F1 シンガポールGP 金曜フリー走行
2019年のF1世界選手権 第15戦 シンガポールGPのフリー走行が9月20日(金)にマリーナ・ベイ・ストリート・サーキットで行われた。

トップタイムは、ルイス・ハミルトンの1分38秒773。2番手には0.184秒の僅差でレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが続いた。トップ6は3強チームが占め、タイムは拮抗している。

1番手:ルイス・ハミルトン(メルセデス)
「シンガポールで最初にクルマに乗り込むといつも体に衝撃を受ける。とてもバンピーで、1周が長く、しかも暑い。クルマの中がサウナみたいだ。それでも堅実な初日だったと思う。走行プランは消化できたし、クルマを改善し続けることができたのでとても満足している。今日はここ最近と比べてクルマの感触がはるかに良くなっていた。この感触が週末ずっと続くことを願っている。コース一部が舗装し直されていて、タイヤをしっかり機能させることができた。ここでは調子が出てリズムに乗ることができれば、1周がとても美しくなるので、本当に楽しめた。でも、何事も完璧になることはない。僕たちにはまだ改善できるエリアがある。良いスタートが切れたけど、レッドブル勢はとてもそうなので、明日はしっかりまとめなければいけないけど、簡単にはいかないだろう」

2番手:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
「いい初日になった。競争力もあったし、マシンの状態はFP1、FP2ともに非常にいい状態だった。予選のシミュレーションをしていたところ、最終セクターでトラフィックに引っかかってしまい、ハードタイヤと比べてコンマ2秒だけのタイムアップにとどまってしまった。もっとタイムアップを目指せたと思う。ロングランでもショートランでも力強い走りができていると思うが、ルイス(ハミルトン)もかなり速そうだ。コースは非常にバンピーで、攻略するのは簡単ではない。しかし、競争力のあるマシンで走れることは本当に楽しい。ここから改善できるものはいろいろあるが、今のところマシンの出来は95%くらいのところにあるので、予選やレースに向けてポジティブに感じている」

3番手:セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
「このコースの参考になるサーキットはハンガリーだけど、今日はおそらく比較するには適切な日ではなかった。明日の方がもっと簡単に比較できるだろう。僕たちにとってスムーズな金曜日ではなかったし、マシンにはまだ改善の余地があると思う。それでも僕たちのライバルたちはとても速そうに見えるし、僕たちよりも速いのは間違いない。僕たちがあまり使わなかったソフトタイヤは、グリップに優れているけど、あまり長く持たない。今日はそれほど悪くはなかったけど、ミディアムタイヤがあまり良くなかった。でも、明日はソフトに集中して、レースになればいつも通り1ストップで走り切れるようにレースを管理することになるだろう。さっきも言ったように、僕たちはまだ改善できるはずだ。マシンはまだ僕の好みに仕上がっていないし、バランスに関してもラップタイムをいくらか見いだせると思っている。持ち込んだ新しいパーツはすべて機能しているみたいだし、明日どれくらい近づけるか見てみよう」

4番手:バルテリ・ボッタス(メルセデス)
「トリッキーな1日だった。FP1の最後に少しコースを外れてしまって、少し早くに走行を終えることになった。でも、それまでは本当に好調だった。ターン19でバックエンドを失った。ここはランオフがないので、代償を払うことになった。でも、それは起こり得ることだと思う。セッション終盤はどの走行でもどちらのコンパウンドでもペースが足りなかったので、マシンが本当に適切な状態だったのかはわからない。どうしてもこれ以上速く走れないと感じたので、調べてみる必要がある。ステアリングシステムに抵抗を感じたし、クルマを適切に感じられなかった。明日は3チームの接戦になると思うし、僕たちはプッシュしなければいけない。特では最大のプッシュをする必要があるのは確かだ」

5番手:アレクサンダー・アルボン(レッドブル)
「いい滑り出しとは言えない。特にロングランで、タイヤに問題を抱えていた。しかし、僕は僕自身のパフォーマンスとマシンに慣れることにフォーカスしていて、マシンのフィーリングはいい。コースの攻略が簡単ではないので、僕にとって最も重要なのは、リズムをつかむことだと思う。今日は残念なことにコースオフも喫してしまった。FP2ではプッシュしているときに、ロックアップしてしまい、バリアに当たって、フロントウイングを失ってしまうという状況だった。少しだけ自信が揺らぐ部分があったが、その後のラップタイムとしては問題がなかったのはよかったと思う。このサーキットでの走行は初めてだが、シミュレーションでの状況とよく似ていると感じている。コースは非常にテクニカルで、コーナーも多いので一つのミスが命取りになる。限界を攻めながらも、スムーズなドライビングが求められる。それに、僕自身のみでなく、タイヤやブレーキへの熱対策も必要になる。明日は2列目を目指して予選に挑みたいと思う」

6番手:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
「僕としてはかなりトリッキー1日だった。FP1で問題があったので、予定していたほど周回を重ねることができず、不運だった。2回目のセッションでは、マシンのバランスやトラックに完全に良い感触を持てなかったので、自分のドライビングを改善すれば、ラップタイムをかなり短縮できると思う。データを分析して、明日に向けて前進できるようにする。シンガポールについては、ライバルたちが強く、僕たちにとって簡単な週末にならないことはわかっていた。でも、まだ終わったわけではない。全力を尽くして、明日はもっと強くなるつもりだ」

7番手:カルロス・サインツ(マクラーレン)
「シンガポールの週末は良いスタートになった。マシンの感触を一歩ずつ改善しながら、セットアップに関して正しい方向に進めて、2台揃ってトップ10に入ることができた。それでも、ここは金曜日から土曜日にコンディションが大きく変化するので、まだ警戒しなければならない。明日は路面コンディションも環境も変わる可能性がある。今夜はマシンを最適化して、予選のチャンスを最大化できるよう取り組んでいく」

8番手:ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)
「シンガポールはいつもトリッキーだ。忙しいサーキットだし、とても湿気が高い。燃料が少ない時の走行はとても落ち着いた感じだったし、マシンにいいリズムを掴んで、自分のやりたいことができた。ロングランは今の段階では少しチャレンジングだし、FP2では少し苦戦した。そこに関して調査して、何が起きているのか確かめていく。それ以外は大きな問題もなく、まずまずの金曜日だった。予想通り今週末はタイトになりそうだけど、僕たちにはポイントを争える競争的なパッケージがある」

9番手:ランド・ノリス(マクラーレン)
「まずまずの1日だった。もちろん、ここは初めて来たけど、素早くスピードに乗れたと思う。特に FP1の前半はコースを学ぶことがほとんどで、リファレンスやブレーキングポイントの確認などがメインだった。その後は、マシンの作業をスタートして改善できたので良かったと思っている。FP2で初めて燃料を積んでロングランを走った。何が良かったのか、何がダメだったのか、改善の必要があるのはどこかを確認するためのデータは揃っている。それでも、全体的にまずまずだったし、楽しめる1日だった」

10番手:ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)
いい初日を送ることができた。セッションではいくつかのテストを行ったが、マシンを改善するために、今夜いくつか対策を打つ必要がある。両セッションともにトップ10に入ることができ、幸先のよいスタートとなった。ペースも悪くないと思う。予選は非常にタイトな戦いになると思うので、明日上位に進出するために、今日のデータをしっかりと分析することが重要になると思う。マシンの感触がいいし、自信を持って臨むことができている」

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カテゴリー: F1 / F1ドライバー / F1シンガポールGP