F1 マクラーレン
マクラーレンは、2018年F1マシン『MCL33』が“かなり質の低いマシン”であることを認め、開発面でもライバル勢を上回ることができていないため、残りのレースでも苦しい戦いが続くと考えている。

高速のスパとモンツァでマクラーレンのトップスピード不足が露わとなり、両方の予選でストフェル・バンドーンが最下位と今シーズンのなかでも最も低水準な週末を過ごすことになった。

マクラーレンは、第6戦モナコGP以降でQ3進出を果たしておらず、過去9戦で3回しかポイントフィニッシュをしていない。

今年、スランプを抜け出すことができるかと質問されたマクラーレンのCEOを務めるザク・ブラウンは「我々は引き続きこのクルマをプッシュしていくが、残念ながら、我々はかなり質の低いクルマを作ってしまった」と Autosport にコメント。

「変更にも反応していないし、本質的に我々には良いレースカーはないと言える。年内で少しは良いサーキットもあるかもしれないが、残念ながら似たような結果になるだろう」

「奇跡を期待していないのは確かだ」

コンストラクターズ選手権4位争いから脱落したマクラーレンは、新生フォースインディアが0ポイントからの再スタートとなったことで、現在コンストラクターズ選手権6位に位置しているが、わずか2レースで20ポイント差まで迫られている。

マクラーレンは、風洞で再現することができない空力トラブルによって開発を妨げられており、今シーズン限りでF1から離れることが決定しているフェルナンド・アロンソは、マクラーレンの大幅アップグレードが持ち込まれたのはスペインGPだけだと嘆いている。

ザク・ブラウンは「他チームは我々よりも速いペースで開発している」と認める。

「我々は後退している。現実的に他の全員が前進を果たしている。F1では前進していなければ後退してしまう」

「スパやモンツァのようなタイプのサーキットが我々のクルマに絶対的な弱点であることをわかっていたし、実際にそれが証明された」

「開発を諦めることはない。問題は特定しているし、それらを解決できるかどうか確認したいと思っている」

マクラーレンは、トロロッソからジェームス・キーをテクニカルディレクターとして引き抜いたが、レッドブルは契約を解消するつもりはなく、加入のタイミングは決定していない。

ザク・ブラウンは、ジェームス・キーがマクラーレンの2019年F1マシンに影響を与えることはないと考えており、チームが技術的な力をフルに発揮してマシンを生産するのは2020年まで待たなければならないと考えている。

「マクラーレン内の人材を非常に信じているし、我々には良い計画がある」とザク・ブラウンはコメント。

「我々が話しているようにマシンは開発されている。理想的にはジェームスに関わってほしいが、レースチームを再建するには時間がかかだろう」

「2019年は暫定的なステップになるはずだし、おそらく2020年マシンは我々の技術力の十分に発揮することはできないだろう」

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カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム