マレーシアグランプリ 2017年のF1世界選手権 フォーミュラ1
2017年のF1世界選手権 第15戦 マレーシアグランプリの決勝が10月1日(日)にセパン・インターナショナル・サーキットで行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が今季初優勝を挙げた。

1999年から開催されてきたF1マレーシアGPだが、今年が最後の開催となった。最後のF1マレーシアGPのウィナーとなったのはレッドブルのマックス・フェルスタッペン。

3番グリッドからスタートしたフェルスタッペンはオープンニングラップを2番手で抜け、4周目にルイス・ハミルトン(メルセデス)を抜いてトップに浮上。ハミルトンを引き離した後はレースをコントロールし、トップでチェッカー。前日に20歳の誕生日を迎えたばかりのマックス・フェルスタッペンが、今季初勝利、自身2勝目を挙げた。

2位はルイス・ハミルトン(メルセデス)、3位にはダニエル・リカルド(レッドブル)が続いた。そして、4位には最後尾グリッドからスタートしたセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)が続いた。ランキングトップのルイス・ハミルトンとの差は34ポイントに広がったものの、最後尾スタートいう状況でダメージをわずか6ポイントに抑えた。マクラーレン・ホンダは、ストフェル・バンドーンが7位入賞。

優勝:マックス・フェルスタッペン (レッドブル)

「今日、レースに優勝できて本当に嬉しい。僕たちのペースが良くて、ルイスがトラクションに苦労していることがすぐにわかった。そこにつけこみ、すべてのバッテリーパワーを使って彼を抜くことができた。彼はチャンピオンシップ争いをしているので、あまり多くのリスクを冒さないことはわかっていたので、一か八かやってみたんだ。ルイスを抜くとすぐに、その後はレースをコントロールできるとわかった。クルマは本当に良かったし、ソフトタイヤでのペースも予想以上によかった。信頼的にとても厳しいレースだった、クルマの中はとても暑かった。さらに今週末は体調がよくなかったけど、なんとか完走することができた。シーズンの残りがどのような展開になるかは決して予測できないけど、僕たちはクルマを改善し続けていくし、ポジティブに見える。だから、ここからの残りのシーズンはこれをベースして、来シーズンにむけて良いスタートを切りたい。昨日は、今日の僕たちがこれほど速いとは予想していなかったし、優勝は予想外だったので、とても嬉しい」

2位:ルイス・ハミルトン (メルセデス)
「金曜日に僕たちがクルマに抱えていた問題を考れば、予想していたよりもはるかにいい週末になった。これはいい結果だ。それでもクルマに関してはやらなければならない作業がたくさんある。いくつかのコーナーでは問題がかなり悪化していた。今後のレースはクルマが抱えている問題を解決するという点が重要になるだろう。レース序盤にディレイトの問題があったし、バッテリーパワーが苦しかったんだ。バルテリはもっと苦しかったみたいだけど、僕の方がもう少しパワーを引き出すことができた。当然、レースには勝ちたかった。レースの優勝は今でも目標だ。だから、2位でも満足はできない。今日はワールドチャンピオンシップで勝つために一歩前進した。全てのポイントが重要だ」

3位:ダニエル・リカルド (レッドブル)
「今日のレースは楽しんだ。最初は2位でフィニッシュできると思ったけど、ピットストップ後にセブが近づいてきたので、3位を守ることが重要だった。できるだけ激しく防御しようとしていたが、彼が本気でアタックしてきたのは1回だけだったのは驚いた。おそらく彼は僕に追いつくまでにタイヤを使い果たしてしまったのかもしれないし、あのアタックの後は何か問題があったのだろう。正直に言えば、終盤までもっとバトルをしたかった。最後の数周はちょっと寂しかったし、もう少しエキサイティングだっただろう。このダブル表彰台は僕たちにとってとてもポジティブな結果だ。今日はマックスがいい走りをして大きな結果を手にしたので、彼の優勝におめでとうと言いたい。彼は週末ずっと強かった。ここではクルマにいくつか新しいパーツを使っていて、次の鈴鹿でもトライすることになると思う。僕たちにとってハイダウンフォースのサーキットはポジティブに見える」

4位:セバスチャン・ベッテル (フェラーリ)
「僕たちには速いクルマがあることを知っているので、僕はまだ楽観的だ。もちろん、キミがスタートを切ることができなかったこと、僕に関してもグリッド最後尾からレースしなければならんかったのは残念だった。僕たちは表彰台のために頑張ったし、とてもハードにプッシュしたけど、最後はタイヤが音を上げ始めて、そこにたどり着くことができなかった。今週末はあキミと僕がトラブルに見舞われはしたけど、クルマが良かったのは有望なことだ。両方のクルマの問題が同じものかどうかはまだわからないし、詳しく調べてみる必要がある。昨日は1台が参加できず、今日ももう1台が駄目だったのは理想的ではないのは確かだ。理解する必要がある。難しい週末だったけど、スピードはある。ここまで僕たちは信頼性に関してかなり良い記録を残している。正直、心配はしていないけど、僕たちはその問題を解決する必要がある」

