2024年F1 日本GP 決勝:11番手以降 F1ドライバーコメント
2024年F1第4戦日本GPの決勝で11番手以降だったドライバーのコメント。

1周目にダニエル・リカルド(RB)とアレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)のクラッシュによって赤旗中断という波乱のスタートとなった日本グランプリ。中盤には5台が同時にピットインする場面があり、そこをトップで抜けた角田裕毅(RB)が最後のポイントを獲得し、そこで敗れたドライバーは入賞を逃すことになった。

11位:ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)
「10位以上は無理だったと思う。角田はハミルトンから50秒も遅れていたから、僕にはある意味でペースがなかった。いいスタートが1回、本当に悪いスタートが1回あった。マシンがアンチストール状態になってしまった。その後、ミッドフィールドのペースはかなり良かったと思うので気を引き締めた。最初はハードで長いスティントを走り、2セット目では“スプラッシュ&ダッシュ”でペースを発揮できた。レースペースはポジティブに捉えている。レース前に予想していたよりもペースが良かったので、ホッとしているし、中国や今後に向けても期待できる」

12位:ランス・ストロール(アストンマーティン)
「今日は難しいレースだった。16番手からのスタートだったため、戦略は妥協せざるを得ず、クリーンエアを見つけるのに苦労した。ストレートスピードも足りなかった。でもターン6で何度かオーバーテイクできたので、楽しいレースができた。角田(裕毅)を捕えて10位に入りたかったけど、終盤はソフトタイヤのグリップが足りなくなってしまった。この教訓を2週間後の中国に生かしたい」

13位:ケビン・マグヌッセン(ハース)
「一時はトップ10圏内を走っていた。周りが何をしているのかわからなかったので、それが現実的なのかどうかはわからなかったけど、トライしていた。赤旗のおかげで何人かはハードからハードの1ストップにできたけど、僕はミディアムからハードの2ストップしなければならなかった。ハードタイヤでの第2スティントはかなり早めにピットインしなければならなかったので、ちょっと厄介だった。レースではまたそこそこの順位につけているので励みになるし、次のレースではポイント争いに加わっていけると思う」

14位:バルテリ・ボッタス(ザウバー)
「今日は全体的にペースが良かった。これはこのレースから得られるポジティブな要素だ。本来であれば、今日はもっと上位でフィニッシュできるはずだ。これは、最近投入してきたアップグレードと、パッケージに対する理解を深めるための作業のおかげで、パフォーマンス面で一歩前進したことを証明している。残念なことに、2回目のストップでトラフィックに見舞われ、ポイント獲得の可能性は潰えた。他のクルマのグループと一緒にストップしたため、簡単なストップではなかったし、コース上に戻ってからも、終盤のほとんどの周回でケビン(マグヌッセン)の後ろに張り付いてしまった。今日はもっと多くのことができたはずだし、今季初ポイントを獲得できたと思うので、間違いなくがっかりしている。 全体的に安定した走りをすること、そして非常にタイトな集団の中でポイント争いをすることが優先事項だ。数年ぶりに中国に戻れることに興奮しているし、もちろんチームとしても周にとっても大きな一戦になる」

15位:エステバン・オコン(アルピーヌ)
「今日は簡単なレースではなかった。スタートでダメージを負ってしまったが、その後、いくつかの作戦を試してチャンスをうかがっていた。でも結局のところ、今日は周りと競い合い、リスタート後に後続を引き離すだけの速さがなかった。ダメージを負ってしまったのは残念だったが、レースの全体像に大きな違いはなかったと思う。予選に比べるとレースペースに苦戦したので、反省点はたくさんある。次の上海レースではさらに強くなって戻ってくることを願っている」

