F1
2014年のF1プレシーズンテストの3日目が終了した。

3日目は、マクラーレンの新人ケビン・マグヌッセンが午後からの走行でいきなりトップタイムを記録。まだ各チームがシステムをチェックしている段階ではあるが、マグヌッセン、そしてマクラーレン MP4-29のポテンシャルを感じさせるセッションとなった。

フェラーリは、フェルナンド・アロンソがF14 Tで初走行。新車投入が遅れていたマルシャも、無事MR03での初走行を完了させた。

また、ニコ・ヒュルケンベルグ、エイドリアン・スーティル、フェリペ・マッサといった移籍組が新チームでの初走行を行った。

一方、ルノーエンジン勢、とりわけレッドブルは苦しい状態に立たされている。レッドブルは3日間でわずか14周しか走行できておらず、まだ初テストとはいえ、緊急事態の様相を呈してきた。

ルイス・ハミルトン (メルセデス)
「現時点では間違いなく満足している。クルマをここで走らせるために懸命に取り組んできた全てのハードワークを通してこのチームの強さを示していると思うし、火曜日の問題からしっかり立ち直っていると思う。昨日は97周を走り込めたし、今日も62周を走れた。関係者全員にとって大きな成果だ。現段階では信頼性が重要だし、全てのラップが重要だ。どのチームにとっても本格的にチャレンジングな一年になりそうだからね。今回のテストではかなりポジティブな感覚を得られている。トラックに出て行くたびに度前進しているけれど、この先数週間、数カ月にわたって多くのチャレンジが待ち構えている。一歩一歩、前に進んでいかなければならない」

フェルナンド・アロンソ (フェラーリ)
「またドライブできてとても嬉しい。特に地元のファンの前だしね。数カ月間待ち望んでいたことだ。マラネロのシミュレーターで何時間か過ごしてはいたけど、実際にトラックで得られるフィーリングはやっぱりエキサイティングだね。目の前にはやるべきことがたくさんあるけれど、進歩を遂げていくための大きなポテンシャルがあると思うし、励みになる」

ケビン・マグヌッセン (マクラーレン)
「僕にとっては素晴らしい一日だった。昨夜は緊張して寝付けなかった。ルーキーだし、マシンに乗ることにとにかく興奮したんだ。でも、これが最初の仕事日だとは感じていなかった。マクラーレンのみんなのことはわかっているし、とても落ち着いていられる。幸い、全てがうまく進んだし、クルマの感触も良かった。信頼性についてもそれなりに満足している。半日しか走っていないけど、多くのラップを走れたことはとてもポジティブだ。最速タイムを記録したことはあまり気にしていない。プッシュしてはいたけど、全開だったわけではない。みんなが良いデータを求めてているし、クルマについて学ぼうとしている。走っている全員がプッシュしていると思う。それでも、今週のうちにマシンを改善できると思う。何より重要なのは、ここを離れたときに状況を改善する方法を理解することだ。進むべき方向性について良いアイデアを得られている思う」

ニコ・ヒュルケンベルグ (フォース・インディア)
「僕にとっての新車での初日は、ほとんどの時間を一定の速度で走りながらマッピングやデータの収集に励んので、多くのフィードバックをもたらすのは難しい。なので、まだクルマの感触はあまりつかめていない。新世代のF1は、去年ブラジルで走らせたクルマとかなり違うというのが僕の第一印象だ。まったく感覚は異なるけど、まだ初期だということを忘れてはいけない。まだまだここだ。クルマは大きく進歩していくと思うし、今後数週間でいろんなことがあっという間に発展するだろう。まだ学ぶべきことはたくさんある」

エイドリアン・スーティル (ザウバー)
「クルマに戻れてとても嬉しいしし、初めて別のチームに加わったことも最高だ。とても嬉しかった。チームはC33の準備するために素晴らしい仕事をしてくれたと思う。走りはかなり異なるし、トルクが多くてサウンドも違っている。かなり静かだね。でも、パワーがあるのは間違いない。まだ始まったばかりだし、常にシステムが正確に機能しているわけではない。それでもいくつか重要な走行ができた。僕たちにとって最大の問題はブレーキ・バイ・ワイヤのシステムだし、そこについてはまだ作業しなければならない。それにタイヤの感覚を得るのもかなりトリッキーだと思う。ハードタイヤはかなり硬いし、機能させるのは大きなチャレンジになりそうだ。セッション終盤に何周かインストレーションラップを走った。最後はタイヤがかなり冷めてしまい、直線に向けて3速から4速にシフトアップしてコーナー出口で加速しようとしたら突然マシンがスナップして驚いた。すべて修復可能ではあるけど、長い夜になりそうだ」