5位:バルテリ・ボッタス (メルセデス)
「今日は難しかった。できることはすべてトライしたし、全力尽くしたけど、ペースが足りず、ずっとスライドしていた。今日一番良かったのはスタートだ。本当に良いスタートだったし、少しアタックして順位争いもできた。でも、その後すぐに遅れをとりはじめて、他のクルマについていけなかった。最初のスティントではかなりアンダーステアがひどく、バランスに苦しんでいた。タイヤ温度に管理するレースになってしまったね。ハードに走るとタイヤがオーバーヒートしてさらにスライドがひどくなってしまうので、全てを管理しなければならず、そのせいでとても遅くなってしまった。アップグレードパッケージはダウンフォースの面でかなり大きな進歩になるはずだったので、レースを分析する必要があるけれど、個人的にはアップグレードの効果は全く実感できなかった。理解しなければならないことがまだたくさんあるし、今日の結果から学んでいかなければならない。日本に向けてすべて正しいものを選ぶ必要があるし、そしてもう少し低い気候になることを願っている」

6位:セルジオ・ペレス (フォース・インディア)
「たぶん僕のキャリアで最も厳しいレースだった。諦める必要がある恐れがあった週末だった。フィニッシュできただけでも素晴らしい結果だ。とにかくやり抜いてやるという気持ちだったし、助けてくれた医師に感謝しなければならない。良いスタートを切れたことが僕のレースの鍵だったし、最初の数周でバンドーンを抜くことができた。その後は自分のレースを管理することができたし、とても平穏だった。タイヤをうまく管理して、第1スティントを延ばすことができた。ベッテルからしかプレッシャーはなかったけど、あまり戦いにはならなかった。僕たちはチームにとって重要なポイントを獲得できたし、このような難しい週末に良い結果を出せて満足している。日本では体調万全で戻れることを願っている」

7位:ストフェル・バンドーン (マクラーレン・ホンダ)
「今日は、僕にとってこれまでで一番のF1レースだった。週末を通して非常に力強い走りをし、マシンに対しては心から自信が持てると感じていた。予選で7番手に入ったものの、レース順位がどうなるのかは分からなかった。だから、今日7位となったことは、すばらしい結果だ。スタートはとてもよかった。後方のフォース・インディアとウィリアムズのそれぞれ2台から自分のポジションを守るのは恐らく難しいと思っていたけど、結局、抜かれたのはペレスだけだった。それ以降は、すばらしい速さがあった。タイヤをセーブし、ランス・ストロールとの差を維持しながら、各ラップで懸命にプッシュした。そして、それを最後まで続けることができた。今日はとてもうれしい!」

8位:ランス・ストロール (ウィリアムズ)
「暑かったし、今はみんながここマレーシアでのレースについて話していた意味がわかったよ。最終リザルトにはとても満足している。13位からスタートして、レースを通して素晴らしいペースがあったし、ずっと良いバトルをして、タイヤをマネジメントして、8位と9位でフィニッシュできたのはチームにとって素晴らしいリザルトだ。最後のインラップでは通常のラインにいてラバーを拾ってながらスイッチをいろいろと変更してクルマをシャットダウンしていたら、セバスチャンが僕にぶつかってきて、アウトサイドに押し出された。レースがまだ続いているようだったよ」

9位:フェリペ・マッサ (ウィリアムズ)
「素晴らしいスタートが切れたし、多くのクルマをオーバーテイクすることができたので、ターン2での事故が本当に悔やまれる。オコンに押し出されたんだ。多くの順位を失って、クルマのフロアにダメージを負った。あれがなければ、もっと上位でフィニッシュできたと感じている。でも、全体的にチームにとってポジティブな結果だった。僕たちはポイントを獲得したけど、ルノーとトロ・ロッソはノーポイントだったので、コンストラクターズ選手権に役立つと思う」

10位:エステバン・オコン (フォース・インディア)
「期待外れなレースだったし、あまり満足はしていない。1周目でのマッサとの接触によってパンクしてしまい、僕のレースは台無しになった。2周目にピットインしなければならず、ほぼレース全体を1セットのソフトタイヤで走り切らなければならなかった。レース最後のタイヤの状態を考えれば、最後のポイントを獲得できたのは上出来だ。僕のレースのもうひとつの悪い出来事は、(カルロス)サインツをオーバーテイクしたときに彼がぶつかってきたことだ。彼と戦うべきではなかったけど、パンクしたことでポイント圏外にいたし、リカバーしようとしていた。彼が何をしていたのかはわからないけど、彼はロックして、僕にぶつかってきて、スピンしてしまった。忘れたいレースだ。クルマのペースは強かったけど、それを生かすことができなかった」

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カテゴリー: F1 / F1ドライバー / F1マレーシアGP