ルイス・ハミルトン F1レポーターにインタビュー態度を謝罪「沈んでいた」

バルセロナでの決勝を6位で終えたハミルトンは、特に落ち込んだ表情を見せ、一方でフェラーリのチームメイトであるシャルル・ルクレールは3度目の表彰台を獲得していた。
メディアエリアでのインタビューで、ハミルトンは質問に対して短く、感情を抑えきれない様子だった。
「特にはない、良い一日じゃなかった」と語り、レースのポジティブな側面について問われた際も、「戦略は良かった、チームは素晴らしい仕事をしてくれた。それだけだ」と冷静に答えるにとどまった。
ブルックスが「あなたがそんな気分でいるのを見るのは辛い」と声をかけると、ハミルトンは「じゃあ、何を言えばいい?すごく酷い一日だったし、言うことなんてない」と返し、「説明しても意味がない。あなたのせいじゃないし、俺もどう説明すればいいのか分からない」と感情を露わにした。
さらにブルックスがフェラーリが原因を突き止めてくれるだろうと励ますと、ハミルトンは「いや、きっと突き止めない。多分、原因は俺自身だよ」と自責の言葉を口にした。
Sky Sportsのデビッド・クロフトは、このやり取りの後、ハミルトンがブルックスに非礼を詫びたと明かした。
「彼はカメラが止まった後、レイチェルにすごく落ち込んでいて申し訳なかったと謝っていた」とクロフトはSky Sports Newsで語っている。
クロフトによれば、ハミルトンはインタビュー時点ではマシンにダメージがあったことを知らず、それが結果にも気分にも影響を及ぼしていた可能性があるという。
「ルイスはマシンに問題があったことを知らなかった。フェラーリもまだ詳しいことは明らかにしていないが、それが明らかになれば、少なくとも彼のせいではなかったと分かって、少し気持ちが軽くなるはずだ」

クロフトはまた、ハミルトンの実力に疑いの余地はないと強調する。
「偉大なレーシングドライバーは一夜にして力を失うことはない。ルイス・ハミルトンは今なお、史上最高のF1ドライバーだと思っている」
「予選では年齢による反応速度の変化が出るかもしれないが、レースクラフトは失われない。イモラ、モナコ、中国の週末で彼が見せた走りは、それを証明している」
「仮にマシンに問題を抱えていたとすれば、過去にバルセロナで見せてきたようなハミルトンのパフォーマンスが発揮されなかったのも当然だ」
そして、クロフトは次戦カナダGPでの巻き返しに期待を寄せた。
「カナダはルイスが非常に得意としているサーキットの一つだ。だから、彼にとって慣れ親しんだ場所に戻ることが、精神的なブーストになるだろう」
「誰もルイス・ハミルトンが競争力を失っている姿を見たくない。彼がこれまで何度も見せてくれたあの圧巻のオーバーテイクを、また目にしたいとみんな願っている」
カテゴリー: F1 / ルイス・ハミルトン / スクーデリア・フェラーリ