F1 バルセロナテスト 2日目
2016年の第2回F1プレシーズンテストが2日(水)、スペイン・バルセロナのカタロニア・サーキットで2日目を迎えた。

2日目はウィリアムズのバルテリ・ボッタスがトップタイムを記録。スーパーソフトタイヤで1分23秒261を記録した。

マクラーレン・ホンダは、ジェンソン・バトンが121周を走行し、5番手タイムを記録。ホンダの2016年型F1パワーユニットの改善に手ごたえを感じたようだ。

一方、1回目のプレシーズンテストでは順調にテストを進めていたハースは、初日に続き、この日もトラブルが発生。エステバン・グティエレスは1周のインスタレーションラップのみで開幕前のテストを終えた。

ルイス・ハミルトン (メルセデス)
「今の僕たちの強みは信頼性だ。この強みがさらに強化されている。シーズンに向けてかなりモチベーションが高まっている。クルマはいいし、とても力強い。今日は何度か燃料を軽くして走ったけど、バランス面はもう少しやっていかなければならない。柔らかいタイヤを履けたのは良い経験だった。でもまだやらなけえればならない作業がある」

ニコ・ロズベルグ (メルセデス)
「今日も有益なテストデーだった。メルボルンのレースシミュレーションをフルでやったし、今は開幕戦に向けてしっかりと準備ができたと感じている。ファクトリーも現場のスタッフもチームはこれまで本当によくやっている。トラックを走っていてクルマの感触は最高だし、まだ目立ったトラブルが起きていない。残りの2日間もこれが続くことを願っている」

セバスチャン・ベッテル (フェラーリ)
「もう少し走りたかったけど、これまでの出来には満足している。キミに起こったことは気にしていない。確かに、あのようなことは起きてほしくないけど、今このテストの場で起きるなら特に問題ない。数週間後に起きると最悪だし、問題ない。これはテストだし、全てのことを調べ、確認していくための時間だ。まだ2日間残っているし、その時間を生かしていきたい。どうなるかはそのうちわかる。僕たちは全力でプッシュして頑張っている。それに僕たちの社長が『オーストラリアではフェラーリがフロントローに並ぶ姿を期待している』といつも言っているよね。少なくとも彼は一貫している。やれることはすべてやって、プッシュするつもりだ」

バルテリ・ボッタス (ウィリアムズ)
「今日も良い1日だった。僕にとってメルボルン前のテストはこれで終わりだ。しっかりと準備ができたと思っているし、クルマの感触もいい。テストの間に進歩を遂げられたので満足しているし、メルボルンまでにさらに進歩できると確信している。僕のテスト走行は今日が最後だ。この後の2日間はフェリペがクルマに乗ってさらにいろんな作業に取り組んでいく。2回のテストを通してハードワークをしてくれたみんなに感謝している。それから、メルセデスHPPのみんなにもありがとうと言いたい」

ダニエル・リカルド (レッドブル)
「今日はかなり走った。レースシミュレーションに取り組んだ。もちろん、ToDoリストに入っていたことだけど、うまくいったので満足している。今日やっておくことが重要だった。それに多くの周回を重ねて自分の身体がどんな具合かも確認しておかなければならなかったので、そのためにも重要な作業だった。どちらもポジティブだ。クルマの感触はすごい。最後の30分は少し風があって太陽が沈みかけていたので、ちょっと大変だったけど、今日の走行はとても良かった」

セルジオ・ペレス (フォース・インディア)
「とても良い1日だったし、100周以上を走れたのは嬉しい。コンディションは、終盤は特に風が強くて、理想的とは言えなかったけど、トラブルなくこれだけ多くの距離を走り、プログラムを完了できたのは、チーム全員の努力の賜物だ。今日は本当にたくさんのことが学べたし、今日の夜は分析しなければならないことがたくさんある。午後にやったロングランはタイヤやそのマネジメントを学習するためにかなり重要だった。残りの2日間はさらに高めていくためにも重要な時間だし、金曜日にまたマシンに乗るのを楽しみにしている。メルボルンに向けてできる限りの準備を終わらせておかなければならないし、まだやるべき作業はたくさんある」

