ニコ・ヒュルケンベルグ 「F1グリッドの下半分のドライバーは弱体化」
元F1ドライバーのニコ・ヒュルケンベルグは、現在のF1グリッドの下半部のドライバーのクオリティは以前ほど優れていないと考えている。

今季、アストンマーティンF1のリザーブドライバーの役割を継続しているニコ・ヒュルケンベルグだが、事実上、F1ドライバーとしてのキャリアには幕を下ろしている。

179戦のF1表彰台未登壇出走という不名誉な記録を保持しているニコ・ヒュルケンベルグは、今週初めにアロー・マクラーレンSPとのテストでインディカーのマシンで初走行を実施。アメリカでモータースポーツキャリアの新たな章を開こうとしている。

ニコ・ヒュルケンベルグは2019年までF1でフルタイムでレースを行い、ルノーと3年間のスティントを楽しんだ後、エステバン・オコンに交代して終了した。

2020年にレーシング・ポイントで3回の代役参戦を果たしたが、それ以来、ニコ・ヒュルケンベルグはF1グリッドから永久に脱落したと考えている。

「特に今日現在の状況を考えれば、この列車はもう出発してしまったという現実を受け入れなければならない。仕方ないことだ」とニコ・ヒュルケンベルグはコメント。

ニコ・ヒュルケンベルグは、いくつかのチームがドライバーの選択に関して好む基準を指摘。才能はしばしば二次的な考慮事項だと語る。

「もちろん、ドライバーとは決定のプロセスの一部だけど、最終的に決定を下すのはチームだし、いくつかのチームはいくつかの疑わしいテイストがあったり、意思決定をしている!」とニコ・ヒュルケンベルグは認める。

「まぁ、現時点では、F1全般で少し興味深い状況だ。トップ10のドライバー、おそらく12人くらいのドライバーは、本当にハイクオリティー、リアルな一流のドライバーだと感じている。そして、下半分は、以前ほどクオリティは高くない。そして、そこには他にもたくさんの要因がある」

「だから、もちろん、僕の観点からはそれを目にするのはちょっと悲しいし、がっかりしている。でも、とにかくそんな感じだね」

ニコ・ヒュルケンベルグは、2010年にウィリアムズで強力なシーズンを過ごし、シーズン最終戦のブラジルGPではポールポジションを獲得した。

しかし、悲しいことに、その偉業は9年間のF1キャリアの最高点であり、4つのチームを渡り歩いたが、そこにはいくつかの間違った移籍もあった。

しかし、ニコ・ヒュルケンベルグは、F1で「楽しい時間を過ごした」ということに他ならないとし、過去にこだわるのを拒否した。

「もっとうまくやれることは常にあるけど、後知恵のビジネス…そんなに長く、そんなにこだわるのは僕の性格ではない」とニコ・ヒュルケンベルグは付け加えた。

「もちろん、キャリアの早い段階で別の方法をとれたかもしれないし、さまざまな状況に向けて物事を進められたかもしれない。もちろん、僕はそれらから学んだけど…終わったことだ」

「正直言って、後悔はあまりない。本当に楽しい時間を過ごしたと思っている」

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カテゴリー: F1 / ニコ・ヒュルケンベルグ