マクラーレン・ホンダ:2016年へのスタート / F1アブダビGP
マクラーレン・ホンダは、F1アブダビGPの決勝レースで、ジェンソン・バトンが12位、フェルナンド・アロンソが17位で終えた。
2015年シーズン、マクラーレン・ホンダは、ジェンソン・バトンは16ポイントを獲得してドライバーズ選手権16位、フェルナンド・アロンソが11ポイントを獲得し、ドライバーズ選手権17位だった。
マクラーレン・ホンダは合計27ポイントを獲得し、コンストラクターズ選手9位でシーズンを終えた。
ジェンソン・バトン (12位)
「今日のレースは、恐らく今年一番の内容だった。最初のピットストップのときには、バルテリ・ボッタスがピットストップを終えてリリースされそうになっているのが見えた。僕がピットボックスに入ろうとしていたときだったので、ウィリアムズは彼をリリースすべきではなかったけど、僕は彼のマシンと接触するかもしれないと覚悟した。それによって僕のピットストップが混乱し、メカニックのメンバーがかなり動揺する結果となったけど、僕にとって最悪だったのはレースにとどまるためにずっと追従してきた他マシンとのDRSゾーンから外れてしまったことだ。DRSゾーン内で走行することが僕たちの年間を通したゲームプランであり、それによって時間をロスしてしまった。今日、僕たちが実施したことについては満足している。レース全体を通して燃料をセーブしなければならず、それによって痛みがのしかかり、難しい状況になった。ただ、それでも僕はコース上で楽しむことができた。ウィリアムズのマシンは僕たちのマシンよりもストレートでは格段に速いので、レース終盤にあれほど長い間、同マシンを後ろにキープすることはできないと思われていたと思うけど、僕たちはそれを成し遂げた。うれしいサプライズだったし、今日のレースで得られた真のポジティブな点だ。今から来年を楽しみにしている。僕たちはプッシュし続けるのみだ」
フェルナンド・アロンソ (17位)
「今回は厳しく、不運に見舞われた週末だった。昨日の予選ではQ1でタイヤがパンクし、今日はスタート直後の接触によりマシンがコントロールできる状態でなくなり、押し出された僕はパストール・マルドナドのマシンに接触した。その時点で僕のレースは終わったようなものだった。それ以降はバトルを繰り広げることもなく、僕はほぼ1人で走り続け、レースというよりはテスト走行をしているような感じだった。冬に向けて有効な情報を収集できたことを願っているけど、そんな状況でも今日はタイヤと燃料をセーブしながらの走行となった。レース中に、僕はエンジニアに『プッシュしてみよう』と言った。燃料が少ない状態でスーパーソフトタイヤのテストをしてみたかった。その状態ではすべてのことがうまく機能した。2016年に向けての準備は、すぐに始まる。来週はMTC(マクラーレン・テクノロジーセンター)でシートの取り付けおよびシミュレーターのテストがある。僕たちが良い進化を遂げることができると、僕は前向きに考えている」
エリック・ブーリエ (マクラーレン・ホンダ レーシングディレクター)
「今日は、フラストレーションと疲れがたまるレースでした。骨の折れる、そしてフラストレーションのたまるシーズンを終えるにふさわしい形かもしれません。昨日の予選順位はジェンソンがP12、そしてフェルナンドがP17(実際にはP16からスタート)であり、今日のレースでは2人のドライバーが12位(ジェンソン)および17位(フェルナンド)という結果に終わったため、ポイント獲得の可能性という意味では、午後のレースで前進することはできませんでした。いずれのドライバーも、本日のレースをその順位で終えるまでに、さまざまなトラブルに巻き込まれました。ジェンソンは、ウィリアムズのピットクルーが安全確認を行わずにバルテリ・ボッタス選手をリリースしたことによって、マシンのリアウイングのエンドプレートを損傷しました。一方、フェルナンドはパストール・マルドナド選手と軽く接触したことで、我々としてはフェルナンドには非がないと思える状況であったにもかかわらず、ドライブスルーペナルティを科せられました。それでも、今日はささやかではあるものの、勇気づけられる理由がいくつかありました。特に、我々のコーナーでのスピードは週末を通してかなり良かったです。実際、今日のレースでは残り5周の時点で、フェルナンドのマシンの設定を“フルデプロイメント”に切り替えました。