F1:ポールポジションの称号は最速のドライバーに与えられるべき?
2021年のF1トルコGPは、予選で最速だったドライバーにポールポジションの称号が与えられない今シーズン3回目のグランプリとなった。

土曜日の予選ではメルセデスのルイス・ハミルトンが予選で最速タイムをマークしたが、今週末に4基目の新品エンジンに交換したことで10グリッド降格ペナルティが適用され、11番グリッドに降格する。

ルイス・ハミルトンは、予選でチームメイトのバルテリ・ボッタスとタイトルライバルのマックス・フェルスタッペンを上回ったが、彼のペナルティによって、ポールに並ぶのはボッタスとなる。したがって、ボッタスはキャリア18回目のポールポジションとして公式に記録される。

過去にいくつかの同様の出来事がった。たとえば、2012年のF1モナコGPでは、7回のF1ワールドチャンピオンであるミハエル・シューマッハが、前戦F1スペインGPで当時ウィリアムズのドライバーだったブルーノ・セナとの衝突を引き起こしたことで5グリッド降格ペナルティを科され、センセーショナルなポールポジションを失った。

F1トルコGPでの結果は、予選後のトップ3記者会見で混乱を引き起こし、次のような議論につながった・・・

ハミルトン:「まあ、僕がまだポールを記録されていますよね? 違うの? ああ、くそー」

ボッタス:「僕はポール獲得ということになるの?」

ハミルトン:「そう。彼がポールを獲得した」

フェルスタッペン:「わからない!」

ボッタス:「じゃあ、君は僕にタイヤを与える必要がある」

ハミルトン:「君がタイヤを貰える。どこに行ったか分からないけどね」

フェルスタッペン:「ルイスにはスペアがいくつかあります。」

ボッタス:「でも、それではフェアではないと思う」

ハミルトン:「いいや、問題はないよ」

ボッタス:「僕の最高のポールだったのに(笑)」

フェルスタッペン:「ルイスは自分のタイヤ工場を立ち上げるつもりだね・・・」

2021年 F1トルコGP 予選 トップ3記者会見

今年、F1が実験的なスプリント予選フォーマットを実施した週末にも2つの異常が発生した。

F1イギリスGPでは、ルイス・ハミルトンが金曜日の“予選”で最速だったが、スプリント予選を制してポールポジションを獲得したのはマックス・フェルスタッペンだった。セバスチャン・ベッテルは「間違っている」「少し混乱している」と非難した、

また、マックス・フェルスタッペンは、バルテリ・ボッタスがエンジンペナルティで最後尾に降格したF1イタリアGPでの2回目のスプリント予選でポールポジションの公式記録が与えられた。

F1とその統治体であるFIA(国際自動車連盟)はポールポジションの記録方法を変えるべきだろうか?

「僕にはあまり分からない」とルイス・ハミルトンは語った。

「僕はポールを獲得したことを意味する。ペナルティが必ずしもそれに影響を与えるべきではないと思う。でも、僕は正直なところあまり気にしていない」

イタリアではポールを失い、トルコでは手にしたバルテリ・ボッタスは、特にスプリント予選の週末に、金曜日の予選で最速のドライバーが記録簿にポールポジションと分類されないことはフェアだとは考えていない。

「スプリントの週末には、記録に関しては、予選で最速の男に公式のポールアワードとポールポジションを与えるべきだと思う」とバルテリ・ボッタスは語った。

「また、このような状況では、ルイスは最速のシングルラップを出した。彼は技術的にポールに立ってたけど、その後、彼の名前は脱落した。だから、僕はそれがフェアだとは思わない」

「もちろん、それでも僕はそのタイヤトロフィーを喜んで受け取る。次回それは違うかもしれないけどね」

マックス・フェルスタッペンは、今年の8つのポールポジションのうち2つは、予選セッションでファステストラップを設定したものではなく、スプリント予選に勝った結果としてもたらされた。

マックス・フェルスタッペンはこの問題に関して「ファステストラップを出した男がポールポジションに値するはずだ」と結論付けた。



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カテゴリー: F1 / F1トルコGP