カルロス・サインツ (トロ・ロッソ)
「僕にとってもチームにとっても本当に最高の1日だったね! トラブルフリーだったし、予定していたプログラムも完了できている。本当に満足している。すべてがとてもいい感じだし、毎日クルマに乗る度に良くなっている気がするので有望だ。それに、今日も166周を走破できて満足している。このクルマの信頼性を改めて示せたと思うし、シーズン開幕に向けて自信を与えてくれている」

ケビン・マグヌッセン (ルノー)
「僕にとってはポジティブなプレシーズンテストになったと思うし、チームにはこれ以上求められなかったと思っている。4日間のテスト走行はどの日も100周以上を走れたし、本当に信頼性のある時間に恵まれた。クルマの感触はいいし、自分たちが何を求めているかもわかっている。もっと多くのパワーとダウンフォースがほしい。まあ、レーシングドライバーなら誰もがクルマに求めるものではあるけどね! 重要なのは優れたバランスと良いクルマがあることだ。ドライブするのが楽しい。シーズン開幕戦に向けて信頼性を確認できたのはボーナスだった。僕としては、新しいチームと働くようになって本当に楽しい。メルボルンが待ち切れない」

マーカス・エリクソン (ザウバー)
「難しい1日だった。午前中はテクニカル面の問題があってかなり妥協を強いられた。午後の後半、ターン4を走っている時に右リアにかなり違和感があって、クルマのコントロールを失ってしまった。それで思っていたほど多くのラップを走れなかった。それでも、午後に取り組んだロングランは有益だったと思うし、初めて新車を走らせて、感触を確認できたのは良かったと思う。新車をテストしていると、こういうことは起きてしまうものだ。4日目にもう一度走るので、その日を楽しみにしたい」

ジェンソン・バトン (マクラーレン・ホンダ)
「開幕戦に向けて細かな問題を解決し、信頼性を高めていかなければならないので、この2日間でかなりの周回数を走行できたのは重要なことだ。今日の午後に行ったセットアップについては風が強かったので難しく、僕たち以外も苦労したと思う。新パッケージはスムーズに走行していて、昨年よりもよくなっている。開幕戦への準備がしっかりできたと実感するためには、残りの2日間でやるべきことがまだ多くある。エレクトロニクスやスタート時のドライバースイッチの設定などは問題ないが、全体的なセットアップ作業をさらに進めていかなければならない。パワーユニットに関しては、この14ヶ月間で一番大きく改善されている。デプロイメントの進歩は明らかで、ホンダはオフの間に素晴らしい仕事をしてくれたので、ここまで信頼性の問題は起きていない。また、ホンダはモービル1やエッソと連携して大きな進歩を果たしたと思う。競争力を発揮するため、さらに仕事を進めたい。僕たち以外にどれだけの速さがあるのか、テストでは判断しづらいが、上位に近づくためにはさらに大きな向上が必要だ。確認すべき分野がまだあるので、今後2日間でなるべく多くの周回をこなし、新タイヤの確認にも時間を割いて、マシンの理解を深めてセットアップを進めなければならない」

パスカル・ウェーレイン (マノー)
「クルマに戻ってこられて嬉しい。前回ドライブしてから1週間空いたけど、先週に経験したことを整理して考えるには良い時間だったし、今回は別のプログラムが用意されているので、その準備にも生かすことができた。この2日間はレースシミュレーションと予選の準備が重要だ。メルボルンの開幕戦に向けて、これが僕の最後の走行チャンスだからね。かなり細かいプログラムに取り組んだ。本当にポジティブな1日を過ごせたと思っている。たくさんのことを学び続けた。特に僕はね。あと1日、ドライブする日があるので、シーズン開幕戦までにできるだけの準備は整えられると思う」

エステバン・グティエレス (ハース)
「今日、ちょっとフラストレーションが溜まったのは想像できると思う。でも、僕たちはこの状況を解決するために、チームとして本当にしっかり取り組んでいる。テストは開幕戦までにこのような問題を解決するためにある。チームは協力して本当によく頑張っているし、ずっとクルマの準備に励んでいる。残りのテストはポジティブな結果が得られると信じている」

関連:2016年 F1バルセロナテスト 2日目:バルテリ・ボッタスがトップタイム

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カテゴリー: F1 / F1ドライバー