クリスチャン・ホーナー レッドブルF1解任劇の新情報:Zoom会議と内部対立

ドイツの「Bild」によると、ホーナーは先週ロンドンのホテルで、レッドブル幹部のオリバー・ミンツラフと特別顧問ヘルムート・マルコとの対面によって、チーム代表解任を言い渡されたという。
F1界最長の在任期間を誇っていたホーナーは、ミルトンキーンズを拠点とするレッドブルを率い、6度のコンストラクターズ選手権と8度のドライバーズタイトルを獲得。しかし、その栄光のキャリアは突然の幕切れを迎えた。
オーストリアGP後に解任検討開始
報道によれば、ホーナーの解任は突発的なものではなく、6月末のF1オーストリアGPを境にミンツラフが変革を検討し始めたとされる。
その後、ミンツラフはレッドブル本社で大株主のチャレム・ユウウィッディヤとマーク・マテシッツとともに決定的な会議を開催。翌週にはZoomによるオンライン会議で正式に解任の意向が伝えられた。
支持者の離反と「権力の集中」
ホーナーにとって大きな支えだったとされるユウウィッディヤの支持を失ったことが、今回の決定の大きな要因とされる。2024年初頭にホーナーを巡って発生したスキャンダルの後も彼を擁護していたユウウィッディヤだったが、ホーナーがマーケティング部門、テクニカル部門、さらにはパワーユニット部門にまで影響力を拡大したことに強い不満を抱いていたという。
経営陣の間には以前から摩擦があり、ホーナーの「権力掌握の強化」によって社内のバランスが崩れつつあったと報じられている。
ホーナー恒例イベントに不参加の2人
さらに、解任直前にオックスフォード近郊で開催されたホーナー主催の恒例クレー射撃イベントには、ユウウィッディヤとエースドライバーのマックス・フェルスタッペンがそろって欠席。これも決定的な兆候だったとされる。
フェルスタッペンの将来は?
今回のホーナー解任は、マックス・フェルスタッペンの今後にも影響を及ぼす可能性がある。4度の世界王者であるフェルスタッペンは、先週メルセデスのトト・ヴォルフと接触したと噂されており、その動向が注目されている。
現行契約にはパフォーマンス条項が含まれており、一定条件下では2026年を待たずしてチームを離脱できるとされている。
レッドブル内部のパワーバランスが大きく揺らぐ中、次なる一手にF1界全体の関心が集まっている。
カテゴリー: F1 / レッドブル・レーシング