F1イタリアGP 決勝:ドライバーコメント(11位~DNF)
2020年のF1世界選手権 第8戦 F1イタリアGPの決勝で11位~DNFだったドライバーのコメント。

ケビン・マグヌッセン(ハース)のリタイアで導入されたセーフティカーで展開が変わり、シャルル・ルクレール(フェラーリ)のクラッシュによる赤旗時の状況が明暗を分けたレース。ポイント圏外となったドライバーもわずかな運が味方しなかった。

11位:ニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)
「非常にトリッキーで波乱に富んだレースだった。赤旗前にピットストップを済ませていたで運よくポジションを獲得できた。赤旗後のリスタートでトップ10のスターティングポジションを経験できたのは良かった。僕たちはまだ、冷えたタイヤと汚れた空気の中での序盤のラップに苦しんでいる。クラッシュせずにポジションを維持しようとしているけど、他のマシンはもっとできているように思う。ポイント圏外に滑り落ちてしまったのは残念だ。状況が落ち着いてからはペースは問題なかったと思うし、キミに追いついてバトルできたのは良かった。全体的な結果には満足しているけど、クレア(ウィリアムズ)とチームのために今日はいくつかポイントが獲得できたら良かっただろう。クレアとフランクのためにレースができたことは大きな特権だった。チームに参加した瞬間からアットホームに感じていた。彼らが植え付けた雰囲気と文化が大切にされていることは非常に明らかだった。従業員の多くが彼らやチームのために働くことを愛している理由が理解できると思う。彼らのことを恋しく思うだろうし、F1も彼らを恋しく思うだろう。これからどこへ行こうとも、彼らの将来に最大限の幸福を祈りたい」

12位:キミ・ライコネン(アルファロメオ)
「最終的にとても残念な結果となったけど、僕たちにできることは何もなかった。スタートでミディアムを使っていたので、赤旗ではソフトタイヤしか残っておらず、事実上、非常に厳しいポジションに置かれてしまった。ソフトタイヤはリスタート後の数周であれば戦って防御するのに適していたけど、タイヤがなくなってからは成す術がなかった。赤旗まで良いポジションにいた。マシンの感触は良かったし、状況はかなりポジティブに進んでいたけど、その後はあまり戦うことができなかった」

13位:ロマン・グロージャン(ハース)
「残念だけど、これが僕たちのペースだ。そして、そのままの位置でフィニッシュした。タフなレースだったし、いつものように全力で走った。ジョージ(ラッセル)とのバトルは楽しかったし、限界を超えて最大限にプッシュした。タイヤ、ブレーキ、エネルギーなど、すべてが素晴らしかった。今日はピエール(ガスリー)にとってもっと大切な日になったし、フランスにとっても、昨年辛い1年を過ごした彼にとっても素晴らしい優勝だ。F1でフランス人が優勝したのは24年ぶりだ。1996年にオリビエ・パニスがモナコで優勝したとき以来だね。素晴らしいことだし、うれしく思う」

14位:ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)
「残念なレースだったし、赤旗前にピットインできなかったのは不運だった。マシンのフィーリングは本当に良かったけど、とにかくストレートが遅かった。マシンをオーバーテイクするたびにストレートで抜き返されてしまう。今日はポイントを獲得できたと思うので残念だ。マシンの速いと思うけど、これがレースだ。今日の上位4人を見て本当にうれしく思う。彼らにとって本当に素晴らしいことだ。今日はひとつの時代の終わりでもある。その一部であることは特権だった。クレアとフランクがチームにもたらしたもの、このチームのために働く人々にもたらしたものは類いまれないものだ。それはこれからもずっとそれぞれの心のなかにあり続ける。それは今もずっと変わらない」

15位:アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)
「楽しいレースではなかったし、15位という結果は、僕らのパッケージの力を正確に表したものではない。ターン1での接触でフロアの左側に多くのダメージを負ったことに加え、タイムペナルティーを科されことで、僕のレースはほぼ終わった。グリップを得られず、ダウンフォースも失い、苦しみながらの長いレースになった。チーム全体にとって厳しいレースウイークとなる可能性はあると思っていたが、今日の状況はそれに拍車をかけてしまった。優勝したアルファタウリにとってはとてもいい一日になったので、僕らもとてもうれしい。僕らは次のムジェロに向けて気持ちを切り替えて取り組んでいかなければならない」

