F1 トロロッソ セバスチャン・ベッテル フェラーリ カタロニア・サーキット
2018年のF1世界選手権の第2回 F1バルセロナ合同テストが3月8日(木)にバルセロナのカタロニア・サーキットで3日目を迎え、フェラーリのセバスチャン・ベッテルがトップタイムをマーク。トロロッソ・ホンダが3番手につけた。

3日目のトップタイムを記録したのはフェラーリのセバスチャン・ベッテル。この日最多となる188周を走行したベッテルは、ハイパーソフトで1分17秒182をマークを記録し、非公式ではあるが、カタロニア・サーキットのトラックレコードを更新した。

2番手タイムを記録したのはハースのケビン・マグヌッセン。午前中に1分18秒360というタイムをスーパーソフトで叩き出してパドックに衝撃を与えた。そして、3番手タイムはトロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーが記録。169周を走り込み、ハイパーソフトでトップから1.181秒差の1分18秒363を記録。過去2日間でトラブルが続発して信頼性への懸念が囁かれていたマクラーレンも、この日はストフェル・バンドーンが151周を走行。6番手タイムとなる1分18秒855を記録した。

1番手:セバスチャン・ベッテル (フェラーリ)
「このテストではタイムはあまり意味はない。重要なことはSF71Hが非常に強力であることが証明され、重大な問題なく一日を通して走行することができたことだ。僕たちは開幕戦にむけていくつかのことに取り組んでいるし、全員が異なるプログラムを実施しているので他チームのパフォーマンスをベースに予測を立てることは実際には不可能だ。でも、チームのスタッフのために嬉しく思う」

2番手:ケビン・マグヌッセン (ハース)
「良い一日を過ごせたし、今回の冬季テストで僕たちが成し遂げたことに満足している。クルマに乗る時間は貴重だったし、僕たちは多くのことを学んだと思う。明日もチームが良い一日を過ごせることを願っているし、シーズン開幕に僕たちはそれなりの状態で臨めると思う。レースをする前に必要なチェックボックスはすべて埋められたと感じている。プログラムで設定していたことは達成できた。今はレースを楽しみにしている」

3番手:ピエール・ガスリー (トロロッソ・ホンダ)
「今日は予定していたプログラムを全て行うことができ、僕にとってもチームにとっても実りの多い一日だった。トータル155周を目指していたけど、最終的に169周走ることができたし、忙しいながらもすべてのプログラムをこなせてよかった。今日初めてウルトラソフトとハイパーソフトのタイヤを使ったけど、グリップがある時にもいい感じだった。これで全てのタイヤを試せたので、この後の分析のために十分なデータを集めることができたと思う。自分のラップタイムにも満足している。ライバルも少しずつ限界に近いアタックを始めたので、今日のセッションから今の自分たちのポジションが少しわかってきたように思う。テストのタイムにそこまで大きな意味がないのはわかっているけど、それでも自分のテスト最終日を3番手タイムで締めくくることができてうれしい。メルボルンでのシーズン開幕戦が楽しみだ」

4番手:ニコ・ヒュルケンベルグ (ルノー)
「今日は進歩を果たせたけど、まだライバルと比較した自分たちのポジションはわからない。オーストラリアで初めてわかることだ。R.S.18にはシーズンを通じての開発で優れたパフォーマンスを引き出せる堅実な基盤があるのは確かだ。今週は大きな問題なくテストプログラムを進められていると言う点で生産的だし、そこは本当にポジティブだ」

5番手:カルロス・サインツ (ルノー)
「今日も好調な午後を過ごせたし、走行プランを完了できたので全体的にも良い一日だった。そこは満足していい部分だと思うし、最後には何度かピットストップ練習をすることさえできた。少しずつパフォーマンスに集中しているし、常に学んでいる。明日をさらに良い一日にするために、今夜は現状を分析していく必要がある」

6番手:ストフェル・バンドーン (マクラーレン)
「今日はしっかりと多くの周回を走り込めたし、僕たちにとってとても重要な一日だった。午前中も良好だった。僕たちは多くのセットアップ作業を実施して、タイヤコンパウンドについての理解を深め、今週の序盤、そして悪天候だった先週にできなかった多くのことを学んだ。完了できて良かった。午後にはフルレースディスタンスを走破した。スムーズに進めることができたし、全てのラップを完了させて、レース状況でのクルマの感触を掴んで、様々なバージョンのタイヤを経験できたのはもちろん素晴らしいことだ。初期段階からクルマのフィーリングはとてもポジティブだったし、今日の走行でそのフィーリングを再確認できた。もちろん、取り組む必要のあるエリアがいくつかあることはわかっているし、メルボルンでは多くのアップデートが投入されるのでかなり違ったクルマになるだろう。今、重要なことはここで学んだ全てのことを進展させていくことだ。今日はとても生産的な一日だったし、強力なパッケージでメルボルンに迎えるという自信を与えてくれた。僕がクルマに乗る最後の日でもあったし、今はレースを楽しみにしている。100%準備はできている」

