マクラーレン・ホンダ
2016年シーズンの幕開けを告げるプレシーズンテストがいよいよスタート。初日は、ジェンソン・バトンが新型マシン「マクラーレン・ホンダ MP4-31」での初走行に臨んだ。

この日の天候は曇りのち晴れ。朝は寒かったものの、日差しが広がるにつれて徐々に気温が上昇し、午後には快晴となったため、テストを順調に進めることができた。

序盤は、システムチェックや、データが正しく収集できるかといった新型マシンの基本動作を入念に確認。いくつか小さな不具合があったものの、チームはそれをすばやく修正し、バトンは午前中のセッションで35周を走行することができた。

午後に入ると、MP4-31の走行距離をさらに伸ばすことができ、ピットとの通信やテレメトリーシステムのチェック、新たな空力パッケージやパワーユニットモードの確認を行った。

ジェンソン・バトンはトータル84周を走行し、新型パッケージについてのさまざまな情報を収集。翌日のフェルナンド・アロンソによるテストに向けて、マシン調整を行う夜間の作業担当クルーに、有益なデータをもたらした。

エリック・ブーリエ (マクラーレン・ホンダ レーシグディレクター)
「十分な走り込みを行うことができて、内容の濃い一日でした。ファクトリーで見ていたデータと今日実際に走行して収集したものが整合していたので、初日のデータとしてはいい傾向です。テストですから、必要なシステムチェックをすべて行い、データ収集をして、シーズンオフの準備によって見えた期待値に近づけていくことに集中しています。予想を口にするのは時期尚早で、まずは収集したデータを活用して進歩していくことが必要です。今日は正しい方向への第一歩となりましたが、まだ道のりは長いので、日々歩みを進めていきます」

中村聡 (ホンダ R&D チーフエンジニア)
「2016年シーズンがいよいよスタートしました。テスト初日では84ラップを重ねることができて、満足しています。パワーユニットのシステムや制御系のチェックを予定通りに終え、マシン側のテストも計画通りに進みました。午前中のセッションで、パワーユニットのセンサー系の問題が少し出ましたが、すぐにマシンをサーキットに戻すことができたので、午後のセッションでは順調にロングランを行い、デプロイの調整などをテストすることができました。本日のバトン選手のフィードバックはポジティブで、明日以降の方向性が見えてきました。一歩一歩、前進を目指します」

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カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム / ホンダF1