これは、ここ最近苦戦を強いられていたフェルナンドにコース上で少しばかり楽しんでもらうためだけでなく、その設定でマシンがどれだけのパフォーマンスを発揮できるのか見てみることが目的でした。結果はかなり励みになる内容でした。フェルナンドは52周目に1分44.796秒という最速タイムをたたき出しましたが、そのラップタイムメルセデスのルイス・ハミルトン選手とフェラーリのセバスチャン・ベッテル選手に続いて3番目の速さでした。ですから、我々は確実に目標に近づきつつあるのです。この一年を振り返ると、今年はすばらしいシーズンではなかったですし、今シーズンすべての瞬間を楽んだとはとても言えません。我々のドライバー、スタッフ、スポンサー、パートナー、およびファンの方々にとって厳しい一年であったことは分かっています。ただ、確実に言えるのは、我々はライバルチームに対するパフォーマンス不足を解消するために、人として可能な限り精力的に仕事を続けてきましたし、これからもそうするつもりだということです。最後に、以下の方々に敬意を表します。我々のドライバーはコース上でもコース外でもすばらしかったです。両ドライバーとも懸命な走りを披露し、入賞圏内のドライバーを苦しませるようなポジションで完走することがほとんどなかったにもかかわらず、それについて文句を言うことは一度もありませんでした。スタッフは疲れを見せることもなく精力的に仕事をしながら、国内外ですばらしいチームスピリットを見せてくれました。スタッフ一同には脱帽です。また、スポンサーやパートナーの皆さんに対しても誇りと感謝の気持ちでいっぱいです。皆さんは我々のことをずっと信じてくれていますが、近い将来、その忠実なサポートに恩返しできるようにします。最後になりましたが、苦しく残念な結果が続く中、ファンの方々は非常に忠実で力強いサポートをしながら、マクラーレン・ホンダを信じて下さっていました。そんなファンの皆さんにも敬意を表します。本当にありがとうございました!」
関連:F1アブダビGP 結果:ニコ・ロズベルグが3戦連続ポール・トゥ・ウィン!
カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム / ホンダF1 / F1アブダビGP
2015年シーズン、マクラーレン・ホンダは、ジェンソン・バトンは16ポイントを獲得してドライバーズ選手権16位、フェルナンド・アロンソが11ポイントを獲得し、ドライバーズ選手権17位だった。
マクラーレン・ホンダは合計27ポイントを獲得し、コンストラクターズ選手9位でシーズンを終えた。
ジェンソン・バトン (12位)
「今日のレースは、恐らく今年一番の内容だった。最初のピットストップのときには、バルテリ・ボッタスがピットストップを終えてリリースされそうになっているのが見えた。僕がピットボックスに入ろうとしていたときだったので、ウィリアムズは彼をリリースすべきではなかったけど、僕は彼のマシンと接触するかもしれないと覚悟した。それによって僕のピットストップが混乱し、メカニックのメンバーがかなり動揺する結果となったけど、僕にとって最悪だったのはレースにとどまるためにずっと追従してきた他マシンとのDRSゾーンから外れてしまったことだ。DRSゾーン内で走行することが僕たちの年間を通したゲームプランであり、それによって時間をロスしてしまった。今日、僕たちが実施したことについては満足している。レース全体を通して燃料をセーブしなければならず、それによって痛みがのしかかり、難しい状況になった。ただ、それでも僕はコース上で楽しむことができた。ウィリアムズのマシンは僕たちのマシンよりもストレートでは格段に速いので、レース終盤にあれほど長い間、同マシンを後ろにキープすることはできないと思われていたと思うけど、僕たちはそれを成し遂げた。うれしいサプライズだったし、今日のレースで得られた真のポジティブな点だ。今から来年を楽しみにしている。僕たちはプッシュし続けるのみだ」
フェルナンド・アロンソ (17位)
「今回は厳しく、不運に見舞われた週末だった。昨日の予選ではQ1でタイヤがパンクし、今日はスタート直後の接触によりマシンがコントロールできる状態でなくなり、押し出された僕はパストール・マルドナドのマシンに接触した。その時点で僕のレースは終わったようなものだった。それ以降はバトルを繰り広げることもなく、僕はほぼ1人で走り続け、レースというよりはテスト走行をしているような感じだった。冬に向けて有効な情報を収集できたことを願っているけど、そんな状況でも今日はタイヤと燃料をセーブしながらの走行となった。レース中に、僕はエンジニアに『プッシュしてみよう』と言った。燃料が少ない状態でスーパーソフトタイヤのテストをしてみたかった。その状態ではすべてのことがうまく機能した。2016年に向けての準備は、すぐに始まる。来週はMTC(マクラーレン・テクノロジーセンター)でシートの取り付けおよびシミュレーターのテストがある。僕たちが良い進化を遂げることができると、僕は前向きに考えている」
エリック・ブーリエ (マクラーレン・ホンダ レーシングディレクター)
「今日は、フラストレーションと疲れがたまるレースでした。骨の折れる、そしてフラストレーションのたまるシーズンを終えるにふさわしい形かもしれません。昨日の予選順位はジェンソンがP12、そしてフェルナンドがP17(実際にはP16からスタート)であり、今日のレースでは2人のドライバーが12位(ジェンソン)および17位(フェルナンド)という結果に終わったため、ポイント獲得の可能性という意味では、午後のレースで前進することはできませんでした。いずれのドライバーも、本日のレースをその順位で終えるまでに、さまざまなトラブルに巻き込まれました。ジェンソンは、ウィリアムズのピットクルーが安全確認を行わずにバルテリ・ボッタス選手をリリースしたことによって、マシンのリアウイングのエンドプレートを損傷しました。一方、フェルナンドはパストール・マルドナド選手と軽く接触したことで、我々としてはフェルナンドには非がないと思える状況であったにもかかわらず、ドライブスルーペナルティを科せられました。それでも、今日はささやかではあるものの、勇気づけられる理由がいくつかありました。特に、我々のコーナーでのスピードは週末を通してかなり良かったです。実際、今日のレースでは残り5周の時点で、フェルナンドのマシンの設定を“フルデプロイメント”に切り替えました。これは、ここ最近苦戦を強いられていたフェルナンドにコース上で少しばかり楽しんでもらうためだけでなく、その設定でマシンがどれだけのパフォーマンスを発揮できるのか見てみることが目的でした。結果はかなり励みになる内容でした。フェルナンドは52周目に1分44.796秒という最速タイムをたたき出しましたが、そのラップタイムメルセデスのルイス・ハミルトン選手とフェラーリのセバスチャン・ベッテル選手に続いて3番目の速さでした。ですから、我々は確実に目標に近づきつつあるのです。この一年を振り返ると、今年はすばらしいシーズンではなかったですし、今シーズンすべての瞬間を楽んだとはとても言えません。我々のドライバー、スタッフ、スポンサー、パートナー、およびファンの方々にとって厳しい一年であったことは分かっています。ただ、確実に言えるのは、我々はライバルチームに対するパフォーマンス不足を解消するために、人として可能な限り精力的に仕事を続けてきましたし、これからもそうするつもりだということです。最後に、以下の方々に敬意を表します。我々のドライバーはコース上でもコース外でもすばらしかったです。両ドライバーとも懸命な走りを披露し、入賞圏内のドライバーを苦しませるようなポジションで完走することがほとんどなかったにもかかわらず、それについて文句を言うことは一度もありませんでした。スタッフは疲れを見せることもなく精力的に仕事をしながら、国内外ですばらしいチームスピリットを見せてくれました。スタッフ一同には脱帽です。また、スポンサーやパートナーの皆さんに対しても誇りと感謝の気持ちでいっぱいです。皆さんは我々のことをずっと信じてくれていますが、近い将来、その忠実なサポートに恩返しできるようにします。最後になりましたが、苦しく残念な結果が続く中、ファンの方々は非常に忠実で力強いサポートをしながら、マクラーレン・ホンダを信じて下さっていました。そんなファンの皆さんにも敬意を表します。本当にありがとうございました!」
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カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム / ホンダF1 / F1アブダビGP