ロレンソ)とマルク(マルケス)を抑えることができた。今日はふたりとも本当に速かったので余計に嬉しい」

ホルヘ・ロレンソ(Ducati MotoGPチーム #99) 2位
「2位フィニッシュは嬉しいし、チームとしての1-2フィニッシュはもっと嬉しい。金曜日からの状況を乗り越えたことに誇りを感じている。金曜日は若干手間取ったが、少しずつマシンを向上させて、高い戦闘力を確保することができた。レース・セットアップや戦略もしっかりと確定できた。今日は冷静に状況を分析した。今回はタイヤに気を遣って、終盤に最高のレースができるようにすることがポイントだった。加速中にちょっとマシンが暴れる場面もあったが、それ以外は概ね安定していたし、フィーリングも良かった。しかし、今日は勝つチャンスがあっただけに(2位は)残念だ。残り2周時点でマルケスをオーバーテイクしたことで、ドヴィツィオーゾにちょっとしたアドバンテージを与えることになった。おかげでアンドレアをオーバーテイクできなかった。いずれにしても、今日のアンドレアは素晴らしいレースをしていた」

ルイジ・ダッリーニャ(ドゥカティ・コルセ・ゼネラルマネージャー)
「本当に嬉しい。ライバルとは違って、我々はブルノではテストをしていなかったのに1-2フィニッシュとは、本当に凄いリザルトだ。ふたりのライダーに戦闘力の高いマシンを提供することができた。スタッフの確かな仕事ぶりが証明された。サーキット担当だけでなく、ボルゴ・パニガーレで作業をしているドゥカティ・コルセのスタッフにも感謝したい。本当にエキサイティングなレースだった。アンドレアもホルヘも素晴らしかった!」

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カテゴリー: F1 / MotoGP