バルテリ・ボッタス メルセデスF1のリザーブとしてDTM優勝マシンでデモ走行
バルテリ・ボッタスは、メルセデスF1チームのリザーブドライバーとしてDTM優勝マシンでのデモ走行という初任務を受けた

2024年シーズン終了後にザウバーでの居場所を失ったバルテリ・ボッタスは、古巣であるメルセデスF1に異なる役割ではあるが復帰した。ボッタスはメルセデスのリザーブドライバーとなり、舞台裏で複数の任務を担うことになるが、その任務はすでに始まっているようだ。

通常、リザーブドライバーの仕事はテストやシミュレーターセッションへの参加である。しかし、ボッタスはエキシビションランにも参加することになっており、その最初のものは3月第2週にアデレード・モータースポーツ・フェスティバルで予定されている。

バルテリ・ボッタスは3月9日にDTMレース優勝マシンであるメルセデス190Eを運転する。

このイベントはメルボルンでの2025年シーズン開幕戦の1週間前に開催される。そのため、F1の任務を遂行するためにアルバート・パークにも出向く必要があるバルテリ・ボッタスにとって、スケジュール調整に問題はないだろう。

メルセデス190Eは、1986年のバサースト1000で初めて走った。1967年のF1チャンピオン、デニー・ハルムが、アルピーヌのスキーレーサーから転向したツーリングカー・ドライバーのフランツ・クラマーとともにドライブした年である。

しかし、その真価が発揮されたのは、メルセデスが支配した1992年のDTM選手権であった。このマシンは合計16勝を挙げ、1982年のF1チャンピオン、ケケ・ロズベルグもそのドライバーの一人であり、ヴンストルフでのレースでも勝利を収めた。

メルセデスのモータースポーツの歴史に名を残す名車に乗り込むことを想像しただけでも、バルテリ・ボッタスは大喜びするだろう。 それに、オーストラリアを愛する新参者であるボッタスは、アデレードでこの名車を走らせることを心から喜ぶに違いない。

バルテリ・ボッタス メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

ボッタスのオーストラリアへの愛
オーストラリア人サイクリストのティファニー・クロムウェルと交際しているボッタスは、彼女の国の生活様式について多くを学び、深く共感している。2022年にザウバーに移籍して以来、ボッタスはオーストラリアを第二の故郷とし、その文化に深く浸っている。そして、しばらくの間はそうし続けるようだ。

サイクリング、水泳、サーフィンといった新しい習慣も、ボッタスにとってはまったくの異文化というわけではなかった。フィンランド人もアドベンチャースポーツに夢中だからだ。

また、オーストラリアで人気の高いヘアスタイルであるボウズ刈りにし、まるで田舎育ちのような振る舞いも始めた。F1コミュニティにとっては、これは非常に愛らしい光景だった。南半球のF1ファンたちも、彼を名誉あるオーストラリア人とみなした。

現在、バルテリ・ボッタスのF1キャリアがどうなるのかは明らかになっていない。彼はメルセデスでサイドラインに立つという現状を受け入れている。しかし、コース上での活動以外では、フィンランド人ドライバーは、ジンとコーヒーのビジネスや、新たに芽生えたプロの自転車レースへの情熱など、多くの課題を抱えている。

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / バルテリ・ボッタス / メルセデスF1