マクラーレン ルノー ホンダF1
マクラーレンは、ルノーのF1パワーユニットを搭載するために2018年F1マシン『MCL33』の設計に大幅な変更を強いられている。

マクラーレンは9月中旬にF1シンガポールGPで、ホンダとのパートナーシップを解消して2018年からルノーのF1パワーユニットを搭載することを発表。しかし、交渉が長引いたため、マクラーレンは2018年マシン『MCL33』のプロジェクトをホンダのパワーユニットを前提に開始していた。

Auto Motor und Sport reports によると、ルノーのF1パワーユニットはホンダとは“完全に異なる構造”を採用しているため、適用するために全面的な変更を強いられていると言う。

マクラーレンのデザイナーを務めるマット・モリスは「クラッチとギアボックスをやり直さなければならない。ルノーはタービンとコンプレッサーがエンジンの後方に収められている。ホンダのエンジンは片方にタービンがマウントされ、コンプレッサーとMGU-Hがもう片方のシリンダーヘッドの端に収められ、長いシャフトで接続されている」と説明した。

また、ルノーのパワーユニットを搭載するには冷却とラジエーターの要件も異なってくるため、マクラーレンは初年度はルノーの推奨に頼ることになるとマット・モリスは認める。

「より多くの経験を積まなければ、独自になにかを開発しても意味をなさない」

マクラーレンは、シーズン後半のシャシーパフォーマンスの向上に自信を見せており、それほどレギュレーションに変化のない2018年にレッドブルと同じルノーのパワーユニットを搭載するとでトップ争いに返り咲くことを期待している。

また、マクラーレンの2018年F1マシン『MCL33』には、今年のインディ500でフェルナンド・アロンソのマシンに採用されたマクラーレンの伝統カラー『パパイヤ・オレンジ』への変更が検討されている。

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カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム / ルノーF1チーム