F1 ダニール・クビアト トロロッソ・ホンダ
レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、2017年にダニール・クビアトを解雇した理由、そして、2019年にトロロッソ・ホンダのドライバーとして3度目のチャンスを与えるに至った経緯を説明した。

2015年にレッドブル・レーシングに昇格したダニール・クビアトは、チームメイトのダニエル・リカルドよりも速さを見せるレースもあったが、翌年は同じマシンに乗るリカルドよりも0.5秒遅いタイムを示すようになった。

さらに多くのクラッシュを引き起こしたことで2016年シーズン序盤にマックス・フェルスタッペンにシートを奪われる形でトロロッソに降格。2017年もトロロッソから参戦したものの復調を示すことはなく、ピエール・ガスリーとブレンドン・ハートレーに明け渡す形でシートを喪失し、レッドブルのプログラムからも完全に離れることになった。

しかし、2018年にフェラーリの開発ドライバーを務めていたダニール・クビアトは、2019年にピエール・ガスリーの後任としてトロロッソ・ホンダからF1復帰することが決定した。

ダニール・クビアトについてヘルムート・マルコは「彼はトルストイを読み、クラシック音楽を聞くような男だ」と Motorsport-Total.com にコメント。

「初年度の彼はダニエル・リカルドよりも速かったが、2016年は初テストからタイヤとブレーキにしか注意を払っていなかった。それに加えて、彼は不必要な事故も引き起こしていた」

「多くのロシア人と同じく、彼は感情的な男だったし、外から見ればいつも興奮しているように思えたが、内面ではパフォーマンスが劣っていることに苦労していた」

「彼のメンタルは壊れていたし、ある時点でそれがレースパフォーマンスにより現れるようになっていた。それが別々の道を歩む時間を与えた理由だ。競技面でのダニールの才能については疑いはなかった」

2019年、トロロッソ・ホンダはダニール・クビアトのチームメイトとしてルーキーのアレクサンダー・アルボンを起用する。

「来年のトロロッソにとって、少なくとも1人のドライバーはある程度の水準と経験を有したドライバーがいることが重要だった」

「彼(クビアト)は正しいセットアップを見つける手助けができる」

トロロッソのチーム代表フランツ・トストは、2018年にF1レースを離れてフェラーリのテストドライバーとして仕事をしてきたダニール・クビアトは、F1でもう一度レースドライバーとして挑戦するに相応しいと考えている。

「クビアトはF1と真っ直ぐに向き合っている。彼は今もう一度チャンスを得ているし、彼がそれを掴み取ることを本当に期待している」とフランツ・トストはコメント。

「彼はF1にいるに相応しいし、とても速い。この1年間のサバティカルが全てをまとめ、彼の本来の才能、能力、スピードを示すことに役立つことを期待している。我々はしっかりとしたクルマを彼に提供すれば、彼は良い結果をもたらしてくれると確信している」

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カテゴリー: F1 / ダニール・クビアト / トロロッソ / ホンダF1