角田裕毅の不振にペレス皮肉「僕のレッドブルF1での成功の価値がわかる」

2025年シーズンを前にチームを離れたペレスは「角田裕毅の結果を見れば、僕がレッドブルで挙げた成績の価値がわかる」と語り、自身が過去に直面した不当な評価への不満をあらためて示した。
ペレスは昨年6月、レッドブルと新たな契約を締結していたが、シーズン終了後にチームは方針を転換。違約金を支払って契約を打ち切り、リアム・ローソンを起用した。しかしローソンはわずか2戦の出走にとどまり、第3戦からは角田裕毅がマックス・フェルスタッペンのチームメイトを務めている。
だが角田裕毅も安定した入賞には苦戦しており、チームは1年で4人目のドライバーとなる可能性があるアイザック・ハジャーの昇格を検討している。
ペレスはTUDNのインタビューで、当時チーム内で自分がスケープゴートにされたと振り返った。
「間違いなくそうだ。でも、それは誰も知らず、誰も理解していなかったことだった。起きていたことの責任をドライバーに押し付けるのはとても簡単だった。それはチームにとって簡単なルートであり、簡単な逃げ道だったんだ」とペレス語った。
「間違いなく、今の彼らの結果を見れば、僕がレッドブルで成功していたあの年々が、今ではもっと価値あるものになっていると思う」
ペレスはレッドブルでの3シーズンすべてでドライバーズ選手権4位以内を記録し、2023年にはキャリア最高位の2位でフィニッシュ。チームのコンストラクターズ2連覇にも大きく貢献した。しかし、シーズン終盤の不振をきっかけにチームは契約解除を決断し、ペレスはF1シートを失う形となった。現在レッドブルはコンストラクターズランキング4位に後退している。

来季、ペレスは新設のキャデラックF1チームからF1に復帰し、バルテリ・ボッタスとともにチームの初年度を戦う予定だ。新しい挑戦に向けて、彼は「自分を信じてくれる環境」に期待を寄せている。
「とても野心的なプロジェクトで、説得力のある実績を持ち、信じられないほどのブランドだ。すべてが噛み合ったとき、それは自分が選ばれる必要のない、世界でもっともフェアなブランドのひとつだ。僕にとって新しいことに挑戦する機会だ」
「僕を信じてくれるチーム、僕を価値ある存在として扱ってくれるチーム、僕の話を聞いてくれるチーム、そして僕がキャデラックを導いていけるチーム。それは素晴らしいチームで、とてもクールなチームだ。それが僕をキャデラックに導いた理由だ」と語った。
メキシコGPは今年初めに2028年までの開催契約延長が決まっており、母国の英雄ペレスが新チームとともにグリッドへ戻るその日を、多くのファンが待ち望んでいる。
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