F1マシン:2019年 vs 2020年 予選タイム比較 / F1オーストリアGP
2020年のF1世界選手権の初戦となるF1オーストリアGPの予選が終了。各チームが昨年マシンからどれくらいの進歩を果たしているかが垣間見えてきた。
昨年、フロントウイング周りを始めとするレギュレーション変更が導入され、パッケージ全体の空力の考え方が変化した。ほぼ同じレギュレーションでの2年目となる今季はF1チームの理解度が増したことで、さらなるタイムアップが期待された。
しかし、予選タイムを見ると、全チームがタイムアップを果たせたわけではない。レッドブル・ホンダF1に関しては昨年と比較して0.038秒遅いタイムとなっている。だが、レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコによると、セットアップを機能させることができなかったとし、本来ならばあと0.2~0.3秒アップは果たせていたと語っている。
また、フェラーリF1エンジン勢は全チームがタイムダウン。アルファロメオに関しては1.119秒も遅くなっている。昨年はQ3まで進出したのに対し、今年はQ1敗退とセグメントの違いはあるものの、総じて遅くなっているのは昨年不正行為が疑われたフェラーリのF1エンジンに問題があることが示唆される。
一方、急激にスピードを上げているのがレーシング・ポイントF1だ。昨年のタイトル獲得マシンであるメルセデス W10の空力コンセプトをコピーし、“ピンクメルセデス”と称されているRP20は0.921秒のタイムアップを達成。セルジオ・ペレスはレッドブル・ホンダF1のアレクサンダー・アルボンと同タイムをマークした。
また、テールエンダーだったウィリアムズも0.737秒のタイムアップを達成。ジョージ・ラッセルがアルファロメオの2台を上回り、ハースF1にも肉薄してQ2進出まで0.073秒差に迫った。
ルノー、マクラーレン、アルファタウリ、そして、王者メルセデスは0.3~0.5秒のタイムアップを実現している。
今年はレッドブル・リンクで2週連続での開催となっており、第1週のデータを踏まえて、第2週でこのタイムがどれくらい変わるかも注目だ。
カテゴリー: F1 / F1マシン / F1オーストリアGP
昨年、フロントウイング周りを始めとするレギュレーション変更が導入され、パッケージ全体の空力の考え方が変化した。ほぼ同じレギュレーションでの2年目となる今季はF1チームの理解度が増したことで、さらなるタイムアップが期待された。
しかし、予選タイムを見ると、全チームがタイムアップを果たせたわけではない。レッドブル・ホンダF1に関しては昨年と比較して0.038秒遅いタイムとなっている。だが、レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコによると、セットアップを機能させることができなかったとし、本来ならばあと0.2~0.3秒アップは果たせていたと語っている。
また、フェラーリF1エンジン勢は全チームがタイムダウン。アルファロメオに関しては1.119秒も遅くなっている。昨年はQ3まで進出したのに対し、今年はQ1敗退とセグメントの違いはあるものの、総じて遅くなっているのは昨年不正行為が疑われたフェラーリのF1エンジンに問題があることが示唆される。
一方、急激にスピードを上げているのがレーシング・ポイントF1だ。昨年のタイトル獲得マシンであるメルセデス W10の空力コンセプトをコピーし、“ピンクメルセデス”と称されているRP20は0.921秒のタイムアップを達成。セルジオ・ペレスはレッドブル・ホンダF1のアレクサンダー・アルボンと同タイムをマークした。
また、テールエンダーだったウィリアムズも0.737秒のタイムアップを達成。ジョージ・ラッセルがアルファロメオの2台を上回り、ハースF1にも肉薄してQ2進出まで0.073秒差に迫った。
ルノー、マクラーレン、アルファタウリ、そして、王者メルセデスは0.3~0.5秒のタイムアップを実現している。
今年はレッドブル・リンクで2週連続での開催となっており、第1週のデータを踏まえて、第2週でこのタイムがどれくらい変わるかも注目だ。
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