16位:アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)
「本当にクレイジーなレースだったけど、ポイントを獲得することなく終えることになって残念だ。序盤はいい感じだった。状況がどのように展開したかと知って振り返れば、トップ10フィニッシュの可能性が低かったことが分かるけど、それでも上位を走っているときにペナルティでフィールドの後方に下がってしまったのは残念だ。どのような状況でストップ&ゴーが科せられたのか調査する必要がある。セーフティカーが呼び出された瞬間、すべてが本当に迅速に行われるし、自分の周りで起きていることに反応していくしかない。僕はピットに戻ることに集中していた。それ以降は何かをするには後ろ過ぎた。でも、これがレースだ。気持ちを切り替えて、次のレースに集中する必要がある。僕にとってのもう1つのホームグランプリでもっといい仕事ができるようにしたい」

DNF:マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
「今日はすべてが少しずつ悪い方向に行ってしまった。スタートではクラッチをつないだ瞬間にホイールスピンを喫してポジションを落とし、DRSトレインの中でオーバーテイクも不可能な状況になってしまった。赤旗中断の後は、リスタートでエンジンに問題を抱え、それを解決しようとしたけど、うまくいかずにリタイアとなった。この結果には、もちろんがっかりしている。今回のレースは忘れて、初開催となる次戦のエキサイティングなサーキットへと切り替えなければならない。僕らのレースウイークとはならなかったが、ピエールとアルファタリがウイークを通じてかなりの速さを発揮し、ここイタリアでとても感動的な結果をつかみ取ってくれたことがうれしい。彼らは最高のメンバーがそろっているし、今夜の快挙を楽しんでくれることを願っている」

DNF:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
「とても難しいレースだったし、バランスにかなり苦労した。セーフティカーが出たときは最初はついてないと思ったけど、ピットレーンがクローズしたままだったので実際にはとてもラッキーだった。あの時点ではとてもいいポジションにいたけど、ハードタイヤにかなり苦労していた。プッシュしようとしたけどミスをしてリアを失い、パラボリカでクラッシュしてしまった。かなり大きなクラッシュだったけど僕は大丈夫だ。あちこちがちょっと痛むけど、それはかなり普通のことだ。チームにとって2つの厳しい週末になってしまったけど、このような現状でも挽回できると思っている。ムジェロを楽しみにしている」

DNF:ケビン・マグヌッセン(ハース)
「オープニングラップのターン1でスリーワイドの真ん中という状況になり、サンドイッチされてフロントウイングにダメージを負ってしまった。ピットインして、新しいフロントウイングに交換しなければならなかった。それからは本当にいいペースで走れた。あのレベルのペースで走れるなんて予想していなかった。それだけにレースのかなり序盤でリタイアすることになったのはつらい。マクラーレンに匹敵するくらいペースが良かったので特にそう思う。レースではどんなことができるか見たかった。かなり波乱に満ちていた。まさに参加したいレースだった」

DNF:セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
「チーム全体として非常に厳しい時期だし、僕もその一部として他のみんなと一緒に苦しんでいる。でも、これが今の現実だし、まだ多くのレースが残っているので、価値のあるシーズン後半を過ごせるようにできる限りのことをしていく必要がある。やるべき仕事はたくさんあるし、それに集中しなければならない。ブレーキの問題が出た直後に僕のレースはあっという間に終わった。最初のシケインでブレーキを踏んでもクルマが止まらず、ランオフエリアを通り過ぎなければならなかった。実際、あのトラブルが出る可能性が最も高い場所だった。難しいことだとしても、僕たちは冷静でいなければならない。これからムジェロに向かう。まったく異なるサーキットだし、もう少しは良い位置にいけるかもしれない。クリーンな週末が過ごせることを願っている」

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カテゴリー: F1 / F1ドライバー / F1イタリアGP