アストンマーティンF1代表 「ストロールはメディアから不当に扱われている」
アストンマーティンのチーム代表マイク・クラックは、ランス・ストロールに対する批判を踏まえ、彼が「不当な扱いを受けている」と信じている。

ストロールは、2度のワールドチャンピオンに輝いたフェルナンド・アロンソと並んで、そのパフォーマンスレベルについて批判を受けることもあったが、クラックは、実際には2人の間には「ごくわずかな」差しかないと説明した。

ストロールはシーズンを通してアロンソに予選でもポイントでも負けており、アストンマーティンは2023年に何度も表彰台に上ったのに比べ、2024年は競争力が劣るキャンペーンを強いられた。

チームメイトとして共に戦った2シーズンでは、ポイント獲得数はアロンソが296ポイント、ストロールが98ポイントと、アロンソが大きくリードしている。また、予選でもアロンソがストロールを大きく引き離している。

アストンマーティン代表、ランス・ストロールへの「非常に不当な」扱いについて説明
しかし、アロンソがF1史上屈指のドライバーであるという広く知られた評価を踏まえ、アストンマーティンチーム代表のクラック氏は、メディアとのやりとりや、アロンソの実績に匹敵するパフォーマンスを考慮しても、ドライバーに対する間違った認識があると説明した。

「ランスは不当に扱われているのか? そうだね、かなりね」とクラックはCrash.netに語った。

「まず第一に、歴代トップクラスのドライバーであるチームメイトとの差を考えてみると、その差は非常に小さい」

「彼はマシン開発やシミュレーターでの運転、体調管理、ミーティングでの建設的な姿勢など、非常に真剣に取り組んでいる」

「彼が評価されるのは主にメディア対応の部分だ。彼はレーシングドライバーであり、私にとってレーシングドライバーとは、何よりもまず運転することが仕事だ」

「今では、F1が発展し、多くの露出やメディア対応、義務があることも知っている。私は、それが人々が本当に注目していることだと思う」

「我々チームが特に注目しているのは、歴代最高のドライバーとの差だ。彼は非常に競争力がある。我々の弱点は、その差を埋めるためのツールとマシンを両ドライバーに提供することだ」

ランス・ストロール アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

ストロールが今シーズンもF1に全力を傾けるのかという疑問もあったが、その後「2025年以降」の新たな契約を結んだことが発表され、グリッドでの将来が確保された。

しかし、クラックは、このスポーツに対する情熱の欠如に関するあらゆる憶測を打ち消し、一般の人々が目にすることのないストロールの一面を明かした。2024年の終わりにストロールから追加のテストを依頼されたことを明かした。

ストロールのこのスポーツに対する情熱が見て取れるかと尋ねられたクラックは「もちろん、もちろんだ」と答えた。

「最近3週間の休暇があったとき、ランスが電話で、旧式のマシンで走らせる機会をなんとか作れないかと尋ねてきた。 それが違いだ。 テストのないスポーツであり、運転を愛する人物がいる」

「よく考えずに書かれたコメントを読むと、非常に不公平だと感じる。世論に合わせるために、そう書こう、そう書けば何行か埋まる、というようなコメントだ。本当に偏った見方だ」
「どのスポーツにも、悪者や善者がいる。埋めるべき欄がある。F1も同じだ。」

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / アストンマーティンF1チーム / ランス・ストロール