マクラーレン・ホンダ F1
スペイン・バルセロナでのプレシーズンテスト最終日、マクラーレン・ホンダは断続的に起こる電気系の問題に悩まされる一日となった。フェルナンド・アロンソが走行したが、午前のセッションでショートラップの最中に電源が落ちる事象が2度発生。

現段階では、昨日ストフェル・バンドーンに発生した問題と同じものであるかは分かっていない。

昨夜、チームは夜通しでパワーユニット、シャシー双方で多くの電装系部品を交換したが、問題の解決には至らなかった。本日午前の走行でも、原因を絞り込んで明らかにするために、走行ごとにさらなる部品交換を行った。チームは午後にはコース復帰すべく、さらに時間を要する大幅な変更を行うことを決定した。

アロンソは午後3時40分に走行を再開。中断の多い一日だったが、計43周を走行し、空力テストとセットアップ変更、タイヤの確認に取り組んだ。チームはテストで得た情報を分析してメルルンへ向けた準備を進めるべく、拠点へ戻っている。

フェルナンド・アロンソ
「今日は残念な一日でした。最終日でしたが、十分な走行時間を確保することはできませんでした。出だしは順調で、プログラムを進めたものの、コーナーで電源が落ちてパワーを失ったため、マシンを止めました。問題なく再起動でき、数周はスムーズに走れましたが、再び同じ事象が起きたので、より深く原因を追及するためにさらにマシンへ変更を加えました。できるだけ時間を有効に使いたかったので、午後に走行を再開してシングルラップでマシンの理解を進められたのはよかったです。メルボルンに向けて多くのことを準備しなければならないのは明白です。チームは懸命に取り組んでくれているのは分かっているので、ファクトリーに戻ればさまざまな解決策が見つかると思います。オーストラリアGPに向けて準備が整い、次の一歩を踏み出せることを願っています」

エリック・ブーリエ (マクラーレン・ホンダ レーシングディレクター)
「プレシーズンテストの最終日でしたが、期待通りの一日とはなりませんでした。昨日の電気系の問題が尾を引き、電源が落ちてしまう原因を解明するために、一日中さまざまな箇所の変更に取り組みました。この2週間のテストで多くの問題が起こりましたが、マシンの理解は着実に進んでおり、解決すべきことも分かっています。もちろん一晩で解決できるような問題ではありませんが、残り2週間という期間で、オーストリアに向けてマクラーレンとホンダともに改善できればと思っています。チームの全員は、日々前進すべく、献身的に働いてくれました。みんなが見せてくれた懸命な努力と情熱を心から誇りに思います。今回のテストは厳しいものとなりましたが、正しい方向に進むための解決策を見つけるため、モチベーションを高く保っています」

長谷川祐介 (ホンダ F1プロジェクト総責任者)
「テスト最終日もチーム全員にとって困難な一日になりました。夜通しで原因解明に取り組んで部品交換を行いましたが、再び問題が起きてしまったことは残念に思っています。今日もマシンの電源が落ちる原因を探るために多くの時間を費やしました。その結果、予定を変更せざるを得なかったものの、午後に走行を再開し、少しプログラムを進めることができました。このテストは厳しいものとなりましたが、チーム全員が改善に向けて必死に努力してくれたことには、本当に感謝しています。こうして取り組んでくれるマクラーレン・ホンダの全員を誇りに思います。メルボルンまでに残された時間で、マクラーレンと引き続き緊密に連携し、オーストリアに向けて出発するまで努力し続けます」

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カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム / ホンダF1