関口雄飛 スーパーフォーミュラ
関口雄飛は、スーパーフォーミュラ 第6戦 SUGOの決勝レースで、セーフティカー導入などの不運をはねのけて圧倒的な独走劇を繰り広げ、今季2勝目を挙げた。

ポールポジションの関口はポジションをキープ。がじりじりと後続を引き離し、18周を終了した時点で、関口は2位に約14秒もの大差をつけて独走していた。

「スタートも不安要素がありましたが、今週に向けていろんな人が助けてくれて、ある程度コツをつかんだというか、自信を持ってスタートできました。一方、(中嶋)一貴選手はスタートが良いので、(スタート直後に)迫られたのですが、予定どおり抜かれずに1コーナーを過ぎて、そこからはクルマもバランスが良くて、ペースもすごく良くて予定どおりでした」と関口雄飛は振り返る。

ところが、19周目にチームメイトのオリベイラがスピンしコースオフ。グラベルに捕まって脱出できなくなってしまったため、セーフティカーが導入された。このセーフティカー導入のタイミングが関口にとっては不運となり、関口を除いた2位以下の未ピット勢が一斉にピットへ。これにより、隊列が整ったときには関口は首位にはつけていたものの、唯一ピットに入っておらず、しかも後続との大きなマージンを失うという厳しい状況となってしまった。

「セーフティカーが僕の目の前に入るという最悪のシチュエーションになったので“あぁ、もう終わった”思ったのですが、そこから諦めずに死ぬ気でプッシュし、毎周毎周マージンを作ってピットに入ったら、トップのまま帰ることができました」

「セーフティカーが入るタイミングですが、僕の目の前でピットアウトしてきたんです。なので、チームには無線で、『もしかして、最悪のシチュエーションじゃないですか?』と聞いたら、『最悪だよ』と言われ、マジか!? と思い、ひとりで興奮していました。なんであのタイミングだったのかと思います」

23周目にセーフティカーが退出して再スタートが切られると、関口が猛烈なペースで後続との差を広げていった。ファステストラップを更新しながら、毎周約1秒ずつ2位との差を広げていった関口は、50周目を過ぎた頃には2位に30秒もの大差をつけ独走。約35秒差で55周目にピットインした関口は、燃料を給油すると、見事首位でコースに復帰して見せた。

「セーフティカー明けには、終わったことは仕方がないと思い、また『がんばれば、いい位置で戻れる可能性がある』と言われたので、セーフティカーが入る前も結構いいペースで走れていたので、なんとか少しでもいい位置で戻れるよう、1ポイントでも多く獲れるよう、とがんばってプッシュしようと思いました」

「(単独走行でもオーバーテイクボタンを使っていたが)ピットに入るまでに、いかにマージンを築いて入るかが問題だったので、ピットに入るまでに全部使い切ろうとは思っていました。走行中は、一度、リアタイヤが少し垂れてきてペースが落ちたんですが、そこから燃料が軽くなり、タイヤのパフォーマンスが維持できたんです。通常では燃料が軽くなると共に、タイヤのピークも下がってくるので、ペースが上がることはないんですが、タイヤ(のパフォーマンス)が一定のまま燃料が軽くなったので、ペースが復活しました」

「タイヤは最後になってもまだそのまま走れるんじゃないかというくらい、持続性があるいいものでした。(決勝ペースがライバルより1秒ほど速かったのは)クルマ、ドライバー、すべてが決まっていた結果だと思います。タイヤはワンメイクでみんな一緒なんで。僕だけがGTでヨコハマタイヤを履いているからって、いいタイヤが出てるわけじゃないんで(笑)」

2位でフィニッシュした中嶋大祐も今日の関口雄飛の走りには白旗を上げた。

「セーフティカーが入った瞬間に、(自分としては)展開としてはものすごい恵まれて、“今日、勝たないで、いつ勝つんだ”、というくらいの気持ちで、セーフティカー明けに一生懸命プッシュしたんですが、まったく歯が立たなかったです。なので、ドライバーとしては、本当に悔しいです。勝たなきゃいけなかったレースだったのに、力が足りず、勝てませんでした」と中嶋大裕は述べた。

関口雄飛は、最終的に2位に14秒もの大差でトップチェッカー。今季2勝目を挙げた。これまでの6レース、全て異なる勝者となっていた今年のスーパーフォーミュラで、ルーキーの関口が初めて2勝目を挙げたドライバーとなった。この勝利で、関口はランキングでも首位に浮上。2位の国本に4.5ポイント差をつけ、最終戦に臨むこととなった。

「(4.5ポイント差でランキングトップに立ったが)ポイント計算はまだしていません。最終戦は勝った人にボーナスポイントがあるそうで、1位と2位といつもよりも差があるようなので、最終戦も勝たないと。みんな僅差なんで、その点は考えずいきたいですね。とりあえず最終戦の第1レースで勝って、余裕をもって第2レースに臨めたら最高だと思います」と関口雄飛は述べた。

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カテゴリー: F1 / 関口雄飛 / スーパーフォーミュラ