フェリペ・マッサ
フェリペ・マッサは、フェルナンド・アロンソとチームメイトになることを心配していないと語る。

シーズン前の注目の大部分がフェルナンド・アロンソに向けられているが、マッサは、ミハエル・シューマッハやキミ・ライコネンとチームメイトになったときにも同じような状況を経験しているので、チームメイトの陰に隠れてしまうことは心配していないと主張する。

「チームメイトに寄せられる期待には、もう慣れたよ。フェラーリに新しいドライバーが加わる度にいつも大きな期待が寄せるけど、僕たちの目標はチームが一丸となって戦うだ。新しいチームメイトは非常に速いドライバーだ。でも、チームメイトが誰であっても、私はいつも良い働きをして、多くを学び、戦い、勝てるということを何度も証明してきた」

「ミハエルは僕の友人で、彼からはたくさんの事を学んだけど、これからはトラックでは敵同士だ。でも、これからもずっと良い友人関係は続くだろう。彼が僕のことを応援してくれるのは非常に心強いね」

2010年のレギュレーション変更についてマッサは次のように語る。

「レースウィークエンドまでは少ない燃料で走るけど、決勝ではレースを走り切るのに充分な燃料を積んで走ることになる。その他にも細かい変更がある。例えばレースの1位と2位に与えられるポイントの変更などだ。これらの変更すべてを念頭に置いてしっかり注意を払わなければならない。戦略を早急に学ぶ必要があるし、僕に関しては、すぐに戦力になるドライビングを要求されるだろう」

発表会のあと、マッサがステアリングを握りF10のシェイクダウンを行う予定でしたが、天候不良により延期なった。そこで、マッサはF10の開発への貢献について語った。

「2009年はたくさんの出来事があり、その結果、このマシンの開発は困難を極めた。2010年のマシンに関しては早くから構想を始めていた。エアロダイナミクスに関する変更に限らず、エンジンや燃料タンクにも多くの変更を加えた。2010年の新ルールを考慮すると、それらのすべてが重要な変更で。さらに重要な点は、細部のひとつひとつが10分の1秒の差をもたらすということだ」

昨年のハンガリーGPでの大事故を乗り切ったマッサだが、安全性を改善する作業を続ける必要があると考えている。

「信じられないような事故だった。当然ながら、安全性の確保に関しては毎日のように努力が続けられている。ドライバーの間で行わなければならない仕事もたくさんあり、トラックの改善も必要になってくるけど、そういった努力は続けなければならない。個人的なレベルで言えば、あの大きな事故にも関わらず、仕事の面では何ひとつ変わらなかったことを嬉しく思っている」

最後に「F10の洗礼と息子さんの洗礼とどちらの方がわくわくしますか?」とプライベートに関する質問が投げかけられた。

「フェリピーニョは昨年の11月に生まれましたけど、言葉にならないほど素晴らしい気持ちを味わうことができた。とても幸せだ。F10はもう1人の子どもだ。F10には早く成長してもらわなければならない。何ヶ月にもわたる改良の集大成だ。このマシンが、始めから競争力のあるマシンであることを願うばかりだよ」

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「個人レベルでは、僕の仕事が変わるようなことはなかったので、すべてに満足している」

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カテゴリー: F1 / フェリペ・マッサ / スクーデリア・フェラーリ