フェルスタッペン FP2中の“タオル投棄”に警告「最も安全な方法を取った」
マックス・フェルスタッペンがF1ハンガリーGPのフリー走行2回目(FP2)中にコクピット内のタオルをコース脇へ投げ捨てた件について、当人が詳細を明かした。

ハンガロリンクのターン3通過直後、レッドブルのコクピットから白いチームブランド入りのタオルを取り出し、コース左側へと投げたフェルスタッペンの姿が中継映像に映し出された。

フェルスタッペンはラインを外れてマシンを減速させ、タオルをコース外へ放ろうとしたものの、それはコース上のオフライン領域にとどまり、その後のセッション中も残された。

現場でこの行為はすぐにマーシャルに報告され、セッション後には正式な調査対象となった。調査の結果、タオルは元々フェルスタッペンがピットに戻った際に顔を拭くために使っていたものであり、再出走の際に彼の側面に落ちたままだったことが判明した。チーム側もその存在を失念したままマシンを再出走させていたという。

スチュワードは「硬質な物体ではない」ことを考慮し、危険な状態でのマシン放出に該当するとしつつも、警告処分にとどめ、ペナルティは科さなかった。

この一件について、フェルスタッペンは金曜のメディア対応で次のように語った。

「これはピットに戻ったときに普通に顔を拭くためのタオルなんだ。外に出たとき、まだ車の中に残ってたんだよ」

続けて彼は、そのままタオルを残して走行を続けるほうがむしろ危険だったと説明した。

「もちろん、そのままだと足元に飛んできたかもしれないし、それが一番危ない。だから僕はラインを外れて、できるだけ安全な方法でタオルを処理した。だからこの件は理解してもらえると思う」

スチュワードの裁定
レースディレクターからの報告を受け、招集(文書13)およびドライバーとチーム代表からの聴取を経て、スチュワードは以下の事案を審議し、次の決定を下す:

ドライバー番号/氏名:1番 マックス・フェルスタッペン
チーム:オラクル・レッドブル・レーシング
時刻:17時29分
セッション:フリー走行2回目
違反内容:FIA F1スポーティング・レギュレーション第34.14(c)条違反
裁定:チームに警告

理由:
スチュワードは1号車(マックス・フェルスタッペン)のドライバーおよびチーム代表からの聴取を行い、映像および車載映像を精査した。

1号車がガレージからリリースされた直後、ドライバーがコックピットからタオルを投げ捨てる様子が確認された。ドライバーの説明によれば、ガレージ内で膝に置いていたフェイスタオルがシートの脇に滑り落ち、チームはそれが車内に残っていたことに気づかなかったという。ドライバーがタオルの存在に気づいた際、彼はコースの最も右側へと車を寄せ、できるだけクルマおよび走行ラインから離れた位置にタオルを投げ捨てようとした。

スチュワードは、このタオルがフットウェルに入り込み、ドライバーの操作を妨げる可能性があったことから、当該車両は安全でない状態でリリースされたと判断した。本件は、より硬質で危険性のある物体が車内に残されていた場合と比べて深刻性は低いと考えられるため、チームへの警告に留める。

競技者は、FIA国際スポーティングコード第15条およびFIA司法・懲戒規則第4章に基づき、スチュワードの一部の決定に対して定められた期間内に上訴する権利を有する。

スチュワードの決定は、FIAから独立して行われ、関連する規則、ガイドライン、提出された証拠のみに基づいて下される。

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カテゴリー: F1 / マックス・フェルスタッペン / レッドブル・レーシング / F1ハンガリーGP