16位:ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
「残念ながら、鈴鹿では長い午後になった。非常に強力な2回目のスタンディングスタートなど、ポジティブなこともあった。2回目は赤旗の後、ハース、エステバンをオーバーテイクして裕毅(角田)に並んだ。そのとき、不運なアクシデントで両者に挟まれてしまった。その結果、フロアに大きなダメージを負ってしまい、ダウンフォースが30ポイントほど減ってしまった。その結果としてラップタイムが低下してしまった。それからは非常に難しいレースで、可能な限りハードにプッシュする以外にできることはなかった。でも、今週末にマシンに最初のアップグレードを導入できたのは良かった。今後もコンセプトを発展させ、現在のポジションを向上させるために必要なパーツをできるだけ早く投入し続けなければならない」

17位:ローガン・サージェント(ウィリアムズ)
「2回目のピットストップの後、前のグループに追いつき、何かを起こそうと全力でプッシュした。出口の縁石で底をついてしてロックし、そのまま直進してしまった。あの瞬間は残念だったけど、それまではポジティブなこともあった。ハードなレースをしようという大胆な作戦が功を奏したと思う。もちろん、ピットインしようとした周には全員がピットインし、4台をジャンプさせる代わりに4台にジャンプされてしまった。それが計画通りに進んでいたら、レースはまったく違った展開になっていただろう。それでも、僕たちはもう一度ボックス走行をすることで状況に適応しようとした。それなりの結果を残せたかもしれないが、あの小さなミスをしてしまった」

DNF:周冠宇(ザウバー)
「僕にとっては難しい週末だった。残念ながら、FP3での走行時間短縮が予選に影響したり、レースでは順位を挽回できるペースがあったのにリタイヤしてしまったりと、週末を通じて小さな問題に遭遇した。スタートと序盤のラップは良かったが、テクニカルな問題があることに気づき、リタイアを通告された。今年は、決して期待したようなスタートではなかったけど、状況は改善されると信じてハードワークを続けている。 全体的なペースは良さそうだったし、今は初めてのホームGPに向けた準備に集中している。トラックサイドとファクトリーにいるチームと一緒に問題を調査して、より良い順位につけるように取り組んでいく。ホームの中国で土曜日のスプリントレースと日曜日の決勝レースでポイント争いをするつもりだ」

DNF:ダニエル・リカルド(RB)
「昨日は正しい方向性をつかめた感覚があったので、今日はいいレースになると期待していまた。1周目のアクシデントはドライバーにとって残念なことで、レースのために高めた集中力とエネルギーが無駄になってしまう。影響を受けた我々にとっては不運な出来事だった。レーシングアクシデントだったし、幸いなことにアレクサンダー・アルボンも僕も無事だった。ミディアムタイヤでスタートした角田と僕は、ほかのソフトタイヤのマシンたちに比べてペースが上がらず、スタートに苦戦した。第2コーナーで少し落ち着いたけど、まだスライドする感覚があり、アストンマーティン(ランス・ストロール)がアウト側からやってくるのが見えた。彼に注意しながら、まだ1周目ということもあってコース幅に余裕を残して第3コーナーの進入に向け準備をしていた。そこにアルボンが横並びで来て、第2コーナーを僕より早く立ち上がったけど、彼のことが見えておらず接触してしまった。これがレースなので誰も責めることはできなけど、あの場面ではグリップに大きな差があったと思う。チームには申し訳なかったです。次戦の中国GPはもう目前なので、集中して準備したいと思う」

DNF:アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
「スタートはあまりうまくいかなかったけれど、ハードタイヤを履いていたので、ターン2への進入でトラクションは良かった。でもダニエル(リカルド)が僕を見ていなかったようで、ちょっとピンチになってしまった。減速して抜けだそうしたんだけど、十分に素早く抜け出せなかった。受け入れるのが難しいインシデントだったし、 全体的にとても悔しく、残念な週末だった。 大きなクラッシュをしてしまったわけではないが、タイヤウォールにぶつかったときにクルマがグリップしてその下をくぐってしまった。素早くアグレッシブに急停車したけど、だからマシンのダメージには役立たなかった。前向きに考えて、ダメージを見極めて、中国に間に合うようにマシンを準備していく」

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カテゴリー: F1 / F1日本GP / F1ドライバー