ハースF1 小松礼雄「フェラーリとのカスタマー関係が不振の理由ではない」
ハースF1のチーム代表を務める小松礼雄は、フェラーリとのカスタマー関係が近年のF1不振の理由ではないと語った。

チームオーナーのジーン・ハースが、コンストラクターズ選手権で最下位に沈むチームから脱却するために方向転換を図るべきだと考えたため、小松礼雄は今年の初めにギュンター・シュタイナーからチーム代表の座を引き継いだ。

ジーン・ハースとギュンター・シュタイナーとの間で意見の相違があったのは、チームが前進するために必要な投資額をめぐってだった。

シュタイナーがライバルに挑むには追加の資金が必要だと考えていたのに対し、ハースはすでにあるものをさらに活用することが成功への近道だと考えていた。

小松礼雄は現在、ハースF1チームの事業全体を見直し、改善のためにどのような変更が必要かを検討している。

ハースF1チームはフェラーリとのカスタマー関係の性質上、F1においてユニークな体制をとっており、可能な限り多くのコンポーネントを獲得しているという点でF1界でもユニークな存在だが、小松礼雄はそれが思うような結果を残せていない要因だとは考えていない。

「私としては、フェラーリとの協力というよりも、まず社内でそれを検討し、あるオペレーションをいかに効率的に行うかを検討する必要があると思っています」と小松礼雄は語った。

「現時点では、フェラーリとの関係が主な制約になっているとは思っていません」

「ある段階に達すれば、もちろん何が足かせになっているのかを検討することになります。そうすれば、その関係も見えてくるでしょう」

「しかし、現在の私にとって、それは私の主な焦点ではありません」

「フェラーリとの関係は非常に良好です。PUは彼らが私たちに供給しており、我々は彼らから購入してしますが、非常に競争力があります。」

小松礼雄 ハースF1チーム

小松礼雄は、3つのスケジュールすべてを慎重に検討する必要があるため、短期、中期、長期のハースの現実的な野心は何なのかを迅速に理解することが重要であると述べた。

「短期的なビジョン、中期的なビジョン、長期的なビジョンがあり、それらすべてを持たなければなりません」と小松礼雄は語った。

「しかし同時に、短期的に見れば、もっと改善できることもたくさんあります」

「そうすれば、並行して『よし、次のステージに行くためには、どの分野を改善する必要があるのか』という議論が進むと思います」

「投資などはどうか? しかし、そのステージに行く前に、やるべきことはたくさんあります」

「現在あるものでまだ天井は見えていません。どこかの段階でそれが懸念になるかもしれませんが、現時点ではそうではありません」

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カテゴリー: F1 / ハースF1チーム