マクラーレン・ホンダ:2017 F1 第9戦 オーストリアGP プレビュー
マクラーレン・ホンダは、F1 第9戦 オーストリアGPが開催されるレッドブル・リンクでさらなる進歩を示せることを期待している。
前戦F1アゼルバイジャンGPでは、フェルナンド・アロンソが波乱のレースで堅実なドライビングを見せて9位入賞。マクラーレン・ホンダに今シーズン初ポイントをもたらした。
今週末のF1オーストリアGPでは、ホンダがバクーの金曜フリー走行でフェルナンド・アロンソがテストした“スペック3”エンジンを両方のドライバーに投入。マクラーレンもシャシー側にアップデートを持ち込む。
パワーサーキットでは苦戦を強いられてきたマクラーレン・ホンダだが、レッドブル・リンクの短いコース特性はパッケージに適していると考えており、好成績を目指す。
関連:2017 F1オーストリアGP テレビ放送時間&タイムスケジュール
カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム / ホンダF1 / F1オーストリアGP
前戦F1アゼルバイジャンGPでは、フェルナンド・アロンソが波乱のレースで堅実なドライビングを見せて9位入賞。マクラーレン・ホンダに今シーズン初ポイントをもたらした。
今週末のF1オーストリアGPでは、ホンダがバクーの金曜フリー走行でフェルナンド・アロンソがテストした“スペック3”エンジンを両方のドライバーに投入。マクラーレンもシャシー側にアップデートを持ち込む。
パワーサーキットでは苦戦を強いられてきたマクラーレン・ホンダだが、レッドブル・リンクの短いコース特性はパッケージに適していると考えており、好成績を目指す。
フェルナンド・アロンソ
「バクーではレースを心から楽しむことができた。僕たちのパフォーマンスは、マシンパッケージの強さを示しただけでなく、メカニック、エンジニア、ストラテジストらチーム全員が戦う姿勢を持っており、どんな状況でもチャンスをものにする準備ができていることも証明できた。2ポイントは、あれだけ過酷な週末を乗り切った報いとしては少ないかもしれないが、レース後にも言ったように、これをさらなる前進への力としていく。今週末のオーストリアGPは、ここ数戦のようなパワー型のサーキットではなく、僕たちのマシン特性がスピルバーグのコーナーに合っているので、見通しは明るい。全開でプッシュできると思う。また、マシンも進歩しており、ホンダはアゼルバイジャンのフリー走行でテストしたスペック3のパワーユニットを導入してくれる。マシンの持つ力すべてを引き出し、ポジティブな週末になることを楽しみにしている」ストフェル・バンドーン
「素晴らしいサーキットで開催されるオーストリアGPが楽しみにしている。ここには多くのオーバーテイクポイントがあり、接近戦による予想外の結果が待ち受けている。また、ロングストレート中心のカナダやバクーと違い、ここは僕たちのパッケージに合っていると思う。前戦でポイントを獲得できたことは、チームのモチベーションや士気にとってとてもよかったので、オーストリアではさらに進歩できるよう願っている。毎回のレースでアップグレードを持ち込んでおり、今週末はサーキットとの相性もよさそうなので、トラブルなく過ごすことで勢いを増していけると思う。もちろん、今が望んでいた位置ではないが、オーストリアでの好結果がチームにさらなる力を与えてくれるはずだ」エリック・ブーリエ (レーシングディレクター)
「遠征となるフライアウェイレースを終え、ヨーロッパに戻ってパッケージの開発に取り組めるのはいいことだ。アゼルバイジャンのレースは非常に盛り上がり、さまざまな話題も呼んだが、オーストリアでも再びスリリングなレースをお届けできればと思う。このサーキットでは接近戦となるいいレースになるだろうし、モントリオールやバクー、そして次戦のシルバーストンのようなロングストレート主体のコースよりも、我々のマシンに合っていると思う。実際に、昨年のレースではジェンソン(バトン)が雨の予選で3番グリッドを獲得し、レースでも6位に入賞した。我々はシーズンを通じて開発の手を止めていないし、アゼルバイジャンの結果は心から祝えるものではないが、方向性は間違っておらず、チャンスがあればいつでも活かせることを示したと思う。オーストリアGPに照準を合わせて開発してきたものがあるし、ホンダのスペック3のパワーユニットも投入される。中団グループの中で戦い、さらにもう一歩前進できればと思う」長谷川祐介 (ホンダ F1プロジェクト総責任者)
「レッドブル・リンクは、オーストリアの緑豊かな山々の合間に位置する美しいサーキットです。コーナーがわずか9つしかなく、シーズンの中で1周のラップタイムが最も短いトラックですが、いくつかあるハイスピードコーナーでのミスは命取りになりますし、ドライバーには高い技術が求められます。また、パワーユニットについて言えば、このサーキットがある700mと言う標高が問題になります。高地で空気が薄いために、ターボなどへの影響を考慮したセッティングが必要ですし、エネルギーの回生効率についても平地とは条件が変わるので、その意味でパワーユニットへの負担が大きいサーキットと言えます。したがって、効率的なエネルギーマネジメント戦略がキーになってきます。先日のアゼルバイジャンでは、マクラーレン・ホンダにとっての今シーズン初ポイントを獲得し、チームに明るい雰囲気が広がりました。また、金曜日にフェルナンドのマシンでテストを行い、パワー向上を確認できたスペック3のパワーユニットを、オーストリアで2台のマシンに搭載します。バクーで得られたデータを元にさらにマッピングを熟成し、競争力の強化を図ることができていると思うので、今週末のパフォーマンスを見るのを楽しみにしています。直前まで開発の手を止めることなく、ベストな形で週末に臨みますので、皆さんにいいレースを見せられればと思っています」関連:2017 F1オーストリアGP テレビ放送時間&タイムスケジュール
カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム / ホンダF1 / F1オーストリアGP