F1 カルロス・サインツJr. マクラーレン
カルロス・サインツは、2019年からドライバーを務めるマクラーレンでチームリーダーの役割を果たすことに意欲を高めている。

2014年にトロロッソでF1デビューを果たしたカルロス・サインツは、長年過ごしたレッドブル・ファミリーを離れてマクラーレンに完全移籍。F1で5年目を迎えるカルロス・サインツは、19歳のルーキーであるランド・ノリスとチームを組む。

「24歳で自分をベテランと呼ぶのは変な感じだけどね」とカルロス・サインツはコメント。

「マクラーレンが僕のことを経験豊富な堅実なドライバーだと見なしてくれているのは僕のキャリアにとって良いことだ。契約を結んでいる2年間でチームを率いていく準備はできていると感じている」

カルロス・サインツは、冬の間に新しいチームに積極的に溶け込もうとしている。

「前進し続けてたいし、週に2日はファクトリーに行くつもりだ。どのようなことが起こっているか知りたいし、ここの人々と交流していきたいと思っている」

「全員がとても意欲的だし、来年を迎えることを熱望している。難しい一年だったけど、彼らはミスから学んでいる。全員が来シーズンをスタートするのを待ち切れずにいるし、ポジティブなスピリットがファクトリー内に広がっている。それは僕にも感染している」

アブダビGP後にヤス・マリーナ・サーキットで開催されたピレリのタイヤテストでマクラーレンの今季マシン『MCL33』をテストしたカルロス・サインツは、フェルナンド・アロンソとマシンについて音声メモで意見交換したことを明かした。

「テストでのマシンバランスや、ルノーと比較してどうだったとかなどについていくつか音声ノートを送り合った。アロンソとは、チームの方向性やどんんな感じか、チームがどうするつもりかなどをじっくり話し合ったことはないけど、マシンバランスなどの好みなどについてコメントした音声メモを送り合った」とカルロス・サインツは語る。

「今はこれしか言えない。2週間以内に彼と会うと思う。たぶんスペインに戻ってからかな。音声メモよりももう少し細かいことを話すつもりだ」

MCL33に足りない部分がすぐに明白になったかと問われたカルロス・サインツは、2018年にドライブしたルノーとの違いは結果が示すほど明白ではなかったと語る。

「すぐにはっきりしたかと言われたらそうではない。たぶん、予選ではマクラーレンとルノーに0.5秒くらいの違いがあったと思うし、21個のコーナーに対して0.5秒を割っていく感じだ。そうすれば、そういうことのアイデアも得られるだろう。でも、別に何から話をしているわけではない」

マクラーレンは、6年間勝利なしという低迷期に陥っているが、カルロス・サインツはマネジメント陣からチームを再建に向けた明確なプランを示されていると語る。

「頭をかいて、どうしたらいいか分からないといった様子はそれほど見られない。彼らはこれまで起きた出来事についてとても鮮明なイメージを持っているし、理由を理解し、改善するために必要な方法を見つけているように見える」

「ここへ来てすでに起きたことについての説明とプレゼンテーションを彼らから受けていた。そこには明確なアイデアが感じられたし、自分たちの向っていく先を見据えた強いリーダーシップを感じた。とてもポジティブな印象を受けた。それが来年うまくいくかどうかは別の問題だし、僕たちにはわからないことだ。方向性があるのはわかっているし、分析もされている。でも、時間はかかる。僕に言えるのはそれが全てだ」

「一晩で実現することではないし、この先何年ものプロセスが必要だ。でも、僕はこのプロセスの一部になれることに満足しているし、このチームのことを誇りに思う。彼らの助けになれると思っているし、一緒に改善していけると思っている」

カルロス・サインツは、マクラーレン移籍を長期プロジェクトとして捉えており、より大きなチームへ移籍するための踏み石とはみなしていないと語る。

「自分のチームという言い方はちょっと変な感じがするので使わないけど、僕はそこをこれからの数年間の自分のホームにしたいと思っている。良い結果を出すこと以外にそうする唯一の方法は、ブランド、チームへの強いコミットメントを示し、みんなとうまくやっていくことだ」とカルロス・サインツはコメント。

「みんなからの歓迎を受け、一緒に過ごしてきたこの1カ月で、すごくいい兆しが見えたと言える。もうすでにアットホームな気分でいるし、それはドライバーにとってすごく大事なファーストステップだ。第一印象はとても大事だし、本当にポジティブなものだった」

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カテゴリー: F1 / カルロス・サインツJr. / マクラーレンF1チーム