角田裕毅 モンツァでのピレリ2026年F1タイヤ開発テスト初日に63周

午前はチームメイトのマックス・フェルスタッペンが走行し、アストンマーティンのフェリペ・ドルゴビッチ、ウィリアムズのカルロス・サインツ、レーシングブルズのアイザック・ハジャーも参加。4チームによる開発プログラムが進められた。
イタリアGPを日曜に制したばかりのマックス・フェルスタッペンが再び走行に臨み、レッドブル・レーシングのチームメイト角田裕毅、アストンマーティンのリザーブドライバー、フェリペ・ドルゴビッチ、ウィリアムズのカルロス・サインツ、レーシングブルズのアイザック・ハジャーとともに、ピレリが主催する2026年用タイヤ開発テストの初日に参加した。
当初の計画では、午前にレッドブルからフェルスタッペン、午後に角田が走行し、これにアストンマーティンのドルゴビッチが加わる予定だった。しかし、翌朝に雷雨と大雨が予報されていたためスケジュールが変更された。午前の走行を終えた後、ウィリアムズとレーシングブルズが予定を前倒しして午後にサインツとハジャーを走らせた。
アストンマーティンとウィリアムズは、それぞれ現行マシンのAMR25とFW47を改造し、プロトタイプタイヤを装着できる仕様で走行。レッドブルは2023年型RB19をベースにしたミュールカーを使用し、レーシングブルズも2024年型VCARB01を基にしたマシンで臨んだ。
今回のテスト全体の目的は来季使用されるスリックタイヤのコンパウンドを最終決定することにある。なお、タイヤ構造自体は規定に従い9月1日にすでにホモロゲーション済みだ。モンツァでのこのテストは、ピレリが今年実施する7回目の開発セッションであり、18インチ径は維持しつつ、フロントで25mm、リアで30mm幅が狭められた新タイヤが対象となっている。

午前中に走行した現王者フェルスタッペンは59周を走り込み、25周目に1分24秒117を記録。その後ステアリングを引き継いだ角田は63周を走行し、30周目に1分23秒826を刻んだ。アストンマーティンのドルゴビッチは1日で118周を消化し、37周目に1分23秒792をマーク。ウィリアムズのサインツは49周をこなし、30周目に1分22秒388とこの日の最速タイムを出した。レーシングブルズのハジャーは65周を走り、41周目に1分23秒951を記録した。これらのタイムは、それぞれ割り当てられたプログラムに依存しているため、直接比較できるものではない。
全チームが最も柔らかいレンジのコンパウンドを試し、レーシングブルズとウィリアムズはC4、C5、C6を、レッドブルとアストンマーティンはそれに加えてC3も使用した。プログラムは、まず各コンパウンドの純粋な性能を確認するためのショートランから始まり、その後デグラデーションを確認するロングランへと移行した。気温は22〜27℃、路面温度は24〜40℃の範囲だった。
明日のプログラムは天候次第だ。午前のみ雨なら午後にレーシングブルズとウィリアムズが再びスリックタイヤのテストを行う予定だが、午後まで雨が続き、それほど激しくなければ、ピレリはフルウェットやインターミディエイトの「チントゥラート」タイヤを試す可能性もある。その場合、異なるコンパウンド間でのクロスオーバーポイントに関する有益なデータが得られることになる。
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