マクラーレン ホンダF1 ブラジルグランプリ フェルナンド・アロンソ
マクラーレン・ホンダは、F1ブラジルGPの予選で、フェルナンド・アロンソが7番手、ストフェル・バンドーンが13番手だった。

フェルナンド・アロンソは、午後の予選でマシンの実力を最大限に引き出し、明日のブラジルGPを6番グリッドからスタートする。今週末、アロンソは常にトップ10圏内で走行しており、今日の予選ではQ2は6番手、Q3では7番手のラップタイムを叩き出した。

5番手に入ったダニエル・リカルド(レッドブル)が10グリッド降格ペナルティーを受けるため、明日のスタート順位が1グリッド繰り上がる。

一方、ストフェル・バンドーンは、明日は12番グリッドからスタートする(※予選は13番手でしたが、アロンソと同様に、リカルド選手のペナルティーにより1グリッド繰り上がり)。バンドーンは、昨夜食中毒に見舞われた影響もあり、Q3進出に向けて決め手となる0.3~0.4秒を詰めることができなかった。

明日はドライコンディションで晴れの予報となっているため、レースでポジションを上げるのは難しいかもしれまない。それでも、両ドライバーとも力強いレースペースを発揮できるという自信を持っている。

フェルナンド・アロンソ (7番手)

「今日は非常に難しいコンディションの中での予選だったので、7番手という結果には満足している。バイザーに雨粒が落ちるのをみると、たとえ路面が完全にドライコンディションであっても不安がよぎり、自信が揺らぐ。ただそのような中でも、マシンの挙動を確実に把握し、その性能を信じた上で、勇気を持ってコーナーに進入しなければならない。昨日はマシンのバランスとパフォーマンスに対して十分に満足していなかったが、今日はパフォーマンスが向上し、競争力も増した。6番手というグリッドは、(明日の決勝で)ポイント獲得を目指すには、すばらしいスタート位置だ。ただ、明日は(自分よりも後方からスタートする)ハミルトンやリカルドが、非常に力強い走りでポジションを上げてくるだろう。明日は晴れで完全にドライコンディションになることが予想されているので、自分のポジションを守るのは容易ではないが、できる限りポジションを守れられればと思っている。少しの雨であればレース中に降ってくれることは大歓迎だ。ウエットコンディションでは僕たちのマシンの競争力があがることはわかっているが、ともかく明日の目標は、トップ10圏内で完走することだと思っている。土曜日はすばらしい結果だった。日曜日がどんな一日になるのかみてみよう」

ストフェル・バンドーン (13番手)

「今日はセッション自体が少し不思議な形で推移したし、その意味で100%満足とは言えない。予選をいい形で開始し、Q1ではすぐにいいリズムをつかんだ。そこそこのペースがあり、走行するたびにスピードを増していった。ただQ2では、なかなかタイヤをうまく機能させることができなかった。理由はよく分からない。最後のタイヤセットを履いて臨んだ最終ラップでは、ラップタイムを更新できなかった。今日起きた事柄を把握するために、これからデータを確認する必要がある。今週末は天気を予想するのが非常に難しい状況になっている。ドライとウエットが入り混じったコンディションは、自分たちにとっていい方向に働くが、明日のコンディションが実際にどうなるのかは、成り行きを見守るしかない。決勝は12番手からスタートするので、そこからベストを尽くしたいと思う。金曜日を振り返ってみると、ロングランのパフォーマンスはかなり力強い内容だった。そのポジティブなパフォーマンスをレースで再現できればと思う。僕たちにとってオーバーテイクは至難の業だが、自分たちのスタート順位からであれば、常にポイント獲得のチャンスがある。好スタートを切り、完ぺきなレースをすれば、入賞は可能だと思っている」

エリック・ブーリエ (マクラーレン・ホンダ レーシングディレクター)

「今日のフェルナンドの予選での走りは、本当にすばらしかった。彼は週末を通して非常に集中しており、強い情熱を持ってマシンをドライブしている。7番手というポジション(決勝は6番グリッド)は、マシンの実力どおりのものだと思う。今のところフェルナンドは常にトップ10圏内で走行していたが、アンダーステアによるバランスの悪化を改善出来た今日の午後の予選では、マシンのポテンシャルをすべて引き出すことが出来ていたと思う。6番手というスタート順位と、昨日のレースシミュレーションでのペースを考えると、フェルナンドは明日いい走りをみせてくれると思っている。一方、ストフェルは昨夜食中毒に見舞われたものの、冷静に自分の仕事を全うし、いい走りを見せてくれた。完全にバランスが取れたマシンでないと、ここで完ぺきなラップを走行するのは難しいが、今日は最適なセットアップをみつけられなかったと、ストフェルは感じているようだ。それでも、彼もマシンにもポテンシャルがあると感じているし、明日は懸命にプッシュしてくれるはずだ」

長谷川祐介 (ホンダ F1プロジェクト責任者)

「今日は終日不安定な天候でのセッションでしたが、結果としては昨日に続いてほぼドライコンディションでの走行になりました。昨日よりも気温がかなり低下したため、午前のセッションではセッティングの調整を行いましたが、順調にプログラムを消化し、午後の予選に臨みました。午前からいいタイムを刻んでいたフェルナンドは、予選でもいつものごとく見事な走りを見せ、非常に僅差の戦いの中でも着実にQ3に進出しました。他車のペナルティーもあり、明日は6番グリッドからスタートすることになりますが、彼が予選で見せた走りは見事なものでした。ストフェルにとってはテクニカルサーキットであるここ、インテルラゴスでの走行は初めてですので、予選も難しい部分があったと思います。その点を考慮すると、13番手という結果は悪くないものだと考えています。トップとのタイム差を見ても、チーム力が終盤に来て確実に力が上がって来ていると感じています。今日もPUには大きな問題もなく、いい形で決勝レースに臨むことになり、明日どのようなパフォーマンスを見せられるか、今から楽しみにしています」

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カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム / ホンダF1 / F1ブラジルGP