ジャン・エリック・ベルニュ (トロ・ロッソ)
「難しい一日だったけど、これまでの2日間よりもポジティブなことがたくさんあったと思う。実際、大きな前進だったと思う。終盤の数周はパワーユニットがうまく機能していた。チーム、特にルノーが取り組んでくれた仕事に満足している。昨日は走れなかったけど、全員が冷静さを保ち、問題を特定した。今は今夜の作業に向けてよい基盤を得られていると思うので、明日はもっと進歩できるはずだ」

フェリペ・マッサ (ウィリアムズ)
「今日は僕にとって新しい経験だった。新車の初日はいつだってとても興奮するものだけど、それに加えてチームを移籍したので、みんなが新しい顔だし、新しい場所だ。それがさらなる興奮を生み出したと思う。今日は思うように周回を重ねず残念だったけど、クルマの規約が全て変わったことを考えれば、テストの序盤だし、受け入れられる。何年も慣れ親しんできたクルマとは感覚がまったく違う。エンジン、シャシー、タイヤ、ターボなど、扱い方を理解しなければならない。でも、おもしろいよ! 開幕戦までもそうだし、シーズンを通して取り組んでいける改善点はたくさんある。パフォーマンスも大事だけれど、初戦に関しては信頼性が重要な問題だと思っている。チーム全体がとても親切だし、プロフェッショナルだ。暖かく迎えてもらえて嬉しい。本当に満足している。現状の小さな問題を修正するためにはやらなければならない作業はたくさんあるけど、一緒に素晴らしいチャンピオンシップを戦っていけると思う。僕にとって、違うメーカーのエンジンを使うのも初めての経験だったけど、メルセデスと働けることは本当に素晴らしい。新しいパワーユニットやチームの取り組み方には本当に満足しているし、おもしろくなりそうだ。全体として初日にはとても満足している」

マックス・チルトン (マルシャ)
「今日はチームとして僕たちが前進を果たしてことを本当に示せたと思う。F1史上最大のレギュレーション変更があったし、僕たちのような規模、リソースのチームとしては物凄い仕事を成し遂げてきたと思う。チーム全体におめでとうと言いたい。そして、僕たちの新しい仲間であるスクーデリア・フェラーリにとっても素晴らしいご褒美になったと思う。インストレーションラップはうまくいったし、さらにトラブルフリーで4周を走れることができたので、本当に満足している。今日の5周はみんなが想像する以上に重要だ。バーレーンでのテストウィークでも進歩を続けれられるように今夜はデータのあらゆる詳細を調べていく」

ロビン・フラインス (ケータハム)
「今日は走行が制限されてしまったけれど、F1マシンに戻れて嬉しかった。すでにこのチームで自分がファミリーの一員であるように感じている。先週の発表があって以降、みんなが本当に良くしてくれているし、ファクトリーとここスペインで組織全体の中に溶け込ませてくれた。これまで僕が加わったどのチームより溶け込めており、本当に良い感触を持っている。今朝は時間通りにスタートし、何周かインストレーションラップを走ってパフォーマンスに取り掛かる前に対応が必要な全システムの作業に取り組むことができた主にパワーの伝わり方だとは思うけど、クルマの挙動はとても奇妙だったし、走るたびに調整し続けなければならず、走っては止まるの繰り返しだった。昼休みの後はパワーユニットに問題が発生してしまい、フロアを取り外してパーツをいくつか交換しなければならなかった。べてが複雑なので大仕事になったし、最終的には時間が足りず、セッション終了前にトラックに復帰することはできなかった。もちろん理想的ではないけど、こういうことのためにテストがある」

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / F1ドライバー