F1 第2回バルセロナテスト
2016年の第2回F1プレシーズンテストが4日(金)、スペイン・バルセロナのカタロニア・サーキットで最終日を迎え、シーズン開幕前の8日間のテストの全日程が終了した。

最終日はフェラーリのセバスチャン・ベッテルがトップタイムを記録。またベッテルはこの日最多となる142周を走り込んだ。

マクラーレン・ホンダは、ジェンソン・バトンが121周を走行し、7番手タイムを記録した。

ルイス・ハミルトン (メルセデス)
「チームにとって最高の2週間だった。これまでのプレシーズンで一番多くの走行距離を走り込めたし、特にそれを考れば、今のこのマシンに仕上げるまで、全員が本当によく頑張った思う。今日、自分の走行の最後にクルマを壊しってきまったけど、それはある意味で良かったかもしれない思っている。メルボルンで何か起きるより、今起きた方がいいからね。開幕戦でクルマのペースを感じるのが楽しみだ。今後数週間は、自分のメンタル面の準備に励んでく。クルマの感触は良いし、2016年のレースを本当に楽しみにしている」

ニコ・ロズベルグ (メルセデス)
「今日の午後のクルマの感触は、もしかしたら今回の冬のテストでベストだったかもしれない。一週間の締めくくりとしては本当にポジティブだ。この2週間で本当に多くの走行距離を走れたので、メルボルンに向けてしっかりと準備ができたと思っているし、これだけ信頼性の高いクルマを作ってくれたチームは本当にとてつもない仕事を成し遂げたと思う。もちろん、まだパフォーマンスについて完全な絵は見えていないし、全員がオーストラリアでそれを見るのを楽しみにしている。それまで、僕はファクトリーでシミュレーターに乗りながら、さらに細かい作業に取り組んでいく。でも、もう2016年の準備は万端だ!」

セバスチャン・ベッテル (フェラーリ)
「満足している。キミもそうだと思う。ここまではとてもうまくいっている。かなり走り込めたし、プログラムも順調に進んだので、良いテストだったと思う。このクルマが勝てるかどうかはまだわからないけど、第一印象は良い。これまで取り組んできた全てがポジティブだ。だから、全体的にマシンの感触には満足しているし、自分たちが遂げたステップにも満足している。でも、信頼性に関してはメルセデスがとても強力そうだ。確かに今日は問題を抱えていたようだけど、それでもだね。“ハロー”は問題ないと思う。見た目や視界は改善できると思うしね。すぐに進化を目にすることになると思う。確かに見た目はあまり良くないけど、命を救うことはできる。少なくとも、このシステムがあればこの前亡くなった2人のドライバーが今でも僕たちと一緒にいたと思えば、確かに見た目は格好悪いシステムかもしれないけど、そんなことは関係なく、導入しない理由はない。前にいるクルマとのギャップを縮めるために頑張っている。昨年はかなりギャップが大きかった。昨シーズン中も良い仕事ができたと思っているし、今はこの新車がさらにギャップを縮めていると思っている。ただ、もうちょっと我慢して待たなければならない。少なくとも、あと2週間はね。ショーや競技面のルールについては、F1はうまくやっていると思う。このスポーツがスポーツであり続けることが重要だと思うし、最速のドライバーが一番になるべきだ。それがF1が始まった時からのDNAだと思う」

フェリペ・マッサ (ウィリアムズ)
「今日も良い1日だった。たくさん走れたし、今週は特に満足している。走破した周回数もそうだい、クルマを理解するために取り組んだ作業にもね。今日は昨日と同じように順調だった。ポジションについてはオーストラリアでもっとわかると思う。満足しているし、シーズン開幕戦に向けて完璧な準備を整えることができた。僕だけでなく、みんながそうだ。メカニックもエンジニアなどチーム全体がね。最高の形でクルマを準備し、良い仕事を果たせたので、開幕戦ではきっといいスタートが切れると思う」

ダニエル・リカルド (レッドブル)
「とても良かった。でも、次にクルマに乗るのはレースだ! テストは本当にうまくいったと思う。僕が担当した4日間のうち3日は100周以上を走り込めているし、ここ何年かと比べれば本当にかなり良くなっている。多くの改善を果たすことができた。まだ引き出せると思うけど、一年をポジティブにスタートできたと思う。自分たちの時間を効果的に生かせた。スピードを出せるようになるまでにそれほど時間はかからないはずだ。もうレースの準備は万端だ」

セルジオ・ペレス (フォース・インディア)
「始まった時から風がかなり強くて、簡単な1日ではなかった。午前中のプログラムは予定通りに進んだけど、午後のロングラン中に駆動を失って、クルマがコース上でストップしてしまった。それでも60周を走れたし、全体的にはこの2週間でかなりのことを学んだ。メルボルンに向けてしっかりと準備ができたと感じられているし、今はレースモードに入るのが待ち切れない」