7番手:マーカス・エリクソン (ザウバー)
「全体的に僕にとってポジティブな一日だった。午前中はいくつか空力テストを完了させて、柔らかいタイヤコンパウンドの全てで走行した。午後はレースシミュレーションに集中した。長いスティントで新車の挙動を確認するのは興味深かったし、いくつか良い洞察を得ることができた。今後は学んだすべてのことをまとめて、メルボルの準備に集中しなければならない」

8番手:ルイス・ハミルトン (メルセデス)
「これまでの週はかなり生産的だった。必要なことはすべてできている。信頼性も素晴らしいし、クルマの感触も最高だ。バランスの作業はしていないけど、昨年に僕たちが抱えていた問題を考えれば、いろんなものが解消されている。クルマのパーツを変えれば、相関関係もいいし、今年は今のところスムーズなトランジッションになっている。路面は再舗装されているのでこれまでとはかなり違っている。だから、メルボルンに行って、すべての経験がどうなるかはわからない。でも、僕たちはポジティブな方向に進んでいると確信している。みんなのことを本当に誇りに思う。チームとしてとてもうまくいっているし、現時点での相乗効果は素晴らしい。もうひとつ言っておきたいのは、今日は国際女性デーなので、自分の母や妹たち、すべての女性を祝したい。女性にとっては素晴らしい時代だと思う。僕のチームの女性エンジニアも今までで一番多い。だから、いい時代だと思うし、みんなが素晴らしい一日を過ごすことを願っている」

9番手:バルテリ・ボッタス (メルセデス)
「今日はドライバーとして最も多くののことを学べた一日だった。今年初めて適切なレースディスタンスを走ってレースシミュレーションを完了した。レースだと想定してクルマやタイヤの性能をすべて引き出すつもりで走る。実際のレース距離を走れば学習する時間も増えるし、異なるドライビングラインも経験できる。レースランはかなり競争力があったし、すべて問題ない。ミディアムタイヤはこのコースやこういったコンディションでは挙動がよかった。チームも僕も新しいタイヤを日に日に理解している。ただし、オーストラリアはまったく別物だということを忘れではならない。明日の午後にあと半日ある。メルボルンまでにクルマに乗れる最後のチャンスなので、やるべきテスト作業をすべてやって、できるだけ多くの学べるように時間を最大に生かさないければならない。全体として今日はかなりポジティブな一日だったし、メルボルンに向けた実際の予行練習になった」

10番手:ロバート・クビサ (ウィリアムズ)
「午前中はクルマでの2度目の走行だった。午前中はまだかなり寒かったけど、気温は上がっていたし、先週よりは良いコンディションだった。今回の半日も多くの走行ができたし、より多くのデータを得られるように特定のテストもたくさん完了している。タイヤの基本的な情報を得るためにソフトからスーパーソフトまで柔らかいコンパウンドを試した。これから、データを検証して、すべてを分析しなければならない」

11番手:セルジオ・ペレス (フォース・インディア)
「ポジティブな気分で自分のプレシーズンテストを締めくくることができたので満足している。多くの周回数をカバーして忙しい一日だった。メルボルンに向けてしっかりと準備してきたし、今日は予想以上のことを達成できたかもしれない。ロングラン中はレースペースに多くの焦点を当てて、エンジニアと検証するためのたくさんのデータを得ることができた。気温が低く、風が強かたので、コンディションは完璧ではなかったけど、今日の作業で必要だったことはできた。すべてのシステムを試し、すべてのスタート手順も練習できた。シーズンを力強くスタートするための十分な作業ができたことを願っている。メルボルンに持ち込むアップグレードが助けになると確信している。これから自宅で数日間準備をして、その後はもうメルボルンだ。プレシーズンテストはそれほど好きではないし、レースが待ち切れない」

12番手:マックス・フェルスタッペン (レッドブル)
「今日は多くのラップを走ることが重要だった・・・多くの周回を走ったね! 今日の焦点はロングランだったし、クルマの感触は良かった。クルマにまったくトラブルはなかったし、ペースにも満足している。間違いなく僕たちはここから作業していくことができる。十分かどうかは見てみなければならない。レースになればわかるだろうけど、現状にはに満足できると思っている。準備は万全だ」

13番手:ランス・ストロール (ウィリアムズ)
「感触は良いし、クルマで多くの走行距離を重ねることができたのでオーストラリアに向かうのを楽しみにしている。とにかく少しずつ削ってくだけだし、今はそれが重要だ。まだやるべきことはたくさんあるけど、みんなが同じ状況だ。今はまだ自分たちのポジションはわからないし、メルボルンでて見なければならない。全員が異なる燃料レベルで走行しているし、やっていることもだいぶ違うので、タイムシートからわかることはそれほど多くない。全員が開発してきているので、ミッドフィールドは昨年よりも接戦になるだろう。今週はたくさん走れたし、天候も良かったので、僕たちははるかに良好なコンディションだった。まだクルマはバランスやタイヤなどを理解していく作業が必要だけど、どうなるか見てみよう」

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カテゴリー: F1 / F1ドライバー