ハイドフェルドが語るフェラーリF1移籍後のハミルトン「もう若くはない」

2021年のワールドチャンピオン争いでマックス・フェルスタッペンに僅差で敗れて以来(この結果は一部では不公平と見なされている)、ハミルトンの成績とペースは停滞している。
7度の世界王者であるハミルトン自身も、2021年以降に導入されたグラウンドエフェクト時代を楽しめていないことを率直に認めており、2026年に導入予定の大幅に異なる新世代マシンにも期待はしていない。
「個人的には、良い方向に進んでいるとは思わない」とハミルトン(40歳)はSky Italiaに語った。
「マシンは遅くなって、重くなっている。来年は軽くなるとはいえ、それでも私が乗ってきた中で最も重いマシンのひとつだ」
それでもハミルトンは、2021年以降の不調なメルセデス時代においても一定の実績を残し、今季からフェラーリへと移籍する大型契約を勝ち取った。ただし、フェラーリへの適応はこれまでのところ遅れ気味だ。
「これからもっと良くなると思う」とハイドフェルドは、モナコでのSky Deutschlandの仕事中にSport1に語った。
「マシンが彼に合っていれば、まだベストパフォーマンスを見せることができる。中国GPではそれが見られた。ただ、(シャルル)ルクレールと比べると、特に予選では明らかに後れを取っている」
48歳のドイツ人であるハイドフェルドは、ハミルトンの才能そのものが失われたとは考えていない。むしろ、単純に年齢の影響が出始めていると見ている。
「聞きたくない人もいるだろうが、彼はもう若くはない」とハイドフェルドは語る。「5年前や10年前のハミルトンと比べれば、その違いは明らかだ」

ただし、ハイドフェルドは、40歳を超えたハミルトンの現在と、同じく7度のタイトルを持つミハエル・シューマッハのF1復帰後の成績を同列に比較することはできないとも指摘している。
「まったく同じではない」と彼は言う。「ミハエルは数年間のブランクがあったが、ルイスはずっと走り続けてきた。
それに、長年同じ環境にいた後にチームを変えるのは難しいことだとわかる。ルイスはメルセデスで完全にチームに溶け込んでいたが、今は新しいマシンに慣れなければならない。そして、年齢を重ねるほど、新しいスタートは難しくなる」
ハミルトンのフェラーリ加入によってシートを失ったカルロス・サインツについて、ハイドフェルドは「2025年シーズン最大のサプライズ」と評価している。
「もっと弱いチームであるウィリアムズに移籍するとは驚いた」と語り、「でも、彼らはともに大きく前進している」と続けた。
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