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マクラーレンは、レッドブル・レーシングとタイトルを4連覇したときのようなパートナーシップをルノーと築き上げていきたいと考えているが、まずはプレシーズンテストに向けてナーバスになっていると認める。

3年間パフォーマンスと信頼性に欠けていたホンダのF1パワーユニットを捨て、マクラーレンは今年からルノーのカスタマーとしてシーズンをスタートする。

現在、マクラーレンの空力責任者を務めるピーター・プロドロモウは、かつてレッドブルで空力責任者としてエイドリアン・ニューウェイとともに働き、2010年から2013年までダブルタイトルの4連覇を経験。2014年9月にチーフエンジニアとしてマクラーレンに加入している。

ピーター・プロドロモウは、今年からスタートするルノーとパートナーシップが同じような成果を挙げられることを熱望しているが、プレシーズンテスト開始前には常にクルマのパフォーマンスについて神経質になっていると認める。

「一年のこの時期は常に神経がすり減る。クルマを走らせて、自分たちが競争力のどの層にいつか不明な点がある時期だからだ」とピーター・プロドロモウはコメント。

「ベストは尽くすが、ライバルに対してどれくらい仕上げられたかはわからない。だが、ルノーと組んだことによる追加のプレッシャーはない」

「私がレッドブルにいたとき、レッドブルとルノーの関係はネガティブに報じられていたが、それに反して非常にポジティブなものだったし、かなり有益な関係だった。我々の多くの成功にはミルトン・キーンズで行った仕事だけでなく、ヴィリーで行われた仕事も貢献したと思う。例えば、ブロウンディフューザーはヴィリーと非常に密接に取り組んでいたものであり、彼らなしでは実現できなかった」

「あのタイプのプロジェクトは非常に実りのあるものだったし、信頼感のある素晴らしい関係を築いていた。マクラーレンでもそのような関係を再現できることを願っている」

「新しいことであり、我々はカスタマーなので異なるが、時間が経てば、我々は密接に協力し、彼らの仕事の一部に影響を与えられる強い関係を築いていけると思っている。自動車メーカーのステータスによる追加の利益を得られるだろう」

ホンダとの3年間の悲惨なシーズンの後、マクラーレンは今月末のプレシーズンテストでフレッシュなスタートを切ることを切望しており、4日間のテストで1日かたり500kmの走行を目標に掲げている。

マクラーレンはこの3年間のプレシーズンテストでホンダのF1パワーユニットの信頼性問題によって本格的な走行ができなかったことが多かったが、ピーター・プロドロモウはその“痛い”経験が、将来のために学び、準備していくことに役立つと考えている。

「当時は大きな痛みだと感じていた。だが、それでも我々はテストとレース週末の金曜日の走行で求めていた答えを引き出すことができた。より多くの走行ができれば、クルマからもっと多くのことを学べるのは確かだ」

マクラーレンは、2018年F1マシン『MCL33』を2月23日(金)に発表する。

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