2014 F1アブダビテスト 2日目
2日間にわたってヤス・マリーナ・サーキットで実施されたF1アブダビテストが終了した。

2日目は、メルセデスのリザーブドライバーを務めるパスカル・ウェーレインがトップタイムを記録。来年のレースドライバーや将来有望な若手が走行を行い、来季マシン、そして、新しいピレリタイヤの感触を確かめた。

注目のマクラーレン・ホンダは、この日もトラブルに見舞われ、午後にわずか2周を記録。タイムは計測されなかった。

ダニエル・リカルド (レッドブル)
「今日はとても良い一日だった。もちろん、数時間短縮してしまったし、セッションをきとんと終えたかったけどね。でも、多くのラップを走れたし、取り組んだことはすべて生産的だった。今年のタイヤの作業と来年のタイヤに取り組み、どのような挙動をするか理解することに務めた。それから、スタートの作業にも取り組んだ。何が起きているのか理解に努めたし、ポジティブだった。マシンに乗っている時の感触はとても良い。シーズンを締めくくるには良い形だった。多くのことを成し遂げた。これで終わりだ。少し休憩して、次のシーズンを楽しみにしている」

パスカル・ウェーレイン (メルセデス)
「今日は本当に楽しかった。最高の1日だ。このマシンに乗ったのは初めてで、F1マシンに乗ったのは2回目だ。とても楽しかった。予定していたテストプログラムを完了し、トラブルもなかった。DTMマシンとF1マシンはかなり違っているので、今日はそれが最大のチャレンジだった。特にブレーキの違いが凄い。素晴らしいレーシングカーだ。自分がファステストを刻めて良かったけど、結局、みんなそれぞれにテストプログラムに取り組んでいるので、あまり大きな意味はない。重要なのは1日を通して多くの成長を果たし、テストプログラムをすべてやり遂げられたことだ。今年の初めからシミュレーターには乗ってきたし、そこでの作業も楽しいので、2015年もさらに学んでいくために仕事を続けられることを願っている。今回のテストは、シミュレーター作業でのフィードバックにも間違いなく役立つはずだ」

ラファエレ・マルチェロ (フェラーリ)
「今日は夢が叶った。イタリア人にとって、フェラーリに乗り込むってことは本当に物凄い感情だ。しかも、公式テストだしね。このチャンスを与えてくれたチームに感謝している。GP2マシンと比較して、その違いを実感した。特にエンジンパワーとブレーキの力が凄い。F14 Tに乗ったのは今回が初めてだったので、ドライビングスタイルを合わせていかなければなかった。でも、基本的には快適だったし、有益なデータを集めるという意味でチームの役に立てたことを願っている。ジュール(ビアンキ)のことを思わずにはいられない。彼と僕は同時にフェラーリ・ドライバー・アカデミーに加入した。今日ここに僕がいられるのは彼がいないことも一部関係している。ジュールはいつも僕に限界までプッシュしろと教えてくれた。今日はここで彼のためにそうするよう心がけた」

エステバン・オコン (ロータス)
「今日はうまくいった。先週の金曜日のFP1ですでにE22をドライブしているので、落ち着いていた。今日は手順などの初期の学習を改めてやる必要がなかったので、より建設的な一日を過ごせたと思う。おかげですぐにプログラムを開始し、作業に取り組んでいくことができた」

アレックス・リン (ロータス)
「今回は僕にとって初めてのF1マシンだった。実現してくれたロータスF1チームに本当に感謝している。E22をドライブできて本当に嬉しい。リアクションは素晴らしくかったし、何もかも望み通りに動いてくれる。次にマシンに乗るチャンスがすでに待ち切れない」

ストフェル・バンドーン (マクラーレン)
コメント未発表

スパイク・ゴダード (フォース・インディア)
「今日は本当にうまくいったと思う。VJM07は僕が乗っているF3と比べると大幅にステップアップしたものなので、今日の出だしは新しいマシンに適応するところから始めた。このクルマのパワーとダウンフォースはまったく別レベルだ。システムはかなり衝撃的だったけど、すぐに慣れることができた。走行毎にラップタイムを縮めていくことができたし、最後にはとても良いタイムを刻めむことができた。89周を走り込めたのは良かったと思う。チームと一緒に取り組んだ自分の作業も、チームの僕との取り組み方にもとても満足している。サハラ・フォース・インディアとは関係を続けていきたい。素晴らしい人々が集まったグループだし、できる限り貢献していければと思っている」

マーカス・エリクソン (ザウバー)
「ほんのわずかなトラブルしかなかったし、本当に素晴らしい2日間のテストができたと思う。両日を通して生産的なテストプログラムを実施できたし、予定していたことはほぼすべてカバーできた。チーム内のみんなのことを知りながら良い時間を過ごせたし、作業を始めていくことができた。C33での走行をスタートし、このクルマの感触を確かめて、来年のマシンに僕のインプットを与えることが重要だった。全体的に建設的な2日間のテストだったと思う。今日は来年に役立てるために異なるセットアップを試したり、空力構造やタイヤがどのように発展するかを調べる作業を続けた。良いスタートだ。今後は、来年の初テストに向けてしっかりと準備しておけるように、冬を通してチームと一緒に頑張らなければならないとモチベーションが上がっている」

マックス・フェルスタッペン (トロ・ロッソ)
「午前中はかなり走り込めた。そのおかげで来年の準備としてクルマにいろんなものを搭載してテストすることができたので本当に良かった。遅れや障害なく、昨日終えたところから追いつけるように予定していたプログラムを完了できる可能性はあった。クルマに乗りっぱなしの4時間を心から楽しんだ。本当に最高の気分だ。ただ、残念ながら、午後にパワーユニットの問題が発生し、かなり長くストップしなければならなかった。でも、時間内に問題を解決し、セッションが終わる前にまたコースに出られたし、さらに有益な走行時間を得ることができた。新シーズンに向けて、一緒に素晴らしいスタートとなるように2日間を通して全力を尽くしてくれたチームのみんなに感謝している」

フェリペ・ナスル (ウィリアムズ)
「今日は本当に良い一日だった。FW36をドライブするのはいつだって嬉しいし、2014年最終日にドライブするチャンスをもらったので心から楽しんだ。今日の焦点は2015年タイヤとロングランだった。今日はフルレースの周回数に近い長距離を走れたし、その中でタイヤ摩耗の具合をかなり学べた。今年、僕に様々なチャンスを与えてくれたチーム全体に心から感謝しなければならない。彼らの今後の活躍を願っている」

ウィル・スティーブンス (ケータハム)
「今日も良い一日だった。終盤にはパフォーマンスランにも取り組んでいくことができた。1周走り、その時のラップタイムは良かったけど、さらに良いラップを走っているときにちょっとした問題に見舞われてしまったのが残念だ。それでも、アブダビでの信頼性に文句は言えない。トラブルフリーな一週間だったからね。先週末とこの2日間を通して多くのことを学んだし、今はマシンに乗っていても落ち着いていられるところまで来た。振り返ってみれば、レース週末がこれから始まれば良かったのにね。この2日間を過ごしてから挑みたかった。今回のテストを最大限に生かせたはずだ。本当に素晴らしい時間を過ごすことができた。初めてのF1グランプリを戦ったと言えることがとても嬉しい。愚かななミスはひとつも犯さなかったし、多くの学び、一瞬一瞬を楽しみながら良い仕事ができた。最高の一週間だった。今回のチャンスを与えてくれたチームとファンに感謝している。今後にどうつながるかを見てみよう」

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カテゴリー: F1 / F1ドライバー