F1アイフェルGP 予選:トップ10 ドライバーコメント
2020年のF1世界選手権 第11戦 F1アイフェルGPの予選でトップ10入りしたドライバーのコメント。

60分のプラクティスだけでマシンセットアップ、タイヤと多くの未知数のなかで迎えた予選。ポールポジションを獲得したのはメルセデスのバルテリ・ボッタス。コースレコードとなる1分25秒390を記録し、第5戦F1イギリスGP以来となる今シーズン3回目、通算14回目のポールポジションを獲得した。

2番手には0.256秒差でルイス・ハミルトンが続き、チームメンバーに新型コロナウイルスの陽性反応が2名出てことで、6名のスタッフを入れ替えることになったメルセデスが貫録のフロントローを独占した。

3番手はレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン。ボッタスとのトップとの差は0.293秒、ハミルトンとの差は0.037秒差と通常よりもギャップは小さかった。

1番手:バルテリ・ボッタス(メルセデス)
「ここでポールポジションを獲得できて本当にうれしい。本当に楽しいセッションだった。Q3のラストチャンスでポールを手に入れるのは本当にいい気分だ。最後のラップはバッチリだった。事前に第1セクターで少し苦しんでいたけど、最後はうまくまとめることができた。もちろん、1回しかプラクティスがないのはかなりトリッキーだったし、気温の低いコンディションで、アウトラップでタイヤをスイートスポットに入れるのが本当に重要だったし、なんとかウイングに入れることができた。明日はまた別の人だ。特にここで僕たちは走行が不足しているし、気温の問題もあるので面白いレースになるだろう。明日の目標は1つしかないし、良いスタートを切ることを願っている。そこから何が起こるか見てみるつもりだ」

2番手:ルイス・ハミルトン(メルセデス)
「素晴らしいサーキットだし、ここに戻ってこれて本当にうれしい。でも、今日は僕の日ではなかった。Q2ではマシンの感触は良かったけど、Q3では少しペースを失っていたし、どこでもっとタイムを稼ぐことができたかデータを確認したい。バルテリは素晴らしい仕事をしたし、彼を祝福したい。明日のレースは多くのチャンスがあると思う。天気がどうなるか、気温がどうなるかなどを見極める必要がある。スタートやセーフティカーの有無と同様にタイヤをどのように動作させるかが重要になるだろう。まだやれることはたくさんあるし、明日を楽しみにしている。可能な限り最高の状態でいられるように今夜は集中して取り組んでいく」

3番手:マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
「今日は一日を通して調子がよく、決勝グリッドの2列目を獲得できたことはいい結果だったと思う。昨日予定されていた2セッションを走行することができず、皆にとって忙しい土曜日だったと思うけど、総合的に見るとポジティブな一日になった。マシンの感触もよく、全てが安定していました。もちろんまだマシンのバランスで改善したい部分があるものの、今日の走行を終えてこのレースウイークに自信を感じている。重要なQ3で、路面が冷たく少しアンダーステアになってしまい、フロントタイヤが削れてゴムを使いすぎてしまいラップタイムに少し影響が出てしまった。メルセデスに近づいているということは、僕たちが向かっている方向性が正しいというポジティブな証拠であり、いつも決勝では更にその差を縮めることができている。明日は更に気温が下がると予想されているので、タイヤがどのように働くかが見どころの面白い一戦になりそうだ。どのチームにとっても明日は分からないことばかりの決勝となりそうだけど、走っていてとても楽しいサーキットなのでエキサイティングな一戦となるに違いない」

4番手:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
「今回の予選結果は予想していたよりもいい。このようなコンディションではなおさらね。僕たちはここにいくつかアップグレードを持ち込んでいて、正しい方向にわずかだけど違いが生じたように思うし、それを確認できたのは素晴らしいことだ。僕たちがやっている仕事と今日の内容には満足している。1回のフリープラクティスセッションだけで予選に進むのはとても気に入った。重い燃料でのロングランについて情報はあまりないとは言え、僕たちは状況を最大限に生かすことができた。特にQ3ではかなり強い風が吹いていたし、マシンは予測不可能だった。明日は僕たち全員が少し未知の領域にいるけど、わかっていることのひとつはソフトタイヤを管理することが重要になるということだ。グレイニング的にかなり難しい。トリッキーなレースになるだろうけど、それが今週末を面白いものにしてくれるだろう」

