笹原右京
笹原右京が、フォーミュラ・ルノー2.0 NEC(FR2.0 NEC)第2大会 シルバーストンのレース週末を振り返った。

ART ジュニアチーム所属の笹原右京は予選で1回目で2番グリッドを、予選2回目で4番グリッドを獲得し、決勝レース1では2位、決勝レース2では4位となった。

2番グリッドから臨んだ決勝レース1(25分間)は、スタート直後に後続のライバルから次々に襲いかかられて防戦一方となった。最悪6番手への転落も危ぶまれたが、一歩も引かない強く巧みな走りで苦境をしのぎきった。そして2番手の座を確実にしたあとは後続を徐々に引き離し、一方でトップとの差を徐々に削り取り始めた。しかも、最終周にはファステストラップを記録する意地を見せて、結果的に今季2勝目には届かなかったものの2位となった笹原は開幕3連続表彰台を獲得した。

4番グリッドから臨んだ決勝レース2(25分間)は、1周目の第1コーナーで後方のライバルがクラッシュ、いきなりセーフティーカー(SC)導入となる波乱の展開で始まった。SC導入中には小雨がコースの路面を濡らし、笹原右京にとっては順位を上げる千載一遇のチャンスが訪れたように思われた。しかし、SC退去後のライバルの警戒は予想以上で厳しい防戦に阻まれ、あと一歩表彰台に届かない4位でチェッカードフラッグを受けた。

なお、笹原右京が出場する次の大会は5月29〜31日にベルギー・スパフランコルシャンで開催されるユーロカップ・フォーミュラ・ルノー2.0(EURO CUP FR2.0)第2大会となる。

笹原右京
「予選はもう少し上の順位を目指していましたが、現状ではやりきったという満足感で終えられました。決勝レース1はクルマの調整が原因でタイヤの温まりが悪かったのと、直前のレースのタイヤカスが酷かったのが原因で、後続を抑え込むのに苦労しました。あの絶体絶命の場面で2 番手を守りきれて、絶対に順位を譲らないという強い気持ちを見せられたと思います。また、トップの選手は新品タイヤを使っていて、中古タイヤの僕がレース序盤に引き離される状況は織り込み済みでした。最終的に2位とはいえ、このレースで得られる最高の内容と成績でした」

「決勝レース2 はタイヤの温まりも悪くなく、レース序盤にトップ3 へ上がればチャンスはあると考えていました。しかし、1 周目の事故でSCが導入され、その事故処理が長引いたのは予想外でした。それでもSCランの間に小雨が降ってきて、仕掛けるチャンスが来たと思いました。ただ、ライバルも必死でそう簡単にはスキを見せてくれません。この週末、セクター1が速ければ数少ない追い越し場所であるハンガー・ストレートエンドで仕掛けられたのですが実際はセクター1が遅く、追い越し場所が見当たらないセクター2 と3 だけは非常に速いという状況でした」

「このシルバーストンの経験を活かして、次にスパフランコルシャンで開催されるEURO CUP FR2.0 でも上位で暴れる覚悟です。今後もご声援とご支援をよろしくお願いいたします!」

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カテゴリー: F1 / 笹原右京