カルロス・サインツ (トロ・ロッソ)
「本当にハッピーだし、興奮している! 今日も良い1日だったし、何よりもまず、最高のテストを完了したチームのみんなにおめでとうと言わなければならない。メルボルンが待ち切れない。かなり自信がついたし、フィーリングもいい。午前中は柔らかいコンパウンドを試してけど、全てが予想した通りに機能した。午後はコンディションがトリッキーで、風がかなり強かったけど、それでも予定していたロングランはスムーズに進んだし、プログラムを完了できている。大変な冬だったけど、最高の4日間のテストをこのような良い形で締めくくれて嬉しい。毎日ここで多くのラップを走れたことは本当にすごいことだ。次に僕がクルマに乗るのはオーストラリア。本当に待ち入れないよ!」

ジョリオン・パーマー (ルノー)
「タイヤや燃料、セットアップの組み合わせを変更しながら、いろんなシミュレーションに取り組み、90周を走り切れたことに満足している。チームがしっかりと準備を整えているのは間違いないし、僕も開幕戦から活躍できる自信はある。今日は予定していた作業があまりできなかったけど、それがテストだ。シーズン開幕戦に向けて良いポジションにいると確信している」

マーカス・エリクソン (ザウバー)
「やっと新車C35でポジティブな日を過ごせた。132周の周回数は今日の僕たちがまさに必要としていたものだ。プレシーズンテストの最終日は100周以上を走ることが目標だったからね。おかげでクルマの走行距離も伸ばせたし、午後にはショートランに加え、レースシミュレーション的なロングランも走れた。テクニカルトラブルが起きてしまったので、それについて分析しなければならないけど、新車を進歩させることができたと思う」

ジェンソン・バトン (マクラーレン・ホンダ)
「121周を走り切り、テストプログラムを順調に終えることができたのはいいことだ。多くの空力設定を確認して、マシンとその挙動について多くを学ぶことができた。メルボルンに向かうまでの残り10日間で、役に立つだ。プレシーズンテスト全体でかなりの走行距離をこなせたのは素晴らしいことだ。パワーユニット、空力、セットアップで重要なフィードバックを行うことができた。システムチェックや統合をたくさん行うことができ、昨年よりも確実にいい準備ができたと思う。まだまだやるべきことは多くある。今日は風が強くてマシンのセットアップの作業が難しかったが、対処することができた。午後は存分に走り込み、バランスとハンドリングの調整を行ったほか、開幕戦に向けたいくつかのオプションについて評価した。これからマシンに多くの変更を施し、最終的なレース仕様になるので、準備ができているとはまだ思わない。また、テストを終えたときは、誰もが開幕戦に向けて求めるバランスを見つけるためにはもっと時間が欲しいと思うものだ。ただ、僕たちにはメルボルンでそれができるくらいに経験がある。いくつか作業を続けるべき分野がまだあるが、全体的にはテストで多くが改善したと思う。これからも集中し続けて、毎戦新しいパーツを持ち込んで向上していく」

リオ・ハリアント (マノー)
「午後はかなり忙しかった。午前中のフラストレーションを埋め合わせ以上にね。58周を走れて本当に良かった。昼休み後、すぐに良いリズムを掴むことができたし、本当に忙しいプログラムだったけど、その中でプッシュもできた。正直言、突風がちょっとトリキーだったけど、も今日はたくさんのテストアイテムをカバーできたし、しっかりと準備できていると思う。11日前に新車を披露して以来、本当に良いところまでこれたと思うし、競争の中でどんなパフォーマンスを発揮できるか楽しみにしている。2週間後にメルボルンでコースに出るのが待ち切れない。F1デビューに向けて最高のスタートを与えてくれたチームのみんなに感謝している。長い長い日々を過ごしてきたけど、それだけの価値があると信じている」

ロマン・グロージャン (ハース)
「最終日はこれまでとはだいぶ違った。僕たちにとっては本当にポジティブな1日だった。ブレーキ・バイ・ワイヤに関する問題を理解するために、昨夜は全員が本当に必死に頑張って今日までに解決した。ドライバーにとっては、きちんと走れるようになったことは大きな安心だ。まだ大きく改善できる部分はあるけど、今後も取り組んでいくし、今は開幕戦を楽しみにしている。そこでもクルマを調整していけるしね。ジーンが言うように、さあレースしよう!」

エステバン・グティエレス (ハース)
「テスト最終日にまたコースに戻れて嬉しかった。僕たちが進んでいく方向性をいくつか見つけられたと思うし、抱えているいくつかの問題のソリューションも見い出せた。新チームの一員になれたことは本当に素晴らしい経験だ。今はレースの準備が整ったと思っている。チームに感謝している。この数週間、チームは本当に懸命に頑張ってきたし、この結果は明らかにそれが報われている。クルマに慣れたら、次は僕たちの大好きなな競争とレースだ。僕たち全員が同じ情熱を共有している。メルボルンが楽しみだ」

関連:2016年 F1バルセロナテスト 最終日:セバスチャン・ベッテルがトップタイム

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / F1ドライバー