カッレ・ロバンペラ F1挑戦へ第一歩 F2マシン初テストで「想像以上にキツい」

25歳のロバンペラは、近く日本のスーパーフォーミュラに参戦する計画を発表しており、シングルシーター転向に向けて準備を進めている。今回のテストでは現行ダラーラ製F2マシンを使用し、ピレリの旧型タイヤで走行を重ねた。
ロバンペラは2027年のF2参戦、さらに2028年のF1ステップアップを視野に入れていると報じられている。
「テストデーには満足している。予想していた通り、走行はかなりフィジカル的に厳しかった」とロバンペラはコメントした。
「多くのGフォースがかかるので、それに慣れるには時間が必要だ。こうして実際に走る機会を得られてうれしいし、次の機会が待ち遠しい」
このテストは、ロバンペラにとってフォーミュラ転向への大きな節目となった。しかし、オープンホイールマシンの経験は今回が初めてではない。昨年にはレッドブル・リンクでF1マシン「RB8」をドライブし、またフォーミュラ4やフォーミュラ・ルノー3.5のマシンも経験している。

WRC王者がF1を見据える異例のキャリアパス
FIA世界ラリー選手権で頂点を極めたロバンペラが、フォーミュラへの転向を本格化させているのは極めて異例だ。スーパーフォーミュラ参戦を経てF2、さらにはF1を目指すというルートは、四輪モータースポーツの中でもほとんど前例がない。
WRCとフォーミュラは求められるスキルセットが大きく異なり、特にF2マシンの高い横Gやブレーキング負荷は、ラリー出身ドライバーにとって新しい挑戦となる。ロバンペラはテスト後、「フィジカル的に厳しい」と語ったが、持ち前のテクニカルな車両コントロールがフォーミュラでも通用するかが焦点だ。
すでにF1マシンを経験している点からも、彼の挑戦は単なる話題作りではなく、現実的なステップアップ計画であることがうかがえる。レッドブルとの関係性を背景に、今後ハイテックGPを通じてFIAフォーミュラ2の参戦資格を整え、最終的にF1テスト機会を掴む可能性もある。
モータースポーツの枠を超えたロバンペラのキャリアは、今後のF1界にも新たな風を吹き込むかもしれない。
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