5番手:アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)
「今日の予選の走りにはある程度満足しているけど、まだ改善できる部分はあると思っている。プラクティスの時間は限られていたが、マシンの手ごたえは最初からいいと感じていた。(昨日のセッションが未実施となったことによる)今回のような“2日間開催形式”は気に入っていて、F2やF3に似ているような気もしている。もちろん予選でルクレール選手の前に出られればよかったけど、彼はいい走りをしていたし、最後の最後に抜かれしまった。5番手は悪くないポジションだし、ここから戦っていけると思う。ルノーの2台が後ろにいるので簡単なレースにはならないと思っているし、1コーナーできちんとポジションを確保しなければならない。あまり走行を重ねられてないので、本当のチャレンジはロングラン走行に入ってからになるが、ひとまずベストを尽くすのみだ。ここでは天気が荒れやすいこともあり、多くのポイントを獲得してフィニッシュできるチャンスは大きいと考えている」

6番手:ダニエル・リカルド(ルノー)
「今日の予選には十分に満足しているし、6番手は僕たちにとって良いスターティングポジションだ。プラクティスセッションが凝縮され、そこから慌ただしく予選をして楽しい土曜日だった。似たようなタイミングで全員がコース上に出てかなり楽しかった。ベストな準備はできなかったけど、僕たちはマシンについて十分に知っているので、明日は理解できるだろう。レースが接戦になることはわかっているけど、僕は興奮しているし、トップ6でのフィニッシュを狙えると思う。ソフトタイヤはグレイニングの影響を受けやすいように見えるのでどれくらい持ちこたえるか見てみるつもりだ。ドライでもウエットでも楽しいレースになるはずだし、6番手は悪いグリッド位置ではない」

7番手:エステバン・オコン(ルノー)
「今日は僕たちにとって良い予選だった。特に1回しかプラクティスセッションがなかったしね。7番手に満足している。昨日走れなかったことでトラックのリ式はとても限られていたし、今日はたった1回のセッションしかなかった。予選でのマシンはQ1から本当に良いパフォーマンスを発揮していたし、満足している。今日のプラクティスと予選ではソフトでしか走っていないので明日は未知の世界の飛び込むことになる。レースでタイヤがどのように機能して、どれくらい長く持つかを見てみるつもりだ。どんな展開になるかはわからないけど、僕たちはチャンピオンシップのためにポイントを獲得する良いポジションにいる」

8番手:ランド・ノリス(マクラーレン)
「今日は実際にできる限りのことはやれたと思う。さらに改善するためには十分に速くなかったし、8番手は少し残念だけど、僕たちはパフォーマンスを最大化したと思う。マシンのフィーリングは比較的良かったし、そちよりもフィーリングは良かった。それが重要だ。予選ではもう少しポテンシャルがあったと思うけど、引き出すことができなかった。全体的に悪い一日ではなかった。マシンの感触は比較的いい。でも、明日は天候によってトリッキーになるだろうし、何ができるか見てみるつもりだ」

9番手:セルジオ・ペレス(レーシングポイント)
「チームにとってタフな一日だった。金曜日の悪天候がすべてのチームに影響を与えただけでなく、僕たちにはランスがいなかったので、午前中にプラクティスで学べることが限られていた。本来なら予選でもっと結果を出せたのは間違いない。僕たちには2回目の走行のために新しいソフトタイヤがなかった。でも、明日のレースにむけてトップ10内のスターティングポジションを確保できたのはポジティブなことだ。未知のレースになるし、スタートで運がよれば、まだ強力な結果を狙えるはずだ。ランスが元気になってすぐにチームに復帰することを願っている。ニコは、プラクティスなしにマシン飛び乗って、短期間でマシンとチームに再び慣れなければならなかったけど、素晴らしい仕事をしたと思う」

10番手:カルロス・サインツ(マクラーレン)
「僕たちにとって非常にチャレンジングな土曜だった。主に今週走らせている新しいパッケージをテストする時間が機能はなかったからね。FP3はセットアップをしっかりと調整するには十分ではなかったし、予選は苦戦を強いられた。セッションを通して改善できたけど、まだマシンを最適なウインドウに入れることができていないような気がする。もう一台のマシンは別のスペックでもう少し引き出していたように思うので注意深く調べてみる必要がある。新しいパーツをできる限り早くに最適化することが目標だ。もっと多くの走行をすることでそこにたどり着けることを願っている。ポイントが与えられるのは明日だし、天候の変化によって面白いレースになるかもしれない。空から目を離さないようにするつもりだ」

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カテゴリー: F1 / F1ドライバー