マクラーレン・ホンダ
マクラーレン・ホンダは、F1オーストラリアGPの決勝レースで、ジェンソン・バトンが11位完走。ケビン・マグヌッセンは、パワーユニットのトラブルでレースに出場することができなかった。

ジェンソン・バトン (11位)
「今日はいい一日だった。まだまだ道のりは長いけど、いいスタートだ。ペレスと少しばかりバトルすることもできたし、レースを楽しめた」

「そして、開発に大変役立つ結果だと思う。もし3周しかできなければ、ほとんど何も学べないけど、今日はレースディスタンスを走りきれたので、かなりのデータを得られることができた。僕にとっても、マシンに慣れ、適応するするいい機会になった。パワー、ドライバビリティー、ダウンフォースを改善し、セットアップを詰めていくなど、やるべきことは多いけど、僕たちは大きな一歩を踏み出した。そして、1カ所が改善されると、それに伴って改善個所が雪だるま式にどんどん増えていくだろう。さらに、明るい兆しもある。コーナーでの速度は、フォースインディアのマシンと同じくらいだったし、レッドブルやザウバーとも近いように見えた。連続周回は12周が最大という、厳しいウインターテストだったので、今日の56周は素晴らしい前進だ。まだまだすべきことが多いのはわかっているけど、次のレースでは、さらに多くの箇所を改善できると思う」

ケビン・マグヌッセン
「今日はフラストレーションのたまる一日だった。このマシンでレースがしたかった。ただ、今週末のグランプリに参加できたのは良かった。スタートできなかったけど、チームはマシンの問題点を知ることができたと思う。そして、ジェンソンが完走できて良かった。レース前には、それすら難しいかもしれないと思っていましたので、この完走は、チームにとってささやかな勝利と言えるだろう。ここから、僕たちの進化が加速し始めていく。今日の56周はとても価値があるものだし、マクラーレンとホンダによる新たなスタートとしては、大きな第一歩だ」

エリック・ブーリエ (レーシングディレクター)
「今週末は大変厳しい状況が続いたが、明るい点はいくつかある。まずは、ジェンソンが完走を果たしてくれたことを嬉しく思う。本当にうまくやってくれた。ペレスの前で、長時間にわたって巧みなドライビングをみせてくれたし、56周を走りきったことで、膨大な量のデータを得ることができた。優勝したハミルトンからは2周の差を付けられ、超えるべき山は険しいものだと感じている。ただ、それでもコーナーでの速度はかなり良く、MP4-30はまだまだ可能性を秘めている。ケビンがスタートできなかったのは残念だった。今まで起こったことがないパワーユニットのトラブルが原因だ。最後に、日々ハードワークを続けてくれたメカニックたちには、本当に感謝している。次戦のセパン(マレーシア)までは2週間ある。すぐにばん回できるとは言えないが、パフォーマンスと信頼性の向上を図るべく、できる対策はすべて行っていく」

新井康久 (ホンダ F1プロジェクト総責任者)
「ジェンソンが完走してくれたことは、チーム全員にとって大きな前進です。そして、今日のパフォーマンスは、目標達成に向けて我々に必要なことを、はっきり示してくれたと思います。
また、ケビンにとっては重要なレースでしたから、この結果を重く受け止めています。レースで使用可能なパワーユニットを提供できなかったことを、申し訳なく思っています。ケビンに起こった問題をしっかりと分析することが必要ですから、マシンが戻ってきたら、すぐに取り掛かります。次のマレーシアGPに目を向けなければなりません。高温多湿の環境下ですから、厳しい戦いが待っていると思います。ただ、我々はヒートマッピングの問題に取り組み、より競争力のあるデータセッティングにすることを目指していきます」

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カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム / ホンダF1 / F1オーストラリアGP