F1 イタリアGP 予選
2019年のF1世界選手権 第14戦 イタリアGPの予選が9月7日(土)にモンツァ・サーキットで行われた。

予選では、Q3の最後にトウを巡る駆け引きによって大部分がアタックできずに終えるという珍しい結末のなか、母国レースとなるフェラーリのシャルル・ルクレールが2戦連続でポールポジションを獲得した。

1番手:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
「もちろん、マシンを降りてグランドスタンドから届くティフォシの声援を聞いたときは最高の気分だった。でも、その一方で、セブにはトップか2番手になれる可能性があったから残念だ。チームにも今日はそれがふさわしかったと思う。かなり荒れた予選セッションだったし、特にQ3は酷かった。最後の数分間は変な状況だったし、2つ目のコーナーの出口を2台が塞いでいた。そこでセブが僕をオーバーテイクしていったけど、たぶん、彼はタイミング的に厳しいことに気づいていたんだと思う。その後は最適なトウを見いだそうとしながら、セブにトウを返すために最終コーナーの手前で彼を追い抜いた。でも、残念ながら、僕たちが計画していたことをやるには遅すぎた。レースに向けてはFP2のペースはかなり強力だったし、ライバルたちとのギャップはスパ・フランコルシャンよりも小さくなっている。DRSとトウがモンツァではとても重要なので、目標は最初の3周でギャップを築くことだ。彼らと二度と遭遇しないくらい十分なギャップをね!」

2番手:ルイス・ハミルトン(メルセデス)
「ポールポジションは獲得できなかったが、最終的にフェラーリはここではいつも強いし、今日のシャルルは素晴らしい仕事をした。僕のすぐ前でキミがスピンしたのがわかった。だから最初のアタックでは最終コーナーで減速せざるを得なかった。Q3の終わりはやや肩すかしだった。レース週末で一番エキサイティングな部分のひとつである最後のアタックをすることができなかったからね。マシンにはもっとタイムを短縮する力があるので、最後のアタックでまともに走れず、今日一番強いのが誰かがわからなかったのは残念だ。フロントローに並び、フェラーリ2台の間に入ることができたのは素晴らしい。僕たちはチームとしてフェラーリに対して良いチャンスを得たけど、明日がどうなるかだ」

3番手:バルテリ・ボッタス(メルセデス)
「今日は最初のアタックの最終コーナーでイエローフラッグが出てしまいかなり不運だった。キミがコースアウトしたので、減速せざるを得なかった。そのアタックでさえ、シャルルやルイスに近かったので、僕にとってもっと良い1日になったかもしれない。その後、最後のアタックは全員が混乱した。Q3の終わりに時間がなくなった。トラフィックに巻き込まれて2回目のアタックのためにスタートラインを越えるのが遅すぎた。残念だ。僕たち全員がアタックしたかったし、観客も見たかったと思う。ここから教訓を得ることができると思う。でも、全体的にペースは良かった、今日のパフォーマンスには満足している。フロントローのすぐ後ろは嬉しい。重要なのは明日だし、ここではトップ3からスタートすれば良いチャンスがある。昨日の僕たちのレースペースは良さそうだったので、明日はフェラーリ2台と戦うことができると思う」

4番手:セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
「マシンには満足している。本当に良いマシンだった。自分のアタックにも満足しているが、予選の成展開には満足できない。Q3の最後、ドライバーのほとんどは2回目のアタックをすることができなかった。スリップストリームに入らなかった自分のアタックはよかった。僕たちは遅めにトラックに出てスリップストリームを得ようとしたけど、あまりに長く待ちすぎたので、最終的に時間がなくなった。信号がすでに赤になっていたので、最後のアタックをあきらめるしかなかった。だから、もちろんがっかりしている。でも、グリッド4番スタートからでも良いレースをするチャンスは十分にある。明日どうなるか見てみよう」

5番手:ダニエル・リカルド(ルノー)
「3列目をロックできたのでチームにとって素晴らしい予選だ。今日はやること全てがうまくいったし、そのおかげで良い結果が得られた。Q3では良いラップができた。今週末はしっかりとトップ6に入っている。スパと同じように夏休み明けから僕たちは調子がいいのでうれしい。最後は誰も先頭に出たがらず、みんながサイド・バイ・サイド状態だった。誰もが他人にトウを与えたがらなかった結果だ。それでも5番グリッドは本当に素晴らしい」

6番手:ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)
「結果には満足しているが、もう少しうまくやれたかもしれない。問題はなかったが、ターン1でロックして2のリズムを失ってしまったので、自分をリセットする必要があった。予選の最後は明らかにちょっとしたカオスだった。でも、ここではトウの影響が大きいし、コーナーでは稼げないようなコンマ数秒相当を得られる。だから最後はちょっとした駆け引きをした。全てのクルマが団子状態になっているのは変な感じだった。今日の僕たちは非常に力強いペースがあったので、日曜日はポイントを獲得できるはずだ」

7番手:カルロス・サインツ(マクラーレン)
「全員にとってなかなか波乱の予選だったね。最後の走行はあまり見慣れない変な感じだった。僕はクルマから最大限を引き出せたと思うし、チームとして本当に手堅い予選ができたと思うので、今日は自分たちの全体的なパフォーマンスを喜ぶべきだと思う。7番手は良いスターティングポジションだし、レースで戦い、ポイントを争うチャンスがある。天気が大きな役割を果たすかもしれないので、様々なシナリオに備えておかなければならない」

8番手:アレクサンダー・アルボン(レッドブル)
「まだマシンをどうやったら速くできるか学んでいるところだが、それでもQ3の1回目のアタックのではいい手応えを感じた。Q3では4~5番手を狙っていたが、赤旗によりアタックを中断しなければならなかった。そのため2回目のアタックで確実にいいタイムを記録することが最優先だったが、一方で1度目のアタックでタイムを記録できたほかのマシンは、インラップをスローに走る余裕がある状況だった。どのマシンもスリップストリームを得たいと考え、先頭を走行したくなかったので、トラックに出るのが非常に遅かった。それなりのドラッグがある状態なのでスリップストリームを得て走れば、0.2~0.3秒タイムを縮めることができる。時間内にスタートするために前のマシンをオーバーテイクしたが、みんなストレート上をタイヤを暖めながら走行していたので、非常に低速で走る形になった。ターン4でこれは間に合わないと気付いたが、ほかのマシンも同様で、ラップの終わり近くではほぼ全力でプッシュしている状況だった。2回目のトライでもっとリスクをとらずに走るべきだったが、一方で、トップ5のポジションを狙って走っている状況でもあった。いいグリッドを得られていれば明日のレースが楽になったはずなのでフラストレーションがたまる結果だったが、昨日のロングランはペースはよかったですし、明日は十分に戦えると思っている」

9番手:ランス・ストロール(レーシングポイント)
「久しぶりだったからQ3に戻ることができてうれしい。ただ、最後にタイムが出せなかったのは残念だ。みんなラインまでの時間を少なく見積もっていたんだと思う。みんなトウを得ようと欲張ったことで、誰もトウが得られなかったね! サインツは見事だった。彼の判断はぴったりだった。過去ここには良い思い出がある。クルマが最大の力を出しているのを本当に感じられるし、ここのような高速サーキットでF1のシートに座っているのは最高の気分だ。明日は複雑な天候がいろいろとかき回してくれることを願っているし、チームのためにポイントを獲得したい」

10番手:キミ・ライコネン(アルファロメオ)
「ミスの代償を払うことになってしまった。クルマの挙動はかなり良かったのでちょっと残念だ。ダメージが大きいので、明日どこからスタートするかは様子を見なければならない。でも、天候が助けになるかもしれないし、複雑なコンディションになれば、良い結果を出せるかもしれない。レースで順位を上げるためにベストを尽くす」

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カテゴリー: F1 / F1ドライバー / F1イタリアGP