フェルナンド・アロンソ 「F1キャリアで支配的なマシンに恵まれたことはない」
フェルナンド・アロンソは、2005年と2006年の2シーズンにタイトルを獲得したことについても、同様の主張を展開している。2005年のマクラーレンはルノーよりも速かったが、信頼性は低かった。また、2006年のミハエル・シューマッハが駆るフェラーリは互角だったが、やはり信頼性に欠けていた。
アロンソ、F1で「支配的なマシン」を希望
フェルナンド・アロンソは、チームがF1の大幅なレギュレーション変更を最大限に活用し、さらなるタイトル獲得に挑むことを期待して、アストンマーティンとの契約を2026年まで延長した。
F1を離れていた間、彼はF1のサバティカル中にトヨタでWECのタイトルを獲得し、伝説のル・マン24時間レースで2回の完全勝利を収め、2019年にはキャデラックでデイトナ24時間レースでも総合優勝を果たした。
アロンソは、2023年シーズンの開幕でアストンマーティンの速いスタートで表彰台に返り咲いたことで、F1を続けるためのさらなる推進力が得られたと説明したが、自身の輝かしいキャリアの中で、グリッド上で最も速いマシンを長期間にわたって手にしたことは一度もないと主張した。
ポッドキャストChequered Flagで、フェルナンド・アロンソは「僕が競争を続けるモチベーションとなっているのは、トヨタのマシンで世界耐久選手権を戦ったシーズンを除いて、何かを支配できるような良いマシンを手にできなかったからだと思う」と語った。
「あのシーズンで、F1でも支配的なマシンを手にできることがどれほど素晴らしいことか気づいた。なぜなら、多くの結果を残すことができ、思い通りに運転できるからだ」
「僕はキャリアを通じて、その瞬間にはベストではないかもしれないマシンを運転してきた。2度の世界選手権の時もそうだった」
「2005年はマクラーレンが最も速いマシンだったと思うけど、信頼性が悪かったので、それを補ってチャンピオンシップを制した」
「そして2006年は、両チームのマシンは非常に似通っていたが、フェラーリとミハエル（シューマッハ）はリタイアが多すぎたと思う。特に年末の日本グランプリでね。そして、僕はチャンピオンシップを制した」
フェルナンド・アロンソは、ルノー時代の2005年と2026年にF1ドライバーズタイトルを2連覇している。「だから、僕がチャンピオンシップを制したシーズンでも、おそらく最高のマシンがあったわけではない」
「僕は常に結果を出し、モチベーションを維持し、同じことを繰り返さないようにしている。なぜなら、毎年、速いマシンを手にできるシーズンになることを期待しているからだ」
「昨年（2023年）は、シーズン当初は少しだけ速いマシンを手にすることができた。2番目に速いマシンを手にすることができたし、最初の8レースで6回の表彰台に上った。でも、それは競争力のあるマシンを手にすることができた場合の、ほんのわずかな可能性に過ぎなかった」
「そして、その可能性は8レースの間だけだった。でも、再び速いマシンを手にすることができれば、すぐにそうなるだろう」
フェルナンド・アロンソは、F1のレギュレーション変更が施行される予定であることから、現状の契約である2026年シーズンをF1での最終年として臨むことを認めている。
2023年初頭のように、キャリアの中でスピードが向上した瞬間が、継続への意欲をかき立てたかどうかを尋ねられたフェルナンド・アロンソは「その通りだ」と答えた。
「時々、多少なりとも競争力のあるマシンに乗る瞬間がある。ベストではないが、そこそこの競争力のあるマシンにね。それだけで、また4、5年は頑張れる」とアロンソは笑いながら締めくくった。
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