F1、2024年のLEDホイールカバー導入計画を断念
LEDホイールカバーを装着したマシンがファンに向けて特別な情報を表示するというアイデアは数年前から検討されており、技術の準備が整えばレースに導入するというオプションもルールに存在したほどだった。
2021年にアブダビで行われたシーズン終了後のテストでは、マクラーレンがマシンにLEDライトシステムを搭載し、セッションやレース中に何が起こっているのかをファンがより理解できるようにするために使用できるのではないかと期待されていた。
ピレリのカーレースとF1の責任者であるマリオ・イゾラは、LEDを通して表示できる情報の選択肢は無限であると述べていた。
当時、マリオ・イゾラは 「この（LEDライト）デバイスを装着し、デバイスが機能するようになれば、やりたいことは何でもできるようになる」と語っていた。
「ポジションを表示したり、ロゴを表示したり、予選のラップタイムを表示したりできる。多くの可能性がある」
「テクノロジーがあるので、表示させたいものをプログラムするのは簡単だ」
しかし、F1委員会の最新の会合で、LED導入のアイデアは一歩後退した。
2024年に向けて改訂されたテクニカルレギュレーションでは、LEDシステム導入の可能性を示す規定が削除され、正式に導入の可能性が排除された。
当初の第8.18条には「必要な技術の利用可能性に応じて、また観客に視覚情報を提供するために、FIAは第3.13.7条に記載されている4つのホイールカバーそれぞれに回転式LEDディスプレイパネルを装着するよう要請することができる」と記されていた。
技術は進歩していたかもしれないが、LEDシステムに関する最大の懸念は、車の繊細な部分における重量増加の可能性だった。
13インチから18インチに変更されたF1のホイールは、フロントが2.5kg、リアが3kg重くなるなど、すでに顕著な質量増を引き起こしていた。
そして、多くのチームが車両重量を最低限に抑えることに苦労している今、LEDシステムによる重量増は、明らかにチームが進んで受け入れるようなものではなかった。
カテゴリー： F1 / F1マシン
