フェラーリF1代表 「戦略自体よりも決定に至るプロセスを見直したい」
金曜日のインテルラゴスでのQ3の開始時のフェラーリの選択にF1パドックのメンバーは眉をひそめた。シャルル・ルクレールは、雨が降る恐れがあったにせよ、ウェットウェザータイヤで出走した唯一のドライバーだった。
トラックはまだ十分に乾いていたので、スリックを履かないという決定は間違ったものであることが判明した。間違ったタイヤで出走しただけでなく、すでにアタックに入ってしまってからピットインを指示。ピットでは新品ではなく、中古タイヤが用意されるミスもあり、ようやくコースに出るとジョージ・ラッセル（メルセデス）のコースオフによって赤旗中断。雨脚は強まり、タイムを更新できるコンディションではなく、シャルル・ルクレールはノータイムで10番手からのスタートが確定した。
予選後、シャルル・ルクレールは「僕たちは雨が来ると予想していたけど、来なかった。チームと話をして、そのような状況で何ができるかを理解したい。でも、非常に失望している。ペースはそこにあった」と語った。
後に、フェラーリはシャルル・ルクレールにインターミディエイトを履かせるという決定は、雨がすぐに降るという予報だったので、戦略を2台の車で分けたいと思ったことがきっかけであったと説明した。
フェラーリが予想したとおりの速さで天候が悪化していれば、スリックタイヤを履いている他のドライバーは間違ったタイヤを履いていたことになり、ポールポジションを奪う鍵となった可能性がある。しかし、雨は思ったほど強く降らず、フェラーリの判断はミスとなった。
何が起こったのかを振り返り、マッティア・ビノットは、このようなクレイジーな気象条件では、良いコールと悪いコールの間は紙一重だと述べた。しかし、最初にスウリットストラテジーを選択することにつながった意思決定プロセスをよりよく理解するために、チームがまとまることが重要であるビノットはと感じている。
フェラーリは戦略コールを考えすぎているのではないかと質問されたマッティア・ビノットは「もちろん、このような気象条件のときは、いつもくじ引きのようなものだ」とコメント。
「ケビン（マグヌッセン）がポールポジションを獲得し、（ルイス）ハミルトンが8番グリッド、（セルジオ）ペレスが9番グリッドという事実は、くじ引きのようなものではないか？
「だが、我々は間違いを犯した。確かに、当時スリックタイヤではなく、インターミディエイトを履いていたのは我々だけだった」
「この種の間違いは、くじ引きのような状況では常に起こると思う。さらに、これらの間違いも正しい決定に変わる可能性がある。1分後に天候の変化が起こっていたかもしれないということにすぎない」
「しかし、私がチームと一緒に見ているのは、そのような決定に至るまでのプロセスであり、決定自体よりも重要だと思う。それは正しかったのか間違っていたのか、他の人がそうしなかったのに、なぜ我々はそれをしているのかをね」
カテゴリー： F1 / スクーデリア・フェラーリ
