マクラーレン ホンダF1 ブラジルブランプリ インテルラゴス・サーキット
マクラーレン・ホンダが、インテルラゴス・サーキットで開催されるF1ブラジルグランプリへの意気込みを語った。

苦戦が予想された前戦メキシコでは、フェルナンド・アロンソが力強い走りを見せ、チームのために貴重な1ポイントを獲得したマクラーレン・ホンダ。よりパッケージに適していると考えられるブラジルでさらなるポイント獲得に挑む。

フェルナンド・アロンソ

「インテルラゴスは、カレンダーの中でも最高のクラシックコースの一つで、素晴らしい歴史を持ち、数々の有名ドライバーがトロフィーを掲げてきた場所でもある。アクシデントが起きたり、天候によって波乱があったりと、年間で最もドラマのあるグランプリとも言えるだろう。サーキットは過去2戦よりも我々のマシンに合っているはずだ。レースでは混乱が起きる可能性が高く、スタートポジションが重要となるので、予選でなるべく上位を目指さなければならない。コースは本当に楽しく、一周は短いながらも流れるようなレイアウトで、今年型のマシンではさらに速く感じると思う。最終コーナーでいいリズムをつかめると、下り坂のメインストレートからターン1への進入がうまくいき、次のラップに向けて1コーナーを思い切り攻めることができるが、こういった部分がコースをエキサイティングなものにしている。厳しい結果になると考えていた米国とメキシコでの戦いを終え、ブラジルとアブダビにはわずかな期待を持って向かうことができる。メキシコでのパフォーマンスは期待以上で、サプライズと言えるものだった。今大会も難しいレースになると思うし、天候のことも考え、戦略面でもリスクをとらなければならないが、予選でいい位置につけられれば、ポイント獲得のチャンスは十分にあるはずだ」

ストフェル・バンドーン

「ブラジルで、自分にとって新しいコースを走れるのを楽しみにしている。ここはファンからもドライバーからも有名なコースなので、特に楽しみだ。インテルラゴスは、過去に何度もチャンピオンシップ決定の舞台となった場所で、セナやプロストなど偉大な選手たちがF1の歴史に残るような勝利を挙げてきた。他のサーキットと同様に、エンジニアとシミュレーターを使ってたくさんの準備をしているので、金曜の朝にコースへ出るときには万全の状態で攻められるし、レイアウトにも慣れてコースに合わせたセットアップを進められる。これによって、フェルナンドと同じようにFP1からマシンの調整に取り組み、チームに有用なフィードバックができると思っている。また、このコースではレースで何が起きるか分からないので、予選が重要だ。メキシコでは最高のスタートが切れたので、ブラジルでもスタートで大きく順位を上げられれば、チャンスをつかむことができるはずだ。トラブルに巻き込まれずに、クリーンなレースができれば、そのメリットを享受できると思う。週末が楽しみで仕方ないし、ブラジルの熱狂的なファンの作り出す、あのインテルラゴスの雰囲気を味わえるかと思うと、今からワクワクしている」

エリック・ブーリエ (マクラーレン・ホンダ レーシングディレクター)

「シーズン残り2戦に臨むわけだが、インテルラゴスは素晴らしい街であるとともに、マクラーレンにとっては数々のドラマティックなレースを繰り広げてきた場所でもある。ゆるやかに波打ったレイアウトを持っているが、カレンダー中で最も有名なサーキットのひとつであり、マシンとドライバーだけでなく、チーム全体が力を試される場所だ。シーズンの中でも数少ない、展開が読めないレースで、これまでにも波乱が起きている。したがって、我々のメカニック、エンジニア、そして戦略を担当するストラテジストにとっても厳しい週末になるはずだし、天候による影響も考慮しなければならない。ポイント獲得の分かれ目は、天候に合わせたピットタイミングだが、ギャンブル的な側面もあるし、それがエキサイティングなレースを演出することになる。マクラーレンにとっては、今回のコースのほうが、過去2戦よりも我々のパッケージの強みに合っていると少しだけ期待が持てる。両ドライバーともに準備万端だし、チーム全員がブラジルの観衆の素晴らしい声援を楽しみにしている。毎年期待してくれる熱狂的なファンの前で、最高のショーを披露し、明るい結果でレースウイークを終えられればと願っている」

長谷川祐介 (ホンダ F1プロジェクト総責任者)

「アメリカ、メキシコでの2連戦を終え、今シーズンも2戦を残すところとなりました。次は年間で唯一の南米でのレースとなるブラジルに向かいます。先日のメキシコGPでは、後方からのスタートだったにもかかわらず、フェルナンドが力強い走りを見せ、チームのために貴重な1ポイントを獲得してくれました。事前から苦戦を予想していただけに、チーム全員が力づけられる結果となりました。今回の戦いの地となるインテルラゴスは、全長4.3㎞ほどの短いサーキットですが、激しいアップダウンの中に低速・中速・高速とバラエティーに富んだコーナーが配されています。低速コーナーが連続する第2セクターと、ハイスピードで上り坂を駆け抜ける第3セクターが特に重要になってくると考えています。パワーユニットとしてはスムーズなコーナリングを実現するために、特にドライバビリティーのセットアップがポイントになります。このサーキットは1991年にマクラーレン・ホンダとしてアイルトン・セナとともに勝利を手にしている場所で、ホンダにとっても特別な思い出があるサーキットですし、ファンの皆さんの記憶に残るようなレースが見せられればと思っています」

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カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム / ホンダF1 / F1